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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第二章 異世界初体験
51/54

第51話 じゃあ皆、ダイブね‼

 いつもお読み下さりありがとうございます。


 今回はコントを届けたいと思いまして会話頑張ってもらいました。ニヤッてしてもらえたら何よりです。


「只今、向かいます‼」


 斬姫がビックリする位の速さで飛んできて俺のすぐ前に立つ。

 何も、そんなに急がなくても...

 うん、先ずは謝っとこう。上手く誤魔化さないと...


「ゴメンね、斬姫。

 ゴーゴン衆、石にしちゃって...

 斬姫の戦いを見たかったんだけどさ...

 峰姫が非常事態って言ってたからさ...龍神様の峰姫がだよ?

 石化の呪詛ってどれ位強いんだろう、防ぎきれないのかな?ちょっと耐性強くしとこう、そう言えば魔法反射とかそんなの有ったよね、なんて思いながら到着しちゃったら...

 こうなっちゃったんだけど...

 邪魔しちゃって、ゴメンね」


 両手を合わせて謝る。


「いえいえ、マイ・サトシ様。

 私如きの戦いを見たいと思って頂けるだけで望外の喜びです。

 それよりも、あちらを御覧下さい」


 ん?峰姫の方?

 あぁ、若い龍を守っているから声を掛けてくれと?

 龍、あれ、地龍じゃないよね?

 そう言えば、十一番俺と十二番俺が居ない?

 まさか?やられたか...


『サトシ分身が命懸けで結界を張る時間をくれた。

 けれども、分身体は石化で砕けたの。

 中から、龍が出てきたから守らないと』


 衝撃だ...峰姫がまともに喋ってる。

 守られる経験が無くて、逆に気持ちが(たか)ぶってるんだろう。


「そっかぁ、分身体はちゃんと役に立ってくれたんだ。

 分身俺も本望だよ、峰姫の役に立てて。

 良かったよ。龍が守れて」


 中に龍が居たのはビックリたけど...

 そこで、俺の他の分身体が次々に穴から飛び出してくる。

 しっかり、お子ちゃまアマゾネスを抱きかかえて。


 分身体がお子ちゃま達を地面に下ろすと、お子ちゃま達は、そのまま太股に抱き付く。


 懐かれたな、分身俺...


「お疲れ様、どうする?そのまま転移する?」


『その前に...何で気付けへんのや?』


 ん?何に?

 一番俺に駄目出しされた...


『いやいや、おかしいやろ?

 ホンマ気付いてへんの?』


「あぁ、関西弁?

 まぁ、中には方言で喋る俺が居ても良いよね。

 面白いし」


『いやいやいや、自分、今まで一回も風属性の召喚やった事ないんちゃう?』


「確かにやった事無いね。

 って言うか、龍神様喚ぶ以外に魔獣とか喚んだ事無いしね。

 って言うか、何故か何時も龍神様なんだよね。

 イメージで属性と龍神様しかしてこなかったからかな?」


『いやいやいやいや、微妙に論点ずれてるで?

 大事なのは属性や‼風属性‼

 龍神はイメージして当たり前や‼

 最初に氷龍喚んどるんやし』


「そっかぁ、でもタイミングが無かったんだよね」


『その一言かいっ‼

 でも、昔の事グチグチ言ってもしゃあない。

 今や、今が肝心や‼何かこう、気付かんか?

 こいつ、普通の分身体ちゃうで...とか

 何でいきなり風属性魔獣召喚してんねん...とか

 何で自分が関西弁やねん‼とか‼』


 方言の突っ込みはしたよね?


「あ〜、あのカマイタチ可愛かったよね」


『お〜、あら確かに可愛いわ。

 目、パッチリさせて、鼻、ヒクヒクさせて、毛並みはええし、手は鎌やから握れへんけど...ウチのお気に入り‼

 ...って、ちゃうわっ‼

 こんだけ言うても気付けへんのかいな‼』


「冗談だよ、冗談。

 風の龍神様だよね?

 戦ってる時は上手く隠してたみたいだけど今なら分かるよ」


『何や、分かってたんかいな⁉ほな、早う言うてえな‼

 このまま気付かれへんくて、帰らされるんちゃうかと思うてドキドキしてたわ‼

 ホンマ、心臓に悪いで‼』


「ゴメン、ゴメン。

 でもどうして分身体に?しかも全員風龍入ってるし」


『いやな、何かな、もう今の段階で結構攻守揃うてるやろ?

 風属性って、自分あんま重宝しとらんやん?

 このまま、喚ばれんのとちゃうかな〜思て...』


「まぁ、今まで風が必要なシチュエーションって無かったし?

 切り刻む以外になかなか思い付かないし?

 そうなると手加減難しいよ...」


『ホンマ、なんちゅうか...

 敵さん相手に手加減すなや...』


「全部が全部悪いとは思えないんだよね...

 例えば斬姫みたいにね。

 まあ、意思疎通が出来る相手前提だけど」


『マイ・サトシ様...御慈悲を有難うございます...

 うぅ...』


 いや、泣く事の程でもないとは思うんだが...


『あぁ、そこの元悪魔か?そやなぁ。

 まぁ、そこがサトシはんのええ所でもあるんやけどな?

 ウチら神さんともあんま仲ええ事ないからな。ライバルみたいなもんやし。隙あらば喰ろうたろうって、虎視眈々狙うとるわ。

 そういう意味ではサトシはんは新鮮やわ。

 まさしく、唯我独尊っちゅうやっちゃな』


 ここまで話して、分身俺から抜け出す。

 大きな龍ではなく、人型の風?

 空気とあんまり変わらなく朧気過ぎてよく分からない。

 キョトンとしてしまう。


『ほらな、こうなんねん‼

 ほやから、分身体に入ったんや‼』


「ごめんごめん、やっぱり名前欲しいよね?」


『当たり前や‼他の奴等と同じ様にしたってや〜...

 このままじゃ、ウチだけ気配だけやで?

 ウチだけちゃう?見えへんの』


「ん〜、確かに...夜の小夜姫と同じ位?」


『良かったわ〜、仲間がおって...

 って‼アイツやったら昼間見えるやんけっ‼』


「何か、風龍様って面白いね...

 名前は...颯姫(はやてひめ)なんてどう?

 もっと面白い名前が良いかな?」


『いやいや、名前に面白さ求めてどうすんねん‼

 ええねぇ、サトシはんオモロイわ‼

 名前もカッコええし‼満点や‼

 ...さて、何処がエエかな?左足か?

 因みに変な気起こし...てもええで?』


 ...何でこうも、龍神様は脱がすのが上手いんだろう...

 こちらも因みにこの状況で変な気は無理デス...


『友達欲しいんやったか?違うで?

 親友や...濃い〜、濃い〜、親友...

 この契、違わないよ?嫌って言われても付いていくから』


 左の太腿にキスしながら恥ずかしそうに。


 何か、標準語?

 先程とのギャップが有り過ぎて可愛いぞ?

 このシチュエーションで口調を変えるのは反則だ...


 透明でほとんど見えなかった身体が徐々に実体化していく...

 やっぱり着物がベース。青空を思わせる色に風を思わせる白い模様。背景の白っぽい所には青空とほぼ同色の龍の刺繍(ししゅう)

 背は俺と同じ位で中肉って所。長い髪はやはり黒く艶やかで腰位まで伸びている。普通だ。


 年は俺と同い年位に見える...。

 体型は普通なんだ...。

 そして...美形だ。


 笑いを取ってくるかと思ったのに美形だ...

 落ちもないだろうとズボンをはく。


『期待裏切ってもうて、えろうすんまへんな...

 マジ、凹むで...

 って‼誰が顔や背格好で笑いとんねん‼龍神が‼

 それとな‼下ネタで笑い取るんは最終手段や‼』


 ...似合わね〜

 顔と関西弁が合ってないわ〜...


『似合う、似合わないで話しとるんちゃうからな?

 場を賑わしたろう思て喋ってるんやからな?

 透明やから声張るん様になったんとちゃうからな?

 さっきのちょいと素に戻ったベシャリがホンマやからな?』


 話のついでにとでも言う感じで親指でゴーゴンを指差す。

 流石、面白くても龍神様、この先の展開もお見通しか...


『で、この石像三姉妹...()()()()石化させたみたいやけど、ワザとやろ?

 それでこのままなん?なわけないやろなぁ...』


 ホント、話しだしたら止まんないんだ...そんな事まで。

 はぁ、何とか誤魔化す予定だったのに...


『何ですと⁉わざと?助けた?

 では私は早まった事をしでかす所だったと⁉』


「いやいや、斬姫は何も悪い事はしてないよ。

 っていうか...あの場面だったら倒そうとした斬姫が正解なんだよ」


 でもねぇ...


「皆、多分知ってると思うんだけど、この三姉妹、ちょっと?いや、かなり可哀想な神達だと思うんだけど...

 こんな格好にされて皆に嫌われて、殺されて、挙句悪魔に利用されました...ではやるせないよね?」


『マイ・サトシ様...何と思慮深いお方...』

『ん』


「斬姫が相手では死んで終わり。

 多分、その魂をまた利用されて...ってのがね」


『なるべくなら助けたい...気持ち透けてるで?

 まぁ、サトシはんがペカ〜ってやったったら、神さんでも悪魔でも呪いは吹っ飛ぶんちゃうか?

 魂の底からペカ〜やらんと駄目やで?

 こいつら心底怒られとるで。ホンマ、同情してまうわ...

 まっ、治してから話聞いたってみいや?話はそれからやな。

 あぁ、失敗してもウチらなら大丈夫やで?

 いっちょ、かましたり‼』


 ...颯姫のマシンガントークって本当に芸人みたい。


 改めて石像に目をやる。

 顔は鱗状にヒビ割れて、口からは牙が出てて、目はギロって前を睨んでる、髪は蛇...

 ホント、全てを呪ってやる‼って感じに仕上がってる。


 何もさ、こんな姿にする罰を与えなくても良いじゃん...

 もう何千年?も経ってるんだから怒りも静まってる頃じゃないかな?

 神話ではメデューサだけ殺されたんだっけ?

 しかも首切られて、盾風に使われてたんじゃなかったっけ?

 それでも許してなかったら、非道だよね?


 そして、死んだ所を悪魔に(そそのか)されたとか?

 一回、正気に戻ってもらったら...多分、襲っては来ないだろう。


 彼女達の魂を見据える。

 呪いの形は二種類の鎖っぽく見える。色は下が白銀でその上に黒で雁字搦(がんじがら)めに縛られている。

 白銀はアテナ様で黒はバラム...といった所か。


 白銀の方は...これは、相当だね。でも、助けられない程でもない。

 誰かが助けてあげるなら、それもまた良しとした感じにしたのかな?天を運に任せる的な?

 厳しいんだか優しいんだか分からないな。


 黒い方はまぁ、斬姫を縛ってたのと同じ。

 利用するなら魂まで利用するとか嫌な呪縛だよ...

 仲間とも思ってない事に無性に腹が立つ...


『解き放つよ...これからの貴方達の神生。

 絡み合った悪しき呪縛はここで断ち切ろう...

 解脱再臨せよ、古の神々よ...』


 三姉妹を石化と共に魂の縛鎖から解放する。

 

 ...何とまぁ、綺麗な事。

 髪の毛が普通に戻って牙が無くなって柔和な顔付きになっただけでこうも変わるものなのか?


 いや、十分な変化か...

 蛇って怖いわ〜...


『『『...えっと、ここは?』』』


『アンタら、ホンマ、エエ巡り合わせやで‼

 感謝しいや‼...サトシはんに‼』


 颯姫に胸を叩かれる...

 くっ、先を越された...手強いな颯姫。


『名前は覚えてるん?』


『私は、ステンノー、長女です』

『エウリュアレー、次女です』

『三女のメドゥーサです』


『『『

 ...元の姿に戻ってる⁉うそっ‼...

   』』』


 三人共がお互いを見やり、口に手を当てて驚いている。

 神様がやると凄い上品に見えるな...


『もう、石化させるとか物騒な呪いは無いから安心して。

 で、どうしてこんな所に居るのか覚えてる?』


『...私のせいなんです。

 姉達は不死の能力が有るんですけど、私だけ無いんです。

 で、私が殺されてしまって、魔界に行ってしまって。

 姉達は私を守る為に...

 最初は魔界でも隠れ住んでたのですが、声を掛けられた悪魔と契約を。

 強者の居ないこの地でひっそりと住めると...

 そうしたら、姉達も一緒に契約をしてくれて...』


『バラム...小汚い真似をしおって‼

 契約で詐欺まで行っておるとは、悪魔の面汚しが‼』


 斬姫は握り拳で手の平を打ってやや、興奮状態...

 熱いなぁ...三姉妹もビックリしてるよ。

 何時もは大人しく静かにしてるんだけどなぁ。

 バラムを見て暴走しなけりゃいいけど...


『『『詐欺?』』』


『あ〜...契約ってね、貴方達が死んだらその魂を縛る契約しかなくってさ...多分、事が終わったら殺されてた...って所かと。

 勿論、それも解除したから安心して』


 斬姫とは違ったのが気になるけど...

 どんだけの兎を追ってるのかが気になるな...


『ありがとうございます...あの。

 サトシハン様は神族...ですか?』


 ...ジト目で颯姫をロックオン‼

 流石に颯姫も想定外だった様だ...目線が逃げる。


『私の名前はヒジリ、サトシと言います。

 何処からどう見ても人族です。

 今、この世界での悪魔の侵攻の仕方が気に入らないので応戦している所です。

 この世界に来て...今、深夜だから...朝、来たから...後少しで三日目‼

 これでも大分押し返した感じですよ?』 


『人...族⁉この世界に来た?

 人族で次元を越えたり、神の罰を赦免できないかと思いますが...』


 ...凄く真面目に返された。

 あぁ、ボケをスルーされるのと同じ気分だ...


『三姉妹‼そこはそっとしといたり‼ほんのジョークや‼

 で、これからどうするん?天界戻るん?

 もう、色々、何もかも自由やで?』


 おいおい...俺の人間性をジョークで片付けるの?


『私達は妹を守る為にここに来ました。

 これからも変わりません』


 姉達は武闘派だし不死だし、で妹を守る為、妹の居る所が居場所と。


『私は...天界はやっぱり怖いので...

 この姿に戻して頂いたご恩も有りますし...

 よろしければサトシ様の身の周りの世話をさせて頂いたらと...』


 いやいや、神様に身の周りの世話してもらうってないでしょ⁉


『(サトシさん?微睡(まどろ)んでいる間に何してくれてんですか⁉いや、これは大問題になるかも...)』


 ...エイレーネ様。

 寝てたんすか?しかも今ですか?

 もう遅いですよ?やっちゃってますからね?


「(それはおいおい解決していくとして...)」

『(お母様に何を言われるか...)』


『どう考えてもそれがええなぁ。決まりや‼

 でも、手ぇ出したらあかへんで?手ぇ出したい時は一遍にや‼』


 言われなくても、神様に手なんて出しませんて...

 しかも、トラウマ持ってる神様に...

 で、何、一遍にって...ん?


 突っ込んで欲しいのか?


『何や⁉突っ込まんのかいっ‼

 まぁ、しゃあないか。ネタ合わせてへんからな。

 話まとめよか。

 妹はサトシはんのお世話、それに合わせて姉さんらは護衛で決まりや‼

 そうと決まったら、アマゾネスんとこ戻るで‼

 あ〜、そやそや...』


 俺はいつの間にかコンビ組まされてるのか?


『地龍‼お前喋らなさ過ぎや‼

 さっきから『ん』の一言しか言うてへんやないか‼

 そんな事では輪になってサトシはんいじれへんで⁉

 それと...

 アンタ悪魔やのにようウチの可愛い眷属助けてくれた‼

 ホンマ、アリガトな‼

 アンタ、前出るタイプやろ?

 今度、戦う時有ったらバビューンと、前に出したるからな。

 思う存分斬ったってや‼』


 何かもう、止めようが無いな...

 でも待てよ?カテロア闘国の転移先、程よく石化した門の辺りの気配を探ると...


「颯姫?それフラグっぽいよ?」


 分身俺を消し、風龍達に変える。

 唐突な変身劇にお子ちゃま達もビックリ‼


「風龍達は、お子ちゃま乗せて、到着したら護りね。

 斬姫、峰姫、颯姫は今から戦闘準備。

 ゴーゴン姉さん二人は妹さんを守るフォーメーションで」


『ゴーゴン姉さん...』


 軽く突っ込まれるが、そこはスルーで。

 龍神様達が居るから大丈夫だとは思うけど...

 さて、門...の上、50、いや、100mは欲しいか?


「じゃあ皆、ダイブね‼」

 サトシはんの周りが一層賑やかになってきました...

 峰姫が無口過ぎて影薄い所が気掛かりです...

 次回は戦闘になりますね。相手は誰になるんでしょう?そちらも気掛かりです。

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