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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第二章 異世界初体験
54/54

第54話 貴女の娘さんは最強です

 ここまでお読み下さりありがとうございます。


 今回、敵大将とのバトルしてます。

 戦闘シーンは極力短いものですが、無理っと感じられる方が居ましたら、飛ばして下さい。

 後書きで柔らかく説明しています。


『配下からはバラムと呼ばれております』


 はっ、敵大将自らお出迎えってやつか...やってくれる。


 現れたのは三つの頭を持った悪魔。牛、人、羊の三つの頭。そのどれもが赤い目をしている。

 豪奢な服を着ているが、王を気取っているつもりか?


「三対一で勝負したかったのか?」


 真中の人の頭が喋る。

 喋り担当は?...


『いえ、その二柱は偶然です。狙いは貴方のみ』

『ウモ〜』『メェ〜』



 人しか分かんねぇよ‼



「では、とっとと始めようか?」

 羨編絆柯(せんぺんばんか)を取り出し、神力を注ごうとする。


『まぁ、待って下さい。

 少しお話をしてからでも遅くはありませんよ。

 どうせ、外の悪魔では龍神の群れに勝てよう筈がない。

 保って一時間が良いところでしょう』


 彼女達が眷属を出せばもっと早く片が付く。

 こっちもそれに合わせたいのだが...


『龍神を入れない異次元結界にしたのですが...

 そこの二柱は、死神?に...

 悪魔?...悪魔⁉...悪魔‼‼‼』


「何回言ってるんだよ...」


『いえ...私の配下には女性型の悪魔は居なかったものでして...

 どちらでお仲間に⁉』


 暴発しそうな斬姫を手で制して、応える。


「そんな事、教えると思うか⁉

 強いて言うなら、お前より強いよ?」


『そ、それは...そうでしょう。

 先ずはお話をしましょう。それが大切です。

 そうですね...最初はお互いの世界観を知り「時間稼ぎか?」...』


勘繰(かんぐ)り過ぎです。

 突如として現れた貴方に興味が有るのですよ?』


「世界観と言ったな?

 俺はお前の居ない世界を望む。

 それだけだ」


『これはまた、随分と嫌われてしまいましたね』

「当たり前だろ?」


『話が進みませんね...

 でも話さないと駄目なのですよ...

 少し、ほんの少しだけ冷静になって下さい』


 何か必死な様子だ。仕方が無い...

 戦前の舌戦も昔は有ったらしいから、乗ってやろう。

 ただし...


「早いか、遅いかだけの違いだけなんだがな。

 くだらなかったら、戦闘開始。

 何が聞きたい?」


『唐突ですが、魔法とは何だと思います?』


 それ位なら答えてやろう。


「超自然現象を再現する法則、元素に作用する現象が主だな」


『では、魔術は?』


「超自然現象を再現する技術、主に精神、魂等に作用する現象。まぁ作用する対象が違うだけで奇跡と言う意味では魔法と同じ様なものだろう...何が言いたい?」


『では、更なる質問です。

 水をワインに変え、パンを無数に増やす...

 この現象は魔法や魔術で可能ですか?』


「簡単には出来ないだろうな。

 それが簡単に出来たら、その世界ではその他の技術が止まり、魔法、魔術が飛躍的に発達する世界となる」


『その簡単ではない現象、それを成す事が出来るのは誰でしょう?』


「神やそれに類する存在だろう?

 あぁ、悪魔も出来る事にしておこう」


『ありがとうございます。では、更なる質問です。

 超自然現象を実現させる法則や技術、それらは誰が学んでいますか?』


「持たざる者、だな」


『そうなんです。元々、その様な方法、技術などは持たざる者が神や悪魔の奇跡を求め確立させていった技術体系なのです』


「で、それがどうした?」


『まだ、気付きませんか?

 何故【魔】なのでしょう?』


「教えたのが悪魔だからだろ?」


『サラッと正解を言ってくれますね...

 そう、持たざる者の発展は悪魔が支えてきたのです。

 人が神から見放され、それでも求めたのは神の奇跡。

 しかし、一度見放した神は奇跡など教えよう筈がない。

 そこを助けたのが魔神サタン‼

 人類は、奇跡の為に苦難を強いる神よりも、代償を支払い、または下僕となる事で得られる奇跡の為に魔神サタンを欲する様になりました』


 身振り手振り、仰々しい奴だな...


「その話、まだ続くか?」


『も、もう少しだけ話させて下さい。

 私がこの世界で起こしている事、苦しめているだけの様に思われているかもしれません』


「俺には何処からどう見てもそう見えるがな」


『ですが、違うのですよ』


「何が違う?」



『神と同じ選別を行っているだけなのです』


 

 ほう...そうきたか。



『我等に同意する者を探し出し、仲間とする。

 仲間には力を与え、死んだとしてもその魂は我等の仲間とする。

 神と同じ事をやっているだけなのです』


「だから?」


『私達の使命、正義を全うする為の手伝いを...』


「無理だな。矛盾が多過ぎる。

 探し出すなら殺す必要はない。

 仲間でない魂をこの世に縛る必要もない。

 何より、仲間を騙す必要もない」



『...仲間?この姿を見ても?』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



『予言はできなくても想像できてるだろ?』


『...まぁ、大体はな...』


『お前はもう、逃げられない。次元を閉じた』


『...確かにな。話と言ったな?

 何が聞きたい?何を聞かせてくれる?』


『お前から聞きたい事など一つもない。

 お前の取るべき行動は一つしかない。

 全軍を集めたその場所にお前も入れ。

 そして、転移して来る少年を結界で隔離しろ。

 そして、話せ』


『...二つ以上有るんだが?』


『多数の龍神が居るから注意しろ。

 他に結界の中に入れた者が居たとしても無視だ。

 少年に集中しろ。

 少年への対処に全神経を注げ。

 なるべく多くの事を話せ。

 気に入られなかったら、その時は...』


『俺の話は無視か...

 しかも何だその無茶苦茶な内容は...

 まるで俺が死ぬとでも言っいる様じゃないか...』


『お〜、お前にも正解が言えるのだな。

 魔神と対峙(たいじ)ているつもりで話せ。

 複数の龍神が召喚獣なのだぞ?推して知れ。

 一生懸命、下手に出て、自分をアピールしろ。

 認められなかったら、その時は...』


『もう、死ぬと言ってしまえよ‼

 しかも、龍神が召喚獣などと初耳だぞ?

 っていうかできるのか?』


『そもそもが、この世界を中心に魔界を広げようとしたお前に罪がある。

 こうなる未来を予知出来なかったお前に罪がある。

 結論、お前には罪しかない』


『酷い言われようだな...

 確かに嫌われる様な事しかしてないが...』


『クドい様だが...

 なるべく話をしろ。

 話題は何でも構わん。

 何気なく論破しても良い。

 同情を誘っても良い。

 懐柔しようとしても良い。

 ただ、怒らせるな。

 それだけだ。

 できなかったら、その時は...

 それだけだ』


『あそこに兵を集めて注意を引き付け、その隙を突いて一旦魔界に離脱しようとしていたんだが...

 敵が見えず戦い続けて、このザマか...

 魔王のこの俺が...』


『俺の事は他言無用。

 話したら、俺がお前の相手をする』


『...できるだけ生き残れる方法を考えるとするか』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 散々脅されて、異次元の結界張って引き摺り込んでみたら...

 最初からヤル気マンマンじゃないかっ⁉

 どうしろって言うんだよ、俺に‼


 ...俺、魔王だぞ?

 恐れ(おのの)くとかないのか?

 それだけ強いってのか?


 ...伝わって来る気配だけで分かるのが悲しい。

 コイツ、ツヨイ。

 人間の身体してる癖に、中身は違うって...


 それ偽装って言うんだよっ‼

 立派な犯罪だよ‼コンチクショーめっ‼


 ...話して分かる。

 コイツ、カシコイ。

 さっきまで「軽く言いくるめてさっさと帰ろう」なんて軽く考えてた自分を叱ってやりたい...


 逆に俺が論破されてどうすんのよ⁉

 浅くて悪かったなっ‼


 あぁ、説明できねえよ。

 選別なんて嘘っぱちだからなっ‼

 俺以外を利用しつくして、魔界拡大の柱にしようとしてただけだよ‼

 ついでに、魔界の奥に居る強い悪魔が来れる様にしようとしただけだよ‼

 こいつが来なけりゃ、成功してたのによぉ‼


 神気を纏っているから悪を毛嫌いしてる、という訳でもないらしい。

 なんたって、両横には死神と悪魔が居るのだから。

 これは賭けだが、昔の姿に戻して様子を見てみよう。



『...仲間?この姿を見ても?』



 俺は天使の姿に戻る。

 人を騙す時はこの姿が一番やりやすい。

 悪魔は恐れられ、神は(おそ)れられる。

 

 その気になったら、神の方が容赦ないのにな...

 何故、悪魔は忌避(きひ)される?

 さて、反応は?


「天使...」


 ふっ、成功したか?

 畏れ慄き(ひざまず)け‼


「確か、元は主天使(ドミニオン)とか書いてあったな。

 驚いた。元の姿にも戻れるんだ?」


 ...知ってたのか?

 いや、口調が変わった?成功した⁉


「斬姫、仲間じゃないってさ。後腐れなくて良かったね。

 で?

 姿が変わったからと言って、他に何が変わる?

 本質は変わらないよな?」


 うっわ‼こいつ、超ヤベェ奴じゃん‼

 会話の前と後のテンション違い過ぎねぇかっ⁉

 魔王の姿にも天使の姿にも怯まないじゃん‼


『そう、本質は変わりません。

 堕落した人間、悪魔の淘汰(とうた)

 私はそれを実行したのです。

 神の神託を授かったのです』


「神って?誰?」


『へ?いや、誰って...』


「どの神からその神託を貰ったのかと聞いている」


 オイオイ、マジかよ、コイツ...

 ソレ、聞く?普通じゃねえよ...

 嘘に決まってんじゃんか...


 誰?誰にしよう?

 コイツこの世界来て直ぐだよな?

 神とかコネクション無いよな?

 

『良いから言えよ?俺が直接、神意を問うから』


 マジかよ...

 詰んだな、俺...


 ったく、俺にはもう戦意なんて無いのに...

 

 ここは、絶対コネクション無い神にしとけば良いんだ...


 考えろ‼奴のコネの無い神...

 でも、邪神は駄目だ。勝手に使えば俺の命も無くなる。


 考えろ‼考えろ‼ここが勝負だ‼

 天使は駄目。対処される。


 考えろ‼考えろ‼考えろ‼...

 奴の姿はなんて言うか、ギリシャ風だ。変な鎖を巻き付かせているが。

 あんな格好でこの世界を闊歩(かっぽ)してるって事は自己顕示欲が強いって事。

 案外、神達とは仲が悪くてコネ無いんじゃないか?

 龍神を召喚してる位だしな。

 神達とかよく知らないとか有りそうだな。

 若いし...


『分かった。教えよう。

 神託を授けた神の名を‼

 その名は...テミス様だ‼』


 言った‼言ってやったぞ‼どう出る?

 テミスは古神の一柱。奴など知る由もないだろう‼


 しかも、ここは俺の結界の中‼

 これ以上の詮索は出来ない‼


 ん?結界に変化が?上塗りれている?壊されている?


 そんな馬鹿な...


 次元結界を壊したら次元の狭間に浮遊する筈なのに、何故安定している⁉


 しかも俺の結界よりも強度強くね?

 俺じゃ塗り替えれねぇよ‼

 絶対仲間入れないぜ?

 戦闘になったら、外の奴入れようと思ってたのに...


「あ〜あ〜、聞こえますか?テミス様?」


 ...なんだ、と?


『(ハイハイ、聞こえるわよ?

 派手にやらかしてるわねぇ...後で反省会有るから)』


「その件は覚悟はしてます。

 差し当たっては今、目の前にバラムって魔王が居まして」


 ...詰んだ...


『(あ〜、元天使のね。何?そいつがどうしたの?

 まさか、娘の世界を侵略してた悪魔ってそいつの差し金?)』


 娘...自分の予言が出来ない俺でも分かるこの後の展開...


「えぇ、その魔王が貴女から神託を貰ってこの世界を蹂躙(じゅうりん)してるって言ってるんですよ」


 蹂躙なんて一言も言ってねぇ‼

 選別だ‼選別って言ったんだ‼


『(あ〜、悪魔の口八丁、手八丁ね。まさか信じたとか?)』


 何こいつら気安く喋ってんだよ‼

 聞いてねぇぞ‼そんな話‼


「そんな訳が有りませんよ。

 ただ、娘さんの治めている世界という事もありまして、魔王、そちらに送ろうかと思うんですけど」


『(あら?もうそんな器用な事もできる様になったの?)』


 コイツ...何処まで何ができるんだ?


「多分できると思うんですけど、丁度横に死神の美那さんが居るんですよ。

 彼女の鎌なら簡単に送れるかなぁって

 それに、その反省会に関係各位出席なさるんでしょ?丁度良いかなぁと思いまして」


『(死神の美那?ちょっと待ってよ?今、そっち覗くから。

 あ〜、貴方、有り得ない事してるわね...

 これは、反省会に呼ばなくても出てくるわね...

 まぁ、良いわ。送ってちょうだい。

 貴方が来る頃にはもう居ないだろうけどね。

 ところで、貴方の中で微睡(まどろ)んでる...エイレーゼ‼賢さんが戦っている間、そこで何をしているかも説明よろしくね。

 それじゃ、また後でね)』


 何だよ、反省会って‼

 俺がいるのに関係無い話ができる程余裕なのか⁉


 って言うか、奴の中に娘居るって何だよ⁉

 訳分かんねぇよっ‼


「だそうだ、良かったな。

 行き先決めてくれる神が居て」


 ...最終通告かよ...



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「だそうだ、良かったな。

 行き先決めてくれる神が居て」


 さて、話合いも終了だな...

 この後の反省会の方がよっぽど(うつ)になるよ...

 と、エイレーゼ様も微睡みの中で思ってるみたい。


 羨編絆柯に神力を通し、日本刀に変える。

 イメージは悪魔を切れる刀。

 高次元体を切る刀。

 冴え渡る日本刀の輝き。


「これ以上の話は不要だな。

 この世界でやった事の罰を受けてもらう」


 小手調べに先ずは一閃。

 避けられる。


『フハッ‼近未来であれば予知も可能なのだよ‼』


 あの速さは避けられる...か。

 じゃあ、今度は?

 先程よりも速い斬撃を放つ。


 浅く胸元を切り裂いただけか...


『ちょっ‼武器も持たない相手にそれはないのではないか⁉』


「自慢の予知で避ければ良いだろう?

 まぁ、今ので大体分かったから」


 羨編絆柯を地面に刺し、両横に居る斬姫、美那の肩に手を乗せ神力を注ぐ。


『おぉっ‼何と‼ち、力が‼』

『貴方...素敵...』


「斬姫、言いたい事一杯有るでしょ?遠慮はいらないから存分に言ってあげて?」


 感慨深気に頷く斬姫。


「美那、死神のお仕事、宜しくね。

 あぁ、斬姫の会話の後でないと駄目だよ?」


『分かりましたわ。

 迸るパッション...お見せしましょう‼』


 パッション、ちょっと興奮し過ぎ...


「という訳だから、この二人の相手になって貰うよ」


『何だと?魔王を相手に自分で戦わぬと⁉

 舐めているのか‼』


「往生際が悪かったら、最後にすり潰す。

 魂さえ残さずに。

 それだけだ。


 それに...


 舐めてるのはお前だ」


 斬姫が切りかかる。


『その太刀筋...まさか‼キメイエスか‼』


 初太刀を辛うじて躱して叫ぶバラム。


『まさか、お前があの少年の元に付くとはな...

 仕方無い事か...

 念の為聞くが、戻る気は無いか?』


『仲間さえも騙す様な奴の元に戻る気は無い‼』


『では、死して魔界の(いしずえ)となれ‼

 即死(デス)‼』


 右手を上げてデスの発動か...

 ポーズとか技名叫ぶとか定番なのか?

 まっ、効くわけ無いけどな...

 それでもって隙だらけだ...

 普通、そんな近くで魔術使うか?

 馬鹿なのか?


 バラムが叫び終わる前に切り込む斬姫。

 落ちる右腕。

 叫ぶバラム。


『馬鹿な‼契約の魂封が発動しない⁉

 では、貴様の真名でいこう‼

 キメイエス、即死‼』


 今度は左手を上げてデスの発動か...

 やっぱりポーズとか技名叫ぶとか定番なのか?

 やっぱり隙だらけだ...


 またも、バラムが叫び終わる前に切り込む斬姫。

 落ちる左腕。

 まっ、そうなるよね...

 またまた、叫ぶバラム。


『いや‼おかしいだろう‼

 真名だぞ?そこの小僧が何と読んでいようが真名だぞ‼』


『何処までも愚かな...

 マイ・サトシ様という絶対的守護者アブソリュート・ガーディアンを前にして、昔の真名などあるわけがなかろう』


『いや、それ言ってる事、無茶苦茶だからなっ‼

 だがしかしっ‼

 両腕を落としたからと言って良い気になるなよ?』


 バラムの姿が変化していく。

 どうやら、元の魔王の姿に戻ったようだ。

 両腕は蹄のある...あれは足と言うんでは?


『更に召喚‼

 ()でよ‼デビルベアー‼

 やれっ‼目の前の奴をやってしまえ‼』


 熊...熊もいきなりこんなトコに呼び出されて可愛そうに。

 まっ、クマに罪はない。

 斬姫が切る前に。


『クマさん?攻撃しないならこちらにおいで?』


 最初は斬姫に殺気を放って、牙を剥いていたが、こちらを向いて、表情が普通に戻る。


『安心して?金太郎みたいに相撲も取らないから』


 熊がのそのそこちらに歩いてきて頭を下げる。

 折角なので頭をヨシヨシしてあげる。

 うん、良い子だ。


『誰だよ‼金太郎って‼相撲って何なんだよ⁉

 俺の召喚獣だぞっ‼

 何で俺ではなくお前の言う事を聞くんだ‼』

 

『ふっ、マイ・サトシ様を誰だと思っているのだ?』


『何者何だよ‼俺が聞きてぇよ‼

 何なんだよ‼後少しで大詰めだったのによぉ‼

 たった数日でひっくり返しやがって‼

 こっちは計画からどんだけ時間掛けてきたと思ってんだ‼

 集めた魂が無駄じゃねえか‼』


「おい?素が出てるぞ?」


 クマさんを撫で撫でしながら教えてやる。


『はっ、私とした事が...神の崇高な使命が...』


「...いや、それ違うって分かってる事だから」


『哀れ...』

 斬姫が切り込み、再び両腕を落とす。


『...ここまでか...』


『そうね。サトシ様の前に立った時からアナタからは死臭しかしなかったわ。

 安心しなさい。この世界が受けた苦痛を全て...

 何倍にしようかしら?

 悪魔に因んで六六六倍なんて面白いわね』


『...オニダナ...』


『定番のお返しをする様だけど...

 私は賢様だけの死神よ?』


『...何処が定番なんだよ...』


 瞬間、美那の大鎌(デスサイズ)がバラムを切り裂く。

 もう、素直に受け入れる様だ。


『怒らせるな...か。

 最初(はな)からこのルートしか無かったじゃねぇか。

 アイツも化物だし...厄日だな...』


 身体が霧がかった様に薄れていく。


 まだまだ布石を打っている様に思えていたが気のせいだったのか?

 最後の言葉は何だ?まだ誰か居るのか?

 今はそれよりも追撃戦か...


 バラムの姿が完全に消える。



『後は頼みました。テミス様』


『(ん?終わったの?おはよ...

 なんか母様の声が聞こえてたような?)』


『テミス様...貴女の娘さんは最強です』



 サトシさん、やりますね。

 二太刀でバラムの力量読んで、斬姫と美那の能力底上げで任せちゃいました。

 おまけにバラムが召喚した愛熊さんも手名付けるとは...

 これは〇〇の能力が有りますね。


 多能な方は羨ましいです...

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