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ヒマな魔王様はヒマが欲しい  作者: さんごく
5章・魔王誕生、その二。

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レクターレ動乱。毒。

 上から落下するかのように駆け降りる、アッガス・マルド少佐率いる【重騎士隊】と。

【ミリアン軍槍歩兵部隊】が、名も無い丘の中腹で文字通り“激突”した!

 その惨状は凄まじいモノであった。

【重騎士隊】の持つ、ランスと言う、槍の先端には軍馬による凄まじい突撃によって、相手の身体にランスが深く刺さり過ぎないように。ストッパーが取り付けてあるのだが、【ミリアン軍】にはまともな金属ヨロイを付けている者が殆んどいない為。

 ランスの直撃に耐えられず、衝撃で身体が千切れ飛んでしまった者が続出した。

 もちろん、中にはランスの直撃を避けられた者達もいて。更にはスピアで相手に傷を負わせた【槍兵】もいた!


【相手の攻撃を受けた者、体に影響はないか⁉】

 アッガス・マルド少佐の【念話】が、【ミリアン軍槍歩兵部隊】と激突後。【重騎士】を左に旋回させながら【飛ばされる】

【大丈夫です、こんなかすり傷ぅ! がぁあああ⁉】

【どうした! アーク・マクレーン⁈】

 ただ事では無い【念話】を送って来たアーク少尉に、アッガス・マルド少佐は。ヘルメットの覗き穴から、隣を走る部下を見る。

 覗き穴から見えたのは、ぐったりとしたアーク・マクレーン少尉が、落馬して行く瞬間だった。

「アーク・マクレーン!」

 思わず大声で叫ぶアッガス・マルド少佐。その横で、あり得ない方向に手足と首を曲げながら。アーク・マクレーン少尉は地面を転がる。

【くそ! 何があったんだ‼】

 バロル・ゴート少尉が【念話】で叫ぶ。

【毒だ! あいつら武器に毒を塗っていやがった‼】

 ニック・ガスー少尉がそう【念話】で言う。

『武器に毒だとぉお⁉ あいつら許せん‼』今までは、こちらより性能の落ちる武具で、果敢に戦う『真の戦士』だと思っていたが。それが幻想に過ぎない、ただの思い込みでしか無かったと知って、アッガス・マルド少佐の視界が赤くなった。


【全軍我に──】

『──続け!』そう言おうとした時。丘の頂上から数十本の矢が、アッガス・マルド少佐の前に突き刺さる。

【撤退しろ、アッガス・マルド少佐】


うん、まぁコレコレと言った感じに書けました。

これからも、もう少し上手く書けたら良いのですが。

では、次回にお会いしましょう。

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