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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第二章 異世界初体験
48/54

第48話 どんだけやねんっ‼‼

 いつもお読み下さり有難うございます。


 コロナの新規感染者は若干減ってきた感じですかね?

 そんな中でも、サトシ君は動きます。


改稿1:なるべく読みやすく改稿してみました。

   あくまでもなるべくです。

   内容は変えておりません。(21年2月18日)



「皆、疲れてるだろうけど...今から動くよ‼」


 皆の疲労も有るだろうけど...

 ここは動かなくてはならない時。

 勝負の別れ道、分水嶺。


『仰せのままに』

『サトシ、本当に底無しだナ‼』

『主様ならそう動くわな』

『初夜の戦闘も良いかもね』

『あらあら、血が(たぎ)りますわね』

『我、元気一杯』


 戦闘で疲れているだろう龍神様の氷姫、焔姫、小夜姫、聖姫、涼姫とつい先程来てくれた峰姫が順に神威を高めている。

 相変わらず、一柱だけ何かちょっと違うがま...突っ込まないでおこう。


『ハイ、マイ・サトシ様。

 マイ・サトシ様の下、初の武功を立てさて頂きます』

『貴方...素敵...何処までもお供します』


 上級悪魔の身でありながら仲間になってくれた斬姫、少しヤンデレが入ってそうな美那もそれぞれ気を高めている。


御心(みこころ)のままに」

「わ、私も石化の解除頑張ります‼」

「「「

 微力ながら、私達も従わせて下さい‼

   」」」


 人族代表のジアンスロ神国のアウリさん、オウナさんが。

 魚人族代表のトリセイレ海国、最後の王家イオナさん、イオニさん、イオネさんが。

 深夜にも関わらず気を(みなぎ)らせている。


 何か、こういうの嬉しいな...

 ボッチだった俺にしてみれば、誰かと時間を共有出来る今、これをきっと幸せと言うのだろう...


『(また、忘れないで下さい‼私も居ますからね‼

  一番安全な場所ですけどね‼)』


 ...エイレーネ様をすっかり忘れてた。

 今は俺の身体を共有してるけど、ちゃんとした?神様だから。

 あっ...朝にメイドさんが来る前に帰った方が良いんだよね?

 でないと、死体を発見‼って事になって大騒ぎになるかも?


『(日が昇ってからで十分ですよ。

  部屋の方にも気を使っておきます)』


 じゃあ、問題ないかな?よし‼

 地図を次元空間に入れて、と。


「皆、輪になって手を繋いで」


 若干、俺の手の取り合いとなったが、左手は美那、右手は氷姫が勝ち取った様だ。無難か?



「じゃあ、行くよ〜。カテロア上空200m‼」



『『『『『『『『お〜〜〜っ‼』』』』』』』』


「「「「「えっ⁉」」」」」


 一瞬でカテロア上空に転移。

 今日も星が綺麗だな...

 周囲に魔物や凶暴な動物も居ないし...

 っていうかあいつら以外で魔物に出会ってないような?



「「「「「

 キャァア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼

     」」」」」



 あっ...

 人族チームには少しキツかったか...


「大丈夫‼

 手を掴んだまま両腕を伸ばして、脚も開いて

 そう、そんな感じ‼

 これから徐々に速度落とすからね」


 皆で大きな輪を作り、徐々に速度を落として降下していく。

 街の入口と思われる中途半端に石化した木製の大門を目指し下降していく。

 当然、地上や周囲の気配を探りながら。

 どうやら、小動物はいるものの、敵や魔物は本当にいないみたいだ。


 最後はゆっくりゆっくりと...

 息が荒い面々も呼吸を整えている。


「上から気配を探ってみたけど、どうやら先手を打てたかな?」


 小声で皆に確認してみる。


 前方を警戒している斬姫が周辺に気を巡らせながら応えてくれる。


『ハイ、マイ・サトシ様。

 辺りには敵の気配が有りません』


 彼女?彼?も索敵能力は有りそうだ。

 ってか、当然か...将軍クラスだし。


「じゃあ、街の中に入ろうか」


 破壊された門を通り抜けると、今にもこちらに斬りかかって来そうな石像群が乱立している。

 今まで見たどんな石像よりも緻密な外観。


 よく見ると、ほぼ裸なんじゃない?程度の下着?と革製の胸当て、手甲、足甲のみの防具。


 武器は個人の好みによって違うみたいだ。

 大斧、大剣、片手剣、ナイフ、ハンマー、モーニングスターまで...

 あれだ、昔の芸術家がよく作ってた見えそうで見えない彫像とか?


 間違いなく俺の知識の中にあるアマゾネスだ。


 武闘民族というのは本当らしい。

 何故なら...盾を持っている人がいない。

 しかも、遠距離攻撃型の武器、弓なんかも持っている人が居ない。

 どんだけ接近型で防御無視なんだよ...


 よく見ると、服、武具や防具まで石化している人とそうでない人がいる。

 一番手前の見事な大剣を振りかぶっている人は身体だけ石化している。


 そこから、百人程は同じ状態で、それより奥の人達は武具や防具まで全て石化している。


「石像の並びや向きからすると...

 前衛が邪眼や呪詛、後衛がブレス系の魔物。

 前衛が先頭のアマゾネスの勢いを止め、後衛が回り込んで広域ブレスを浴びせた...そんな戦術かな?

 どちらにしても遠隔攻撃や石化が無効化できる力が無いと厳しい戦いだったろうね...」


 そして、無効化出来る人はいなかったんだ...

 もしくは家で隠れているいる人もいるか?


『ハイ、マイ・サトシ様のご慧眼(けいがん)通りかと』


「まずはこの一人だけ石化解除しよう。

 一斉に解除すると斬り掛かられるっぽいからね

 皆、この人の前には立たない様にね‼」


 一番最初に斬りかかろうと前に出た立派な剣を持った人を先に解除してみよう。

 皆が横に退いて離れたのを確認して、先ずは土属性の神威で解除を試みる...やっぱり駄目。

 邪眼や呪詛とブレスでは同じ石化でも原理が違うんだ...


 ファンタジーな癖に、結構、論理的に作られた世界なんだな...


 今度は聖属性での呪詛解除を試みる。

 石像を聖光で包み込む様にイメージしする。

 すると...みるみる血が通った日に焼けた肌に戻っていく。


 あっ...ピクピクしてる。


「だらっしゃぁ〜〜〜‼」

 一瞬で剣が赤い炎に包まれ、前方に斬りつける。



 ほら...やっぱりね。



 しかも炎剣とか、そりゃ良い武器だわ。


 炎の刃が前方に放出される。

 炎が通った後は石化してない雑草が残らず炭化してる。


 放出された炎の斬撃も大きい。熱量もある。

 これが最低クラスなら雑魚悪魔なんて簡単に撃退出来る強さだけど...


「うおぉっ〜〜〜...?」


 炎が放出された後で二撃目を放とうとまた振りかぶる。

 そこでピタリと止まった。声も徐々に尻すぼみとなる。

 そして、俺達を見回して、若干混乱しているみたいだ。

 右手で皆が動かないように制す。


 下手に動くと襲ってきそうだ...


「うお?夜?...新たな敵か‼」


 一番近くにいた俺に向かって剣を振り下ろそうとする。


 うぉいっ‼俺を悪魔と間違えるな‼


 何ていうか...状況把握が短絡されている人か?


 把握しろってのも無理かぁ...

 必死だっただろうからなぁ...

 残った左手で振り降ろされた彼女の持ち手を止める。


『俺達は敵じゃないから安心して』


 優しく包む様な神威を発散させる。

 彼女の目を見て、彼女の顔に俺の顔を近付け。

 顔は微笑んで...ると思う。


 後ろから発せられる怒りチックな雰囲気で顔が引きつる...



『ゆっくり、ゆっくり、深呼吸して』



 心を落ち着かせる様に優しく語りかける。

 彼女は目を見開き、頬を染めながら口をパクパクさせ、やがて深呼吸をしていく。

 振り下ろそうとしていた大剣をゆっくり下ろす。


 こうやって見ると、格好はなるほど露出狂だが顔は綺麗だ。

 髪は短く整えられている。


 胸のボリュームは例えるならマスクメロン。

 本来、胸を覆う筈の革鎧が非常に中途半端だ...


 半分位出てるじゃん...

 それ、守れてないじゃん...


 元の世界で俺を監視していた内の一人、南風原(はえばら)(あけみ)さんに雰囲気が似ていてボーイッシュだ。

 この人の方がメロンで大人びてはいるが...


 近付いておいて言うのもなんだが...

 少し、恥ずかしい...

 それはさておき、会話が出来る状態になったろうか?


 彼女は背後を振り返り、石像群を見つめ...

 肩を落として俯いてしまう。


 この光景はショックだろう...

 仲間が皆、石化してるんだから...


 まぁ、俺達なら治せるから早く言わなくちゃね‼


「落ち着いて話を聞いて?」


「あぁ、ありがとう...

 落ち着いた。結婚しよう...」



 ...落ち着いてないじゃん‼

 いや、口調は落ち着いてるけどもっ‼



「カテロア闘国の生き残りは私一人...

 私が防衛戦を選択して皆を死なせてしまった...

 中には遊撃戦を推す者もいた...


 だが私は...


 アマゾネスとしての誇りを捨てる事が出来なかったんだ...


 そして...


 目の前には私の全力の剣撃を止める最高の男(ベストガイ)がいる...」



 ん?最後...変だよね?

 途中まではシリアスだったけど...

 しかも横文字入ったよね?


 背後から嫌な雰囲気を感じる...

 また?...そんな声が聞こえてきそうだ。

 主に人族チームから...


「一人では奴等に復讐もできん‼

 私の誇り(プライド)の全てを子作りに捧げる‼」

「よし‼落ち着こうか‼

 捧げる所、間違ってるからっ‼」


「沢山産むぞ‼皆の分まで沢山産むんだ(メニー、バース)‼」

「涙流しながら言う言葉じゃないよねっ⁉」


「私は弱い国王だ...

 皆を守りきる事が出来なかった...

 だが‼

 (ユー)となら次の時代で必ず強い国王(キング)が誕生する‼

 なんなら、もうこの際だから(ユー)国王(キング)でも構わない‼」


「子作りから国王になった⁉」



 ...この人は興奮すると横文字入るのか?

 ...そして、このぶっ飛んだ人が国王...?


 後ろにいるオウナさんとアウリさんの方を見る。

 彼女達はゆっくりと(うなず)く...


 マジか〜...

 これ程迄に会話の前半と後半が噛み合わない人は未だかつていなかったのではなかろうか?



 あ...いた。小夜姫が...確か?



『いや、妾は語尾だけじゃからな⁉

 しかも横文字も入らんからな⁉』


 小夜姫...フォローになってないよ...


(ユー)の名は⁉ジアンスロから来たのか⁉

 国王に会って(ユー)と結婚して、国王になる旨伝えよう‼』


 ...アマゾネスの誇りって凄いんだな。

 妙な事で感心してると...


『良い加減、黙れ。地獄に落とすぞ...

 一度、焼かれてみるか?』


 凄いドスの効いた低音ボイスで釘を刺してくれました。

 美那が言うと洒落になってないから止めたげて...


「は、私はやはり死んでしまっていたのか...

 ここは地獄?

 うん?お〜、よく見ると女性が一杯...

 これは...キミのハーレム?

 いや、これは人...ではない?

 うん?ジアンスロやトリセイレの嬢達もいる?」


 少し、落ち着いてきたみたいだ。

 ここがチャンスだな。


「初めまして。

 ヒジリサトシといいます。

 石化された人達を救いに来ました。

 因みに貴女も石化されておりましたので、先程解呪した次第です。

 ご気分はどうですか?」


「お?おおう...

 取り乱してすまなかった...

 私はカテロア闘国、国王サリナと申す。

 此度(こたび)は助けて頂き、感謝する。

 他の者も貴殿の力で元に戻るのであろうか?」


 ...何、このギャップ。

 しっかり国王してるじゃん...


「ええ、割と直ぐに」


 やっと話が出来たので手早く指示を出すとしよう。


「峰姫、軍の後方から広域で石化を解除してあげて。

 聖姫と小夜姫と美那とオウナさんは前方から中央へ。

 俺は中央から両方の影響があった人達を。

 斬姫、氷姫、涼姫、焔姫、アウリさん、イオナさん、イオニさん、イオネさんは家の中で石化してる人が居ないか確認していって特に入口近辺が石化してたり、壊されてる家を探してね。

 はい、じゃあやろう‼」


 皆一斉に動き出す。

 やっと本来の目的で動けた...


「と、いうわけでして、ちょっと治してきます」


 キョトン顔のサリナ国王にお辞儀をして石像群の中央近辺に向かう。

 石像と石像の間をすり抜けて、程良く中央へ。

 全体で1000人位は居るだろうか?

 ちょっとアマゾネスのイメージと違った。

 部族って感じのイメージがしてた。

 そりゃ、国を名乗れる位だから多いよね...


 この辺から前方は呪詛の影響が強く、後方は石化ブレスの影響が強い。

 両方同時に解除しないとしっかり元に戻ってくれないのではないかと心配になる。


 先程行った「解呪」の広域拡張と今まで行ってきた「変質」の応用、地属性の石質から元に戻す「還元」が必要だ。

 還元し過ぎて元素に迄別れない様に注意しなくては...


 属性も作用の性質も異なる神気を作成。

 イメージは二つの工房で粘土を練り合わせる感じ。


 この感じ、聖姫にイメージを教えて貰ったからやりやすいな。


 神気の練り上げを行っている最中に作用範囲を決めておこう。

 呪詛、邪眼、石化ブレスの両方の影響がある人を限定していく。

 結構多いな...ざっと半分の500人位か。


 それに合わせて神気を調節する。


 これは...聖地属性とでも名付けようか。

 よし、やろう‼


 自分を中心に効果範囲を広げていく。

 呪詛、邪眼の影響が強い人は解呪を強く、石化ブレスの影響が強い人は還元を強く。


「「「「「「「「「「

 おぉ〜〜〜〜〜〜〜.......?

          」」」」」」」」」」


 ほっ...国王より理解力有る人達で良かった。

 皆が一斉に動きを止め、辺りを見回す...

 俺の近くの人から順に俺に視線が釘付けとなっていく...



 し〜〜〜〜ん...



 真夜中の静けさが伝播していく...


 まぁ?女性ばっかりの陣で?

 ...男が俺一人?


 理解難易度がかなり高い事は認めよう。

 静かになる早さも国王より早くて助かる。



 だが、しかし...


 危険な香りがする...


「おっ......」


「お?」


「「「「「「「「「「

 男だぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜‼‼‼‼‼‼‼

          」」」」」」」」」」



「どんだけやねんっ‼‼」




今回はアマゾネスの国の触りとなりました。

脅威の群衆の真っ只中からのスタート。

...ある意味羨ましいのか?


ご意見、ご感想等有りましたらお気楽にお寄せ下さい。

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