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平凡を超えた超越者  作者: 髭猫
第一章 異能の目覚め
3/54

第3話 それはちょっとまずいんじゃあ?

お読み下さりありがとうございます。

改稿1:なるべく読みやすく改稿してみました。

あくまでもなるべくです。

   内容は変えておりません。(21年1月26日)

「ティアさん、俺は人間で良いでしょうか?」


 思い切って聞いてみた。

 いきなり、人外の能力を解放?入手?してしまい、ちょっと混乱してる...


『...........』

...沈黙の微笑が怖い...


『...()()()人間ですわ』

妙に"特別"を強調したぞ...


(特別って俺が?実感の無さがハンパないわ〜...)

(色々と話も聞きたいけどティアさんも、もうそろそろ神様みたいに帰るのかな?)

そう思いつつ...


「一段落着いた所で帰り支度します。

 では今日は失礼し...

 『では、今後の指定席に移動させて頂きます』

 そう言うなりふわりと浮いて僕の右肩に腰掛ける。


(近いっ‼近いっ‼近いっ‼指定席がそこは可怪しいっ‼)

 思わず頬に熱がこもるのを感じる。

 すきな人に告白以来の緊張感っ‼

 いや、平凡でも告白位はしてきましたよ...


(サイズは小さいんだけど、こんな美人さんがこんな近くにだなんてっ)


『あら、有難うございます。

 これからは常にお側に居りますので...』

「...アッ、ハイ...」


 ティアさんはこれから側で補佐をしてくれるんだ...

 なんだか心強い...


「これからも、ヨ、ヨロシクオネガイシマスッ」

 ...ドモッチャッタヨ...


『初々しくて嬉しいですね。

 ()()()()()()()()()()()()様に頑張りますわ』

 微笑と共に今後の抱負を聞いてしまった...


 主に俺についてのね...


「...あっ、はい...ガンバリマス」

(早く慣れよう...)


 右肩をなるべく意識しない様に、そそくさとカメラを片付けに入る。

 三脚をたたみ、カメラをケースに仕舞いバッグに入れる。左手で持ち上げて左肩に掛けようとした時...


『荷物が出来てしまいましたね。

 収納しますか?』


 恥ずかしさが吹き飛んだ...選択肢の意味が分からない。

 バッグを左手に持ちつつ動きが固まる。

 二択なんだし...どっちでも良いんだし。


「はい」答えてみる。


 あら、不思議。

 左手で持っていた筈のバッグが無くなっているではありませんか...



えっ...



えぇっ...



えエェェェェェッッッッッ!!!!!!!!



 何処いったっ??


 俺のバッグ何処いった????


 周りを探しても当然無い。


『落ち着いて下さいまし。

 カメラを左手に()()()()()()』と思ってみて下さいな』


 言われた通り思ってみる。

 思うというか念じる感じになってしまう。


 必死だし。


 あっ...出た...左手にはカメラが。

 画像を確認してみる。

 良かった...データは無事だ...


『では、今度は()()()と思ってみて下さいまし』


 今度も言われた通り思ってみる。

 すると...消えた...これは一体?


『この次元には存在しない便利な物置を手に入れたと理解されるとよろしいかと』

 ...なる程、物置ね...


 バッグごと取り出すイメージをしてみる。

 左手にはバッグが。中身も全部揃っている。

 個別に出すのも、揃えて出すのも自在なのか...

 確かに便利だ...

 仕舞うイメージをすると左手から消える...


 凄い力の様な気が。


 ポケットを使った出し入れもしないなんて、最強じゃないか‼

 マジシャンまっしぐらだよ‼


「生き物とかも入れる事は出来る?」

 興奮気味に聞いてみる。

『魂が宿る生物や物は入れる事が出来無い様になっております』

 ...ハトは無理な訳ね

 ...しかも、魂ある物もある訳ね...

 世の中不思議に満ち溢れてるよ...


(まぁ、確かに生き物を物置には入れないよね)

(しかし、能力って上手く使える様になるのかなぁ...)


『まだ始まったばかり。

 まだこれからですわ』


「...アッ、ハイ...」


ひとしきり納得した所で、歩き出したのだが...


『走りますか?』


 ...何ですと?...走る?

 ...そんな些細な事まで二択?...


 家までは歩いて15分位。

 ゆっくりと走って5分位か?

 負担になる様な荷物はなし。

 肩にティアさんがいる位だけど、重さは感じない...


「はい」


 ...走ってみようか。

 ...良い運動だと思って。


 なるべく砕けた口調にして...

「揺れるけど、襟を掴んでいてね」

『ハイ』

 ...やっぱり嬉しそう。


軽く走り出してみる。

 ジョギング並みでと...

 ん?これ、何か速くない?

 周りの景色が全速力並みに流れていく...

 自慢じゃないが、50メートル走は7秒弱で普通並。

 こんなに速く感じる筈がない。


 うわっ‼


 速い‼


 速いっ‼速いっっ‼速いっっっ‼


 有り得ない速度で景色が加速していく。


 自分で走ってる感じがしない程速いっ‼

 車を抜かしてるし〜っ!!!


(息が〜っ!!.......)

 声にならない叫びが...

 って止まれば良いだけじゃん...


 徐々にスピードを落とし停止する。

 辺りは見慣れない景色。

 ...かなり通り過ぎちゃった。

 ...ガックリ...パニックはいけません。


『慣れればより速く移動ができますのよ?』


 ...でしょうねぇ、息上がってないもんねぇ...


「体力が向上した?」


『体力だけでなく筋力、知力、精神力、その他五感も。

 必要に応じて段階を追って順次解放していきますわ』


 ...人間のレベルをもう超えてる。

 今でも人類最強だよね?

 まだ上がるってどうなの?...


『次元干渉の初期能力も解放されましたので、今まで目には見えなかった物も視える様にもなっていますわよ。

 ほら...』


 指を差された方を見てみる。

 そこにはシャッターの降りた店が有り、街灯で照らされてはいるものの薄暗い。

 シャッターの前に直径30センチ程度の大きさで灰色っぽい渦が巻いてる様にも視える。


「あれは?」


『異界への扉が開きかけている所です。

 あれが開ききると異界との行き来が可能となりますの。』


「ほえ〜、出くるのは例えば幽霊とか?」


『他にも色々とおりますのよ。

 私もあの様な扉からこちらに来ておりますし』


「何が出てくるかは分からないの?」

 凶暴なのが出てきたら大変だよ...


(カルマ)というのをご存知ですか?』


「聞いた事あるね」


『業によって通れる扉ですわ。

 悪性の者は色は黒、善性の者は白から白金色寄りとなりますわ。

 あの色だと悪さをする様な輩は通れませんの。

 イタズラ位はしそうですけどね』


 なるほどねぇ...

 やっぱり世界は不思議に満ち溢れてる...


『故意に呼び出す場合は、札や印、魔法陣と言われる物も使われますわね』


「現代社会で呼び出す人なんて居ない様な...」


『たまに成功される方も居ましてよ。

 悪性なら相応の代償で簡単に契約出来ますし』


(よくある魂を引き換えにとかそんなのかな?

 魂を引き換えにしたら死んじゃうじゃん、気が知れないよ)


 と、コンビニの看板が見えた。

 晩飯でも買っていこう...腹が凄い空いてるよ。

 色々有ったしねぇ...中に入り、ティナさんの好みを聞いてみる。

 基本は食べないらしいが、チョコが好きらしい。

 弁当や飲み物、チョコやスナック菓子を買う。

 やっぱり店員さんには妖精は見えないらしい。

 不思議な世界に入っちゃったなぁと思いつつ、店を出る。


 と唐突に...


『能力を使いませんでしたわね』


「ん?何の?」


『お金を払わずに手に入れる事もできましたのに』


(それ、犯罪です...犯罪はいけません。)


『人は大きな力を持つと善悪の区別が付かなくなるものですよ』


「親父の口癖でさ。

 家族に迷惑をかけたり本人が困るのは良いが、他人に迷惑をかける様な事はするなって、よく言われてたから。

 悪用するなんて思いつきもしなかったし、これからもする気は無いよ。」


『良いお父様ですわね。

 ...納得ですわ』


「納得?」


『いえいえ、聖さんが良い方で良かったと。

 で、先程の続きですが』

 上手くはぐらかされた感がするなぁ...


「あぁ、能力の事?」


『はい。おさらいをしておきましょう』


『先ずは感知能力は、今の所感知半径が30メートル以内程。

 一度感知した気配は記憶に残ります。

 敵意も同様ですね』


(日本で使えるシチュエーションは少ないと思います...)


『それはさて置き、次は次元干渉能力。

 まだ、基礎段階迄の解放ですので、まだまだ向上していきますわ』


(タネ無しのマジシャンに成れそうですよ...)


『聖さん故ですよ。

 力を引き出す為には常人ならば呪文や呪符、魔法陣等々の媒介が必要となりますから。

 それを必要としないのが聖さんが内包している能力に他なりません。

 そう、私は鍵をお渡ししてるに過ぎませんの。

 ある程度解放されましたら、その鍵さえ必要なくなるでしょう。』


「他にはどんな能力が?」


『聖さんが遭遇する分岐路で必要な能力が解放されますわ。

 つまり、聖さん次第ですね。

 どんな些細な事でも解放の条件を満たしたら順次解放されていきますわ』



「天使様とか神様が関係してるんでしょうか?

 だとしたら、俺が悪人となったら、ティアさんも居なくなって能力は解放されていかない?」


『それは意味の無い例えでございましょう。

 聖さんは聖さんですから』


(哲学的だなぁ...

 俺の思うままに行動しろって事だろうか?)


『何はともあれ、まだ初日です。

 私もどんな鍵をお渡し出来るのか楽しみで仕方ありませんわ』


(ティアさんが居れば間違った方向には進みそうにないな。

 イタズラ好きの妖精も居た様な気もするけど、ティアさんはそんな事しなさそうだし)


 色々と喋ってる内にもう家の前だ。

 思ってるだけで会話が成り立ってるけどね...

 家と言っても、今住んでる所はアパートなんだけどね。

 家族の居ない家は広すぎるから、アパートを借りた。


 三階建てで三階の部屋で階段を上がらなきゃいけないんだけど...


 やっぱり階段上がるの楽だ。


 試しに何段飛ばしで上がれるか試してみると...


 12段、踊り場迄飛べた。


 まだ飛べる余裕が有るのが怖い...人前では気を付けよう...


 部屋の前に到着して、鍵を開けようとポケットに手を入れる。


『扉を開けますか?』

 ...まさか、ここで?...


「もちろん」

 答えた瞬間...


《ガチャッ》


 ...はい、玄関のドアが開きました...


『今後必要となるかもしれませんよ?』

余程可笑しかったのかコロコロと笑いながら声を掛けてくれる。


 ...車のドアとかホテルで鍵忘れて出ちゃった時とか、インロックした時は便利そうだ。

 ...車持ってないし、ホテルに泊まる機会もないけどね...


 ドアを開けながらふと疑問に思った事を聞いてみる。


「そう言えば、ティアさんはチョコ食べたらどうするの?」


『そのまま、ルームシェアさせて頂きますわ』


(ほえっ!?それはちょっと不味いんじゃあ?...)


なかなか、異世界に行けず申し訳有りません。もう少し日常生活で強くなって貰おうと思ってます。

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