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アノニマスターオンライン  作者: 超電撃豚豚丸
第1章「般若レディと仲間たち」
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第19話「お宝を探して」

 マブダチに道案内を頼み、行き止まりになっている所を全てを周ることにした。多分そ

こで何かイベントが発生するのではないかと思ったからだ。お宝がゲットできるかもしれ

ないなら絶対に行くべきだ。

「早くこのモーニングスターを使いたいなぁ。」

物騒なことを言うマブダチ。そりゃ新しい武器を手に入れたら試しに使ってみたくなるの

は分かるけれど、もともと素手で叩き潰していたんだしあまり変わらないんじゃないだろう

か。いや棘がある分だけゴブリンを倒すのもグロテスクになりそうな気はするけれど。


「まぁこのあたり歩いていたら適当に出てくるんでしょう?ならすぐだよって」

「ギギギギー!」

言ってるそばからゴブリンがでてきた。噂をすると出てくるというのは本当らしいな。

「オラオラぁ!逆らわない奴でも逆らう奴も潰してやる!!」

やる気十分のマブダチがいきり立って前線にでる。2メートルもある体躯から繰り出される

重たい一撃がゴブリンを叩き潰しそのまま数匹まとめて突き飛ばした。マブダチ見た目通

り強いんだな。私より強いかもしれない。くそう。負けてられないな。

「とりゃー。とりゃー。」


 とはいえ、ゴブリンはマブダチがどんどんボコボコにしているので私はびびっている余

りのゴブリンを鎌で斬り裂いていく。たけのこも一緒に戦いには参加している。

 あっという間に、ゴブリンの死体の山が出来上がった。

メッセージ:薄汚い布を手に入れました。

メッセージ:ゴブ棒を手に入れました。

私はゴブリンから布をはぎ取っていく。

「ふー。終わった。何やってんの?」

「え?薄汚い布とゴブ棒とやらをゲットしているんだけど」

「はい?そんなもん手に入るの?マジで?」

「うん。」

「まさかいちいち死体漁りしなきゃだったのか?いやでも。よし。うわあ本当だ!?」


 マブダチは今まで気づいていなかったようだ。全マップを調べ尽くしたくせにこういう

ところは抜けているんだな。

「何々?もしかして触るのが嫌だったの?」

「だって血まみれだよ!?黴菌とかすごそうじゃん。汚いじゃん。気持ち悪いじゃん!そ

んなの触りたくないじゃん!常識的に考えてさぁ!消毒とかしないと!」

なんじゃあこいつ。私が今まで血を飲んでいたり生肉食ってたとか言ったら卒倒するんじ

ゃないか。潔癖症かよ。いや、私がずぼらなだけか?


「まぁこれからはこういう作業も我慢しながらやるよ。」

ええいグチグチして。

「こんなところに1か月もいたんだからそのくらい余裕じゃないの」

「別問題だよ!別!ってもう終わったし先を急ごうよ!こっちこっち!」


そんなこんなで、次の行き止まりまで私たちは移動した。

そして奥には、またしても木箱があった。

「今度はねっこちゃんが開けてよ。」

「ねっこちゃんってもうあだ名かよ。」

「俺、コミュ力結構あるんだよね。」

「そうすか。じゃあ私はこれからマブダチじゃなくてブッチって言うから。」

「おっ、俺の株が上がってるね!ストップ高かい!」

「あーもう、うるさいうるさい。今開けるから黙ってろ。」

その前に軽く鎌で攻撃してみたが壊れなかった。やはり開けなければだめなようだ。

「罠じゃありませんように!」

覚悟をして木箱を開ける。中身は・・・


「おおっ!」

メッセージ:リュックサック(黒)を手に入れました。

やった!リュックがきたじゃないか!これで色々と持ち運ぶことができる!早速背負うか。

「どう!?これ!こんないいものでたよ!」

「ねこますサマ。ニアッテイマス!」

「おおーいいなー羨ましいー。俺にくれない?」

「やだ!」

「だよねー。」

 <アノニマスターオンライン>ではアイテムは大体が自分のインベントリに保管されて

いくけれど、いちいち取り出す必要があった。まぁリュックから取り出すのも時間がかか

ると言われればそうだけれど、これはこれで取り出しやすそうだし嬉しい。

「あーもう次行こ次!俺にも何かあるといいなぁ。」

「行き止まりはあと何か所あるの?」

「あとたった3か所だよ。」

それしかないのか。道は結構長いくせに。面白みがないところだな。それにしてもあと3つ

か。どうするか。

「次は俺が開けて、その次はねっこちゃん。最後はたけのこちゃんで行こう。」

「え?たけのこが何か出したら私が貰っていいの?」

「何が出るか分からないけど使えるものならいいよ。どうせねっこちゃんも気に入らない

物とかでたら俺にくれそうだし。」

「まあね。」

自分で装備できない物なら売ることなんかもできるかもしれないけれど、現状売れる場所

もしらないので宝の持ち腐れになる。そうなるくらいならブッチにでも渡したほうがいい。

「よしじゃあ行こう!次は伝説の魔剣とか伝説の魔槍とか伝説の弓とか出るといいね!」


いたわー。こういう伝説とか好きな男子がクラスにいたわー。そんなに伝説が好きなのか。

「そんでもって伝説の竜を倒して、伝説の・・・。」

ブッチがうるさくなってきたので、私は無視して歩き始めた。まずは目先のお宝が大事な

んだよ!こういう時に限って他のプレイヤーとかが現れてかっぱらっていくんだ。それだ

けは絶対に許さん!この洞窟の宝はみんな私達で独占だ!誰にも譲らないぞ!

そんな決意を胸に残り3か所に行く私達だった。


作者は、こそどろいっぴき○おかみとかが許せませんでした。

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