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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第一章 異能の目覚め
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第6話 大変だ...

夢では有りますが、残酷なシーンが想起されます。苦手な方は最初の方を飛ばしてお読み下さい。


お読み下さりありがとうございます。

改稿1:なるべく読みやすく改稿してみました。

あくまでもなるべくです。

   内容は変えておりません。(21年1月26日)

「ティアさんが居てくれて助かります、ありがとう。

 おやすみなさい」


 ...アルバイトが終わって一人寂しく18才の誕生日の筈が、凄い事になったなぁ。

 ティアさんと話していると疲れを感じなかったけど、横になってると、やっぱり少しは疲れを感じるかな?........

 ・

 ・

 ・

 ...何か周りが騒がしい。

 ...体が動かない。

 ...目も開かない。

 ...所々痛いかも。

 ...ゴツゴツした所に寝ている気もする。

 ...布団からはみ出してフロアリングで寝ちゃってる?


(さとし)っ‼大丈夫かっ‼賢っ‼今、回復してやるからなっ‼」


 まぶたを閉じていても、光を感じる...

 それに温かい...痛みが和らいでいく?

 ...父さんか?


「あなた、アイツがっ‼結界がもう保たないっ‼」


 母さんの声?


(みやび)っ‼耐えてくれっ‼後、もう少しっ‼」


「お兄ちゃん待っててっ‼助けを呼ふからっ‼召喚っ‼」


 妹の声?


「あなた、もう駄目っ‼」


『ザシュッ「きゃあああっ‼」ッ』


(かなで)〜っ‼」


「ごめんなさい、あなた...」『バキャッ』


『ガァ「雅〜っ‼ぐぁっ‼」ァ』


 何が起きてる?

 俺の家族だよな?

 体が動かない...

 目も開けられ...た?

 景色が白く霞んでる...


 ここは?河原?森?見た事がある様な?

 家族の姿は無い...

 襲っていたであろう【何か】も居ない...


 ん?妖精姿のティアさん?

 何か口ずさんでる?


 『...ヒール』


 温かい白い光が俺の体を包むと同時に痛みが無くなる。

 あぁ、魔法の詠唱だったのか...

 でも、まだ体は動かない...


 『...テレポート』


 これは?


 一瞬にして景色が変わり、実家のベッドの中だ...


 『...オブリヴィオン』


 何だか、眠い...

 そりゃそうだ...夢だもの...夢?


 ...ティアさんも居る様な...


 あぁ、ティアさん横で寝てるんだし...

 何だか思考が可怪しい...ん?


 ハッとして目が醒める。

 アパートの部屋だ。

 ベッドの上ではティアさんがこちら向いて寝てる。


 寝顔も綺麗だ...


 何だか怖い夢を見た様な?

 さっきまで見ていた夢が思い出せない?

 今まで見てきたホラー映画チックな夢だったらすぐ思い出して、倒す対策を練って二度寝するのに...


 今は何時?


 時計の針は午前6時...バイトは9時から...

 少し早いなぁ...


『おはようございます。

 顔色が優れない様ですが体調が?』

 口元に手を添えつつ欠伸(あくび)をするティアさん。

 幸せな光景だわぁ...


「おはよう、ティアさん。

 よく思い出せないけど悪夢にうなされて起きちゃったよ。

 体調は...まぁ、いつも通り。

 朝食食べる?パンと牛乳だけど」


『頂きますわ。ありがとうございます』


 二人で朝食を取りつつ、気になる事を聞いてみる。


「ティアさんと以前何処かでお会いしませんでしたか?」


『...人化した姿にご記憶が?』


「いえ、妖精の姿を以前見た様な、見てない様な...」


『それは既視感というものではなくて?

 私が口説かれてるとか?』


 ...テヘペロッ!みたいな微笑みは止めてください。

 爆発してしまいます...


「口説いていませんっ‼

 さっきの夢の中で覚えている事が、ティアさんが回復とか転移とか俺にしてくれたって感じで。

 目を覚したらすぐティアさんの顔が見えたので、混同してるのかもしれないけど...」


 ティアさんは『う〜ん...』と両手を上に挙げて伸びをしつつ、


『それが思い出すべき事であれば、ふとした拍子で思い出しますわよ』


 優しい微笑みで返してくれる。

 何種類の微笑みを持ってるんだ?

 凄まじい破壊力だ...


「そうだね、何となくだけどそれがベストなんだろうね」


 パンをモグモグしながら答える。

 上手く誘導されてる気もするけど、夢と言えば夢だしね。


(正直、夢にまで見るほど衝撃的な美人だとは思うんだよな。

 だから夢に出てきたのかな?)


『そんなに持ち上げちゃったら、降ろせなくなりますわよ』

 クスクス笑い出す...


 ハハッ...どうやって人の心を読んでるんだろう?

 目を合わせると、聞けるとか?

 相手がどう思ってるか分かるのも俺としては怖い。

 ここは違う事でも考えよう...

 無理だな...そんなに器用じゃないんだね。


 そういえば...全く別の事、思い出した...


「アルバイトの時間はまだまだだから、実家に行こうかと思ってるんだけど。

 この際、持ってる本とか次元収納に入れたいなぁって」


『そんなに本をお持ちなんですの?

 見てみたいですわね』


「じゃあ、用意して行きますか」


 残りのパンを口に放り込みつつ、牛乳で流し込む。


『私も当然行きますわよ?』


 おっ、ティアさんも小さい口ながらも頬張って牛乳で流し込んでる。

 ある意味、新鮮だ...

 二人して、チャっと着替えて、チャっと転移。


 転移したその先は、実家の中にある通称【俺専用図書館】だ。

 子供の頃、父さんにお願いして12畳の一部屋を貰ったのだ。

 扉と窓の開閉が邪魔にならない空間だけ残して壁際びっしりと本棚がある。

 中央には椅子が置いてあり、何時間でも居られる様にしたのだ。

 暇さえあればこの部屋に居たなぁ、懐かしい...

 ティアさんも本好きなのかな?目がキラキラしてる。


 サラッと読みたい本を探しつつ、違ったら次元収納していく。


 ティアさんもペラペラしてる。

 ペラペラが速いよ?究極の速読術だよ?


 更に探していくと...

 おっ、あったあった...

 ペラペラ〜とめくっていくと...有った‼


(アリエル様ってやっぱり大天使だった訳ね...

 そんな凄い天使と話できたんだなぁ。

 何となくだったけど、覚えている筈だわ。

 誰かに自慢したいけど、今日は無理だな。

 なんてったってエイプリルフールだから...

 いや、いつ話しても誰も信じないよな...)


 片付けるのはティアさんが読んだ本からにしよう。


 と、この本を取り敢えず手に持って、ティアさんから渡された本をポンポン収納していく。

 何となくだが、収納の中に入れた本のタイトルとか頭に記憶されていってる気がする。

 見たい本とかすぐ取り出せそう...


 本棚の本を全て仕舞い、手に取った本をもう一度見る。


「初心者でも簡単に覚えられる 挿絵付き 天使の全て」


 この本を欲しいと言った自分を誉めてやりたい...

 ホント、色々な事に興味が有ったんだね...

 本のネーミングセンスもどうかと思うが...


 改めて読んでみると、なる程と思えてくる。

 あのタイミングで現れるのも、ティアさんが側に居てくれてるのも納得だ。


(その内にアリエル様とも仲良くなれたりして、それは不敬か...)


『聖さんならなれますわよ。

 ザッと本を読まさせて頂きましたけど、他の天使様や神様とも仲良くなれそうですわね』


「そりゃ、古本屋さんが出来る位の冊数あるから、大概話は合わせられるよ。

 それなりに読んでるしね。

 でも、そうそう会えないでしょ。昨日が奇跡だっただけだよね」


『これからが楽しみですわね』


 どう楽しみなんでしょう...

 まさか、都合良く会えたりするのかな?


 さてと、もうそろそろ行く時間が近付いてきたな。

 お目当てだった本を収納に仕舞い、アパートに転移する。


「アルバイト先へは、これまで通り電車で行こうかと思ってるんだけど、良いかな?」


『はい、では元の姿に戻りましょう』

 そう言って、光の粒が集まっていき、可愛らしいサイズの妖精姿に戻る。

 そして、指定席へ。言わずもがな、俺の右肩だ。


『では、行きましょうか?』


「今日も一日頑張ろう‼」


 肩口で(ささや)かれるとくすぐったい...


 駅まで、歩いて5分。いい物件が借りれたなぁ。

 バイト先は学校へ行く途中の駅近くにあるから、学校帰りでも普通にバイトが出来る。

 そういえば、今日から生活費が浮くなぁ。

 何か贅沢な買い物するのも悪くはないな...


「ティアさんは服とか装飾品は創造できたりする?」


『服は自分で作った服を着たりしますけど、装飾品の方は作れますが、作りませんわね。

 なるべく自然と同化したいので。

 但し、能力付与したい場合は別ですけどね』


「どんな場合に必要なの?」


『身を護ったりとか、攻撃する時とかですね』


「そんなシチュエーションがある?」


『当然ですわ。その辺りは人族と同様ですわよ』


 妖精さんって自然を愛してウフフって木々の間を飛び回ってるイメージが強かった。


『但し、相手は妖精族ではありませんのよ。

 例えば、魔獣だとか、悪霊だとか、業が悪性の存在と戦闘になりますの。

 妖精族の中にも業が悪性よりの者も居ますけど、お互い棲み分けていますので、同族同士での争いは少ないですわ』


(まぁ、人間にも良い人も居れば悪い人も居るしな...

 浮いたお金の使い道は欲しい物が出来た時でいっか...)


 改札を通って、丁度来た電車に乗る。

 バイト先までは10分程度で到着する。

 通勤ラッシュも終わり、そこそこの人数しか乗っていない。


(気配感知が効いて、何だか気持ち悪い...

 考えがまとまらない感じに近いか...

 範囲を広げなくて良かった...)


『神経強化しますか?』

...ここでも有るんですね。何か思う度に訊かれそうだ...


(したいね)

人が居るから、言葉に出さず答える。


 あっ...相変わらず人の存在は把握出来ているが、何ていうか雑さ?が無くなってクリアになった様な。

 不思議だが、この車両に乗っている人数が分かる...


 28人...


 自分との距離感、その人達が何処に意識を向けているかが分かる...

 毎日、こんな感じ?


『私も普段人が来ない様な所に居ますから、そのお気持ちも分かりますわ。

 解放して間もないので、余計に気になると思いますが、その内に息をするのと同じ位無意識になりますわ』


...まぁ、ティアさんが言うなら間違い無いよね。

 自転車とかでも最初は乗るの苦労したけど、慣れたらスイスイだし。


 おっと...駅に着いた。電車から出て階段の方へ。

 登ってる途中で後方に記憶している気配を感じる。


 公園に居た人だ...


 あの公園に居たって事は近くに住んでる人だったんだね。

 振り向いて確認しようと思うと同時に改札方向から悲鳴とか叫び声とかで騒がしいのに気付く。


 何だ?急いで階段を登り、改札方向を見ると、悲鳴を上げて逃げ惑う人やら、囲う様に立ち止まっている人やら、叫んでいる人やらで一杯。

 近付いていくとやがて、感知範囲に入る...


(大変だ...)


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