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アノニマスターオンライン  作者: 超電撃豚豚丸
第4章「人間の大陸」
234/473

第234話「街とスキル」

最近毎回修正になっていますが、すみません。今回もですorz

7/14 訂正しました。

そして、最後のほう意味不明な話がありましたが、私もなぜ書いたのかわかりませんでした。

 威圧が使えたということは、人間状態でもスキルが発動可能ということなのだろ

うが、どこまで使えるのかはまだ分からない。さっきは咄嗟に使ってしまった、い

や、使えてしまっただけで、他のスキルはどうか分からない。

 オンラインゲームでは、このような街の中では、スキルが使えないことが多いし

仮に使えても回復系の魔法などであることが多い。

 基本的にはこうした町などは安全地帯と言われ、モンスターが手を出してくる事

などは一切なく、それはプレイヤー同士も同じだ。また、プレイヤー同士の戦闘を

起こさないようにする措置でもある。


今回、私が使った威圧の場合は、グレーゾーンのようなものだった気がする。実際

にダメージを与えるのではなく、動きを抑える働きをするだけだし。だけど、この

威圧だって当然攻撃的なものだと私自身は思うで発動出来たらまずいんじゃないの

かとも思っている。

<アノニマスターオンライン>では、安全地帯などがないってことになるのかと、

今現在少し不安に思っていることだ。これは緊張感があるのはいいのだけれど、ゲ

ームをプレイしているときに一切安全な場所がないせいで、ゲームを一時的に休憩

することができなくなってしまうじゃないかということだ。


それはそれで楽しめるかもしれないが、長時間のプレイが必要なダンジョンなどで

一切安全地帯がない場合は、延々とゲームプレイをしなきゃいけなくなるので、私

としては、安全地帯はあって欲しい。


私自身が狙われるかもしれないと考えると、せめてこういう街の中でくらいはもう

少しゆっくりさせて欲しい。さっきは、威圧が使えてすっきりしたけれど、逆に言

えば自分も使われてしまうかもしれないわけだし。


「あぁーすっきりしたはずがもやもやしてくるなあ。」

あの場からいっきに駆け抜け、商業区のはずれのほうまで来てしまい、色々と後悔

することになった。

「我はとてもすっきりしましたよ。あの人間どもが群れて我の骨を折ろうなどと邪

悪なことをしましたので、天罰を与えるべきでした。」

「何を言うとるんや。姉御はあそこであんなことをやってしまったら、もうお店に

入れてもらえなくなるかもしれんのやで。我慢するべきやったんや。」


だいこんから苦言を呈されたわけだが、その通りなので反論の余地がない。私とし

ても、穏便に済ませたいという気持ちはあったのだけれど、段々面倒臭くなってき

たのと、イライラしてきたので、まどっころしくなってきた。

もっとはっきり言いたいことがあるなら言えと思ってしまったので結局それが爆発

もとい暴発してあのような結果になってしまった。


「だいこん、私が悪かった、ごめん。それとサンショウもごめん。私も我慢が足り

なくてやってしまったって後悔してるよ。」

一部の嫌いな奴がいたからといって、無関係だったプレイヤーも一部巻き込んでし

まったのは、今後の活動に支障がでるかもしれない。あぁ、やっぱり面倒くさい事

ばかりなんだなあ。


(母上は、もう少し冷静になって欲しいです。)

 そのつもりなんだけれどね、何かがきっかけでプッツンと怒り出すことってある

もんなんだよね。私の場合は、面倒くさいしがらみとかで自分のやりたいようなプ

レイができなくなることも表しているからなあ。


「リーダーが冷静になれなくてどうするんだって話だよねえ。これはもう、リーダ

ーじゃなくなってずっと森林で草原で薬草を集めていれればいいのかなあ。」

「姉御! それはもうええんやないか! ワイもいい過ぎだと思ったやで! せや

からそこまで薬草は必要ないと思うで!」


「でも最近なくなってきているしなあ。ちょうどいいかと思い始めてきた。」

しばらくまた草刈りをし続けるべきなんじゃないだろうか。在庫が無限にあるわけ

でもなんでもないので、たくさん集めたくなるなあ。

「姉御、薬草も大事やけれど、ここでもっと強くなって。嫌いな奴をぼこぼこにし

よう!

だいこんが何か言っているが、そのもっと強くなるっていうのが辛い。一体どこま

で鍛えれば、文句の一つも言われなくなるんだろうか。

私自身、強くなりたいとは思うけれど、ここには長居する必要がない。


「嫌いな奴といえば、毒狸の母親と決着がついていなかったなあ。あとは嫌いでは

ないけれどジャガーちゃんともまだ戦っていないしな。」

あれ? このまま何度も戦いがあるなら、私って必然的に強くならなきゃいけない

運命ってことになるのか。倒せないなら何度も戦わなきゃいけないだろうし。


「でもやっぱり薬草を集めるのが一番性に合っているんだよね。」

「ねこますサンは、よほど薬草を集めるのが好きなのですね。今度私もお手伝いし

たいですな。」

「お、おまっ!?」

だいこんが驚きの声を上げるが、あまり大きな声を上げてほしくないんだよなあ。

一応あまり人がいないところにいるんだけれど、どこからともなく声が聞こえてき

たら不気味なわけだし。


「とりあえず、ここは居づらいから、もう錬金術士のお店にでも行こうか。」

この国には公式に5人の錬金術士がいることになっている。その中の一人に弟子に

してもらいたいと思っている。ちなみにその5人は、NPCということになっている

ため、プレイヤー側で公式な錬金術士はまだ誰もいないようだ。


単純にその設定が<アノニマスターオンライン>ではないことになっているのか

それとも、錬金術士になるイベントなどはあっても誰も達成していないのかは、

分からない。だけど、この5人の中の誰かに弟子入りし、認めてもらうことで、公

式の錬金術士になることが出来るかもしれないと私は考えている。


 しかし、このゲーム内で沢山いるはずのプレイヤーが誰も達成していないとい

うのもおかしな話だろう。だとすると、既に公式の錬金術士がいるのではないか

と私は推定している。勿論、その数もそこまで多くはないのだろうが、存在が秘

匿されていてもおかしくないだろう。

 なぜこのように思うのかというと、私の魔者としての存在も、公にしたくない

というのがあるからだ。私と同じように目立ちたくないと考えているプレイヤー

は沢山いると思っている。

 

 ゲーム内で新しいことで目立つことができるというのは自己顕示欲が満たせる

が、それ以上に他のプレイヤーから嫉妬されることなども多いため、安易に情報

を公開するのは危険というのがある。だからこそ、一定数のプレイヤーが情報を

取得したタイミングで他のプレイヤーも情報を公開していくなんていう事もある。


 私が過去にプレイしていたオンラインゲームでは、最新の装備なんかをいち早

く入手していたプレイヤーは、称賛されたと同時に、ただ運が良かっただけでち

やほやされているなんて陰口を叩かれていた。

 そういう面倒くさいことが結構あるので、私も情報を公開したくないという気

持ちが強い。


「ねこますサンが、誰かの弟子になるとは。それで、どの錬金術士の弟子になろ

うと思っているのですか?」

「実はもう決まりかけているんだけれど、一応5人全員を見ておこうと思っている

よ。それでその5人だけれど。」

全員が上級の錬金術に加えて、何らかの特殊な錬金術を使えるというらしい。だ

けどそれがどういうものなのか具体的なことはガイドブックには非掲載だった。

それがあったので、全員を見ておかないといけないと思った。


「決まりかかっているというのは、何か気になったことがあったのですか?」

「ガイドブックに書いてあったこと通りなら、そこがいいかなって。」

というかむしろ他があまり好きになれなかった。なんだか私のセンスに合わない

気がしたし、どこに行っても私の場合爪弾きされそうだ。だけどそうであっても

やっぱり見ないわけにはいかない。ガイドブックだけの情報をうのみにしている

と痛い目に遭うだろうし。


「では初めにトルオって言う錬金術士の所に行くよ。」

「かしこまりました。」

(その人はどんな人なのかは分からないのですか?)


回復系の道具を作るのが得意みたいなことが書いてあったかなあ。聖なる力とい

うか光系というか、そんな感じのが得意らしい。どんな性格しているのかは分か

らないけれど。


「ただねえ。全員の場所を回るのはちょっと面倒なんだよね。」

全員離れた位置に店を出している。そんなんだから、ぐるっと一周するように移

動しなければならない。これの意味することは、この五人は仲が悪いということ

だ。そうに違いない。もしかしたら多少は交流があるのかもしれないが、店の位

置的には絶対に付き合いがなさそうな感じなので、きっと仲が悪いだろう。


実は仲が良かったけれど、お互いのお店の特色を出すために近所にはいないよう

にしたというのも考えられるが、それならそれで全員同じような場所にお店があ

ってもよかったのではないかと思うし。


で、これが理由で私は全員の弟子になんてなることはできず、一人限定になると

見込んでいる。本音を言えば全員の弟子になりたいんだけれど、そう都合よくい

かないと思うし。

だけど、このゲームで最高の錬金術士にはなりたいので、できれば全員から教え

を請いたいと思っている。そんな都合よくいくとは思っていないけれど、そこま

でやらないと、成長も何もないと思うし。


これまで、火薬草のみ調合できたのと、スキル調合なんて言うのをやった程度だ

けれど、今後私が入手したあらゆるアイテムで戦闘を有利に進ませることができ

るようになるんじゃないだろうか。


 そもそも、私は戦闘のバリエーションが少ないので、ここらで調合を覚えて、

もっと戦いに選択肢を持たせたいというのがある。あらゆる手段を用意しておく

ことで、安定した戦いができるように準備したい。

 私は戦闘がそこまで得意じゃないし、咄嗟の行動も鈍いが、そう簡単に反射神

経なんかは成長するわけがない。ならばどうすればいいのかを考えたんだけれど

敵がどんな行動をするのか想定しておき、それはどのように対処すればいいのか

ということを事前に準備しておくことだ。それができるようになれば、この時は

これをすればいいということで、ある程度は戦い方がが安定するだろう。


 薬草を大量に集めているのだって、常に安全な状態にしておきたいというのが

あるからで、何かあった時のためにという何かを用意しておかないと、途端に不

安になるし。


「姉御、物思いにふけってないでそろそろ行こうやで。」

「ああうん。それじゃあトルオのところに行こう。」

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