表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒマな魔王様はヒマが欲しい  作者: さんごく
5章・魔王誕生、その二。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

147/242

レクターレ動乱。狂戦士。

 ブール・ベル【大司教】と、【太陽神ネファー】のお言葉で決起を起こした【兵士達】の総数は、約六分の一程度だが。

 そこに同じくブール・ベル【大司教】の甘言に集まった、武装した一般市民が合わさると。その数は優に王都レクターレに現在居る、国軍と同数にまで膨れ上がった。

そして【海軍】は、さっさと混乱する港から。“貴重な”軍艦を出港させてしまった〔【海軍】は、【太陽神ネファー】を信じる者達を。『不穏分子』の素として軍艦には乗せていなかった〕。

【海軍】にとってはこの暴動を。『アルテア・アトラウス・アウグストス派』と、『ミリアン・アウグストス派』とのぶつかり合いと見極め。『今回の戦いには中立である』と、声明を出していた〔もっともその行為は『完全な』中立ではなく、少なからず『アルテア・アトラウス・アウグストス派』への無言の応援が含まれていた〕。

 更に以外だったのは、一般市民の階級だった。

『ミリアン・アウグストス派』のほとんどが、いわゆる『中流階級』で占められており。

『下流階級』である、奴隷階級の者達や【物乞い】と言われる者達はむしろ。『アルテア・アトラウス・アウグストス派』として、『ミリアン・アウグストス派』に対して積極的に攻撃さえ行う者もいた。

 アルテアが作りあげた【第三軍】は、階級社会に頓着しないアルテア・アトラウス・アウグストスの考えとは。ちょっとだけ違ったカタチで『アルテア派』に味方をしていた。

 そして【第三軍】も、『この日この時を待っていた』と言いたい程の活躍をしていた。

 曰く『食い詰め者の集まり』、『元奴隷』、『もう少しで【強盗】にまで堕ちていた屑』そんな彼らを文字通り救い上げた、アルテア・アトラウス・アウグストス。

【第三軍】の誰かが言わなくても、【第三軍】の総意は決まっていた。

『例え地獄の奥底だろうと、アルテア様が進軍の合図をすれば。【第三軍軍人】は笑って進むのみ』

「うおぉぉぉ! アルテア・アトラウス様のご命令である、この先へは一人も通すなぁ!」

 ルドロフ・ドムス百人隊長が雄叫びをあげる。

「この狂信者共は、この場で殺しなさい! わたくし達の命と共に!」

 狂信者達より、アルテアに狂信しているロクサーヌ・アルク百人隊長が叫ぶ!

【太陽神ネファー】の信者達でさえ、うろたえる程の突撃を繰り返す【第三軍】

「こいつら狂っている」【ネファー神】の信者が、思わずそう言った。

 元々【第三軍】は【海軍】や、【陸軍】に戦い続けるために、物資を送り届ける為に設立された【軍隊】だった。

 その為、武器などは申し訳程度しか、配備されていない。だから【第三軍】は戦う!

 相手の武器を奪い取り、その武器で相手を殺す為。──まさに狂戦士だった。


【第三軍】だんだん、ヤバい組織になって来ました。

では、次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ