レクターレ動乱。毒。
上から落下するかのように駆け降りる、アッガス・マルド少佐率いる【重騎士隊】と。
【ミリアン軍槍歩兵部隊】が、名も無い丘の中腹で文字通り“激突”した!
その惨状は凄まじいモノであった。
【重騎士隊】の持つ、ランスと言う、槍の先端には軍馬による凄まじい突撃によって、相手の身体にランスが深く刺さり過ぎないように。ストッパーが取り付けてあるのだが、【ミリアン軍】にはまともな金属ヨロイを付けている者が殆んどいない為。
ランスの直撃に耐えられず、衝撃で身体が千切れ飛んでしまった者が続出した。
もちろん、中にはランスの直撃を避けられた者達もいて。更にはスピアで相手に傷を負わせた【槍兵】もいた!
【相手の攻撃を受けた者、体に影響はないか⁉】
アッガス・マルド少佐の【念話】が、【ミリアン軍槍歩兵部隊】と激突後。【重騎士】を左に旋回させながら【飛ばされる】
【大丈夫です、こんなかすり傷ぅ! がぁあああ⁉】
【どうした! アーク・マクレーン⁈】
ただ事では無い【念話】を送って来たアーク少尉に、アッガス・マルド少佐は。ヘルメットの覗き穴から、隣を走る部下を見る。
覗き穴から見えたのは、ぐったりとしたアーク・マクレーン少尉が、落馬して行く瞬間だった。
「アーク・マクレーン!」
思わず大声で叫ぶアッガス・マルド少佐。その横で、あり得ない方向に手足と首を曲げながら。アーク・マクレーン少尉は地面を転がる。
【くそ! 何があったんだ‼】
バロル・ゴート少尉が【念話】で叫ぶ。
【毒だ! あいつら武器に毒を塗っていやがった‼】
ニック・ガスー少尉がそう【念話】で言う。
『武器に毒だとぉお⁉ あいつら許せん‼』今までは、こちらより性能の落ちる武具で、果敢に戦う『真の戦士』だと思っていたが。それが幻想に過ぎない、ただの思い込みでしか無かったと知って、アッガス・マルド少佐の視界が赤くなった。
【全軍我に──】
『──続け!』そう言おうとした時。丘の頂上から数十本の矢が、アッガス・マルド少佐の前に突き刺さる。
【撤退しろ、アッガス・マルド少佐】
うん、まぁコレコレと言った感じに書けました。
これからも、もう少し上手く書けたら良いのですが。
では、次回にお会いしましょう。




