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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第一章 異能の目覚め
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第5話 ありがとう、おやすみなさい

お読み下さりありがとうございます。

改稿1:なるべく読みやすく改稿してみました。

あくまでもなるべくです。

   内容は変えておりません。(21年1月26日)

「さて、入りましょうか?」


 広くなったお風呂場にティアさんと一緒に入る。

 勿論、水着は着てますよ?


 ここで、ふと疑問。


「この風呂場の空間拡張を入ったまま元に戻した場合、どうなるの?」


『同時にお湯を転移させないと浴室がお湯で満たされますわ。

 圧力で扉から外へお湯が流れ出すかと。

 そして、私と密着状態となりますわね。

 その上、照明からお湯を介して電撃を受ける事になりますわ。

 私と聖さんであればこれ位の電撃は然程(さほど)問題とならないでしょうけど。』


(三段階の災難だ、それってどんな罰ゲーム?)

 いや、一つは嬉しいハプニングだから除外か?

 二段階としとこう...


「戻そうと思わなければ大丈夫だよね?

 戻すタイミングとかってあるの?」


『もう空間操作し終わった後で神力も消費しないので、見せたくない人の来訪時とかが考えられますわね』


(じゃあその時で良いか。

 広い方が気持ちいいし。

 しかも風呂場に来る様な人なんて来ないからずっとこのままだね)


「ティアさん、先に体洗う?」

 広くなってもシャワーは一つだしね。


『一緒に洗いたいですわね』


 水着は着てるけど、それはヤバイ...


『フフッ、シャワーを作りますか?』


 ん?まさか?


「作るよ」


 その言葉に応じて、シャワーノズルとホースが壁際に形成されていく。

 プラスチックとは違い、光沢がある。

 手に取るとやはり金属製だ。

 ホースはよくある蛇腹状でホース同様曲がりやすい。


『地元素ですわ。

 土中に含まれる様な固体の精製と形成は高難度ですのよ。

 聖さんの場合は認識能力が高いので、金属製のコピーが容易ですわね』


(作れたとしても、配管とかイメージしてないんですけど...

 って、あっ...水と火の同時行使でお湯が出る?)


『正解です』


 ...拍手されちゃった。


(試してみよう...)


 シャワーを手に取り、イメージすると、丁度良い温度のお湯が出てきた。

 大成功...しかも、程良い強さの水量。

 シャワーを自分の体に当ててみる。気持良いわぁ...


『私にも掛けてくださいな』


 了解ッス‼

 ティアさんの体にもシャワーを当てる。


(ん?もう一つ有るんだからそちらを使っても良いのでは?)


『私達の様な存在にとって、神力が源のシャワーの方が気持ち良いんですのよ』


(神力ってそんなに特別なんだ...)


 軽く流して、お互いボディーソープやシャンプーで綺麗にしていく。

 普段水着を着けて体を洗わないから、違和感たっぷりだけど、まぁ、今日の所は仕方無しだね。

 もう一つのシャワーノズルも俺の神力でシャワーを出す。

 もう、普通にノーマネーライフを満喫出来そうだ。


 二人して泡を流しきった後で、お湯を止めるイメージ。

 レバーをキュッと動かすかの様にシャワーも止まった。

 便利だわ〜...


 で、お風呂に浸かる...


 くぅ、癒される〜っ‼


 いつもなら膝曲げて入らなきゃいけなかったから窮屈で仕方無かったんだよなぁ...

 今では、泳げる位に広いよ。

 と、(くつろ)いでいると...


 トポンッと、すぐ横でティナさんが入浴。


(本日二回目だけど、近いっ!!近いよっティアさんっ‼)


 お互いの肩が触れ合いそうな距離だ。

 広い風呂場で体を狭める。


 視界横には揺蕩(たゆた)う何か...


 自分の中の何かが爆発しそうです...

 でもね、こうも堂々とされると意識する方が可怪しいとさえ思えてきますよ。


 意識を切り替えよう‼


 これは焦る必要のない出来事であると...できるかっ!!!!!!


「お先ですっ!!!」


『あら?もう?』

 クスッと笑われる。


 人をからかうのを楽しんでません?

 誰のセイデスカッ‼...

 俺がヘタレなせいか?...


 兎にも角にも、お湯の気持ち良さも程々に風呂から出る。

 脱衣所に用意しているバスタオルを取ろうと手を伸ばす。


『体を乾かしますか?』

 おおぅ?相変わらずの唐突さは心臓に悪いです...


「乾かしましょう」


 途端、体に温風が当たる感じがする。

 熱いほどではない。

 どちらかというと風の勢いで水気を切っている感じだ。

 全身が程良く乾いていく。


 既にタオルも要らなくなりました...


『風元素と火元素の二重行使ですわ』


 風呂の端に両肘を置き、両手の甲にアゴを乗せ説明してくださる...


 可愛い...


 再度、意識に問いかけるっ‼


 切り替えろっ‼...できるかっ‼


 ...くっ...風呂場で二度目の速攻一人突っ込み炸裂‼

 (ほう)けそうになるのを抑えつつ先程の早着替えおさらいを。

 パジャマをイメージして一瞬にして着る。

 早着替えここに極まれり。

 そう言えば、着ていた服とか水着は何処に行った?

 あぁ、次元収納にあるらしい。


 洗わなきゃね。


 取り出し、洗濯機に放り込む。


『汚れを落としますか?』


 洗うとは違う?考えてみる。

 これまでの解放で洗えなくもない。

 雷、水、火でお湯で満たした洗濯機を動かして汚れがしっかり落ちる様にする事も出来る。

 風で脱水して出来上がりとなる流れ。


 でも、ここは...


「落としてみる」


 一瞬ブウンと音が聞こえた。


 ...洗濯機の中から。

 でもそれだけだった。


 服や水着を手に取って見てみる。

 服綺麗になってるかどうかは分からないが、水着は乾いている。


『空元素の応用となりますわ。

 衣類を空間に固定させて、超音波振動で汚れのみをを分離、他次元に転移させてますわ』


 ...いや、訳分からないですし。

 ...空間操作が空元素に属しているのは分かりました

 ...今更ながら本当に俺がやってる?


『私の問掛けは言霊と言い換えて良いでしょうね。

 それが切っ掛けとなります。

 発動自体は聖さんですのよ。

 既に多重行使を難なくこなされてますから、様々な事が出来てしまいますね。

 今後、こんな事が出来たら良いな、という発想から、どうすれば実現出来るのか?を考えていくと良いかもしれません』


 ...両眼を閉じながら、過去の自分を省みる...

 どうすれば、自分を誇れる様になるのか?


 過去散々考えてきた。

 考えて行動してきた結果、非常に平凡な人間となった。


 でも、考えなかったら何も出来ない人になっていたかも...

 そして、今の自分は居ないかも...


 無駄でも良いから足掻(あが)いていた過去の自分は無駄ではなかった。


 ...今後も同じ様に生きていこう。

 ...決意表明的な発言をしようと顔を上げる。


 ...いつの間にか、ティアさんもパジャマになっていた。


 ...というかネグリジェ?


 水色の綺麗な肌触り良さそうな生地だ...

 透けてはいないものの、十分刺激がある...

 綺麗な人は何着ても似合ってる...


 しばらく惚けた...


 ...決意表明は何処へ行った?


目を逸らしつつベッドがある部屋へと向かう。

 あっ...ベッドは一つだ。

 予備の布団も無い。

 イベント多過ぎてうっかりしてた...


(家に取りに行けば有るけど...)


『私のサイズを元に戻せば、同じベッドで眠れますわ。

 それとも取りに行きますか?』


(取りに行くといっても、1キロメートル程離れてるし。

 風呂入った後にまた取りに行くなんてなぁ...

 かといって、いくら小さいとはいえ、同衾は無理でしょう...

 ハードルが高過ぎます‼

 どちらかを選ぶとすれば...俺の能力次第か。

 ...どうする?)


『どちらでもよろしいですのよ?』


「では、取りに行ってみましょう」


『チッ...』

 ...初めて聞いた舌打ち...


 答えると同時に一瞬だけ視界が暗転し、見慣れた部屋の押入の前に居た。

 時間は瞬き一つ分も無い。

 ここはひょっとすると?...


『そうですわ、聖さんの家の中、そして布団が置いてある押入の前。お見事ですわ。

 しかも、私まで連れてきて頂いて。

 空間、次元の操作、自分を転移させる時に体と魂が分離しない様に固定。

 流石にお力添えをと思ったのですが...

 必要の無い事でしたね。

 お力添えをした場合、私でも疲労でしばらく動けなくなってしまう程ですけど』


 どうやら、高等技術だったらしい...

 でも、出来るかどうか怪しい事を選択肢に入れないで欲しいとも思う...


(出来なかったら死んでた?)


『私が居て死ぬ事はないですわ。

 ただ、しばらく魂だけで彷徨(さまよ)うとか、何かの物質に融合してしまうとか、そんな事は考えられましたわね』


 ...こわっ‼

 柱と同化して妖怪みたくならなくて良かったよ...


 何はともあれ、押し入れから布団を取り出す。

 といっても、次元収納の中にだが。

 (はた)から見てても何をしてるか分からない。


 慣れてきたなぁ...

 では戻りますか...ちょっと怖いけど...


 二人分の転移をイメージするだけで、目の前の風景は部屋のベッドの前に。

 横には当然ティアさん。


「転移が出来る距離ってどれ位なのかな?」


『その場所をイメージ出来ましたら、聖さんならどんなに遠くても可能ですのよ。

 イメージした場所に生物が居た場合は、反作用でその生物が盛大に弾き飛ばされますわね。

 その生物は余程の耐衝撃能力が無い限り跡形も無くなるかと。

 聖さんは空間固定され、耐衝撃能力も有りますので相当な質量の相手以外は大丈夫かと。

 物であれば融合しますわね。

 この場合は後で分離可能ですわ。

 でも頭部だと手間が掛かりますのでお気を付けて』


 ...怖すぎる。

 ...せめて転移先の状況を把握出来る様になるまでは控えよう。

 家へ行く時位だな...


 次元収納から布団を取り出し、リビングに敷こうとすると...


『同衾は駄目でも、同じ部屋ならよろしいのではなくて?』


 相変わらず笑顔なのだが、眼が笑ってない気も...

 別に嫌いという訳でもないのだし、むしろ俺的にはウェルカムなのだが...

 ここは紳士的にとも思った訳で...


『何か有った時に、より近い方がよろしいかと』


 ...何か有るのが前提ですか?

 脳裏にこびりついたあいつがケタケタ笑いながら迫ってくる...


「...ハイ、オネガイシマス...」


『ですわね』


 屈託の無い笑顔に変わった...

 強いなぁ、妖精さんは...


 ベッドの横に並べる。ソッチ系は無理ッス...

 照明は豆電球を点けておきます...


『では、就寝する前に新たに解放された能力のおさらいをしましょう』


「ですよね。少し混乱気味ですから」


『今現在、五大元素、地・水・火・風・空が解放され、操る事が可能となっておりますわ。

 この規模、強度は聖さんの意思次第。

 加えて派生である雷系統の操作も可能。

 二重・三重と組み合わせる事も可能と。

 ここまではよろしいでしょうか?』


「うん、何となくは理解出来たよ。

 後はイメージとか練習次第だね」


『そうなりますわ、日々意識してくださいまし。

 次に空間・次元操作による物質、ご自身の転移を解放されましたわ』


「物質転移は問題なさそうだけど、自分の転移、生物転移?は注意が必要なのが分かっただけ進歩かな?

 対策も考えてみるよ」


『ほんの三時間程度の間にこれだけの事が出来る様になったんですもの。

 もっと色々な事が出来る様になりますわ』


「そだね、これだけ濃い時間を過ごしたのは初めてかも。

 これからも、頑張るよ」


『それでは今日はここ迄と言うことで...

 お疲れ様でした。おやすみなさい』


「ティアさんが居てくれて助かります、ありがとう。

 おやすみなさい」

なるべく早く賢を強くしたいのですが、なかなか難しいと感じてます。

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