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毛虫の小次郎

作者: しいたけ

糸でぶら下がって下りてくる毛虫だけは許せない。

_(´ཀ`」 ∠)_

 オイラは毛虫の小次郎。

 今日も元気に葉っぱを食い散らすぜ!


「パパー! 毛虫いるー!」


 ──ピンッ



 オイラは毛虫の小次郎。

 枝の先っちょで弾かれても平気だぜ!


「ママー」


 ──ブチッ


「うえぇぇママーなんか踏んだー!」




 あっしは毛虫の次郎長。

 踏まれた程度じゃビクともしねぇですぜ?


「ママー」


 おっと、そう易々と踏まれる次郎長様じゃあねえってことよ。


「カー」


 ──パクッ



 それがしは毛虫の長次朗。

 踏まれたり鳥に食べられたりする程度じゃビクともしないアッパレな野郎だぜ?


「オラオラどけどけぇ!!」


 ──ブゥゥゥン!!




 わしは毛虫の三郎。

 踏まれたり食べられたりバイクに轢かれたりする程度じゃビクともせんわい。


【6/12より毛虫対策の殺虫剤散布のおしらせ】


 ──シューッ!


 無念……!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 殺虫剤が効かない毛虫は居るのか気になりました。
[良い点] 個人的には道路(二車線)を横断していく毛虫は勇者だと思う [一言] テンポがよくて面白かったです。また先生の良作短編お待ちしています
[一言] 毛虫を平気で食べる鳥の感性が許せない。 一番嫌いなのはベルベットワームです、あれは人類の敵です。
2021/06/07 18:13 退会済み
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