表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アノニマスターオンライン  作者: 超電撃豚豚丸
第4章「人間の大陸」
184/473

第185話「樹海で再会」

短いので後で加筆するかもしれません

(追記)後半支離滅裂だったのと誤字で意味不明でした。すみませんでした。

「え!? ねっこちゃん!?」

今日、ログインしたら、すぐ目の前にブッチがいた。なんてタイミングがいいんだ。

まさか偽物なんてことはないだろうなと疑ったがまごうことなき本人だった。なん

でこんなところにいるんだろう?

「やぁこんちわって、あれ? ブッチだけ?」

ブッチしかいない。みんなどこに行ったのだろうか。ブッチがいるから安心だと思

っていたんだけれど。何かに襲われて絶賛分断中だとか?


「グローリーアントとかいう蟻が復活して襲い掛かってきたんだよ。」

「ごめん。なんだっけそれ。」

「サンショウが言ってたクロウニンとか言う封印されていた奴。」

 あぁ、そういえばそんな話もしてたっけ。なんで復活したのか分からないけれど

そんな強そうな奴がでるのってまずいんじゃないのか。みんな無事なのか。


「あぁみんな無事だよ。散り散りになっちゃったけどね。」

「ありがとう。」

「え?」

「つまりブッチが逃げるまでの時間稼ぎをしてくれたってことでしょ?」

「…。ねっこちゃん。そういう鋭い事言うから俺も反応に困るなあ。もうここまで

俺の事分かるなんて以心伝心だ。もう俺ら、本当のマブダチだね!」

「そうだね! マブダチだね!」


やられてしまったのかどうかは敢えて効かなかったが、きっと勝てなかったのだろ

う。だとしてもみんなを守りながら戦ったと考えると十分な結果だったと思う。流

石ブッチだとここで褒めておかないでどこで褒めるんだ。


「私は、キングモリコングって出かい奴とティラノって恐竜倒してきたんだけど、

そこでは全然メッセージ送れないし困ってたところだよ。」

「ねっこちゃんは家出するたびに強くなって帰ってくるね!」

「言われると思った。けど、そんな目的があるわけじゃないんだけど。っとその前

に、みんなを探してる途中だった?」

「エリーちゃんにはメッセージ送れなくなってる。あとたけのこちゃん達はどこに

いったのか本当に分からなくなっちゃったよ。ごめん。」


「みんなやわじゃないから、なんとかなってるって。それよりその蟻はどうなった

の?」

「地面に潜っていったよ。どこからともなく突然襲い掛かってくるみたいだから今

俺らが立っているここも例外じゃないね。」


あれ? それって撃退したってことじゃないのか。ブッチがどこまで戦ったのか分

からないけれど、倒すまでは納得がいかないっていう感じかな。でも逃げられてし

まうと、どうしようもないよなあ。


「よし、じゃあ私もその蟻退治と行くか。」

「おっ? いつになく自信にあふれているね。可愛い子には旅をさせろなんていう

けど、ねっこちゃんもまた一つビッグになったんだねえ。」

「うーん。なんかどこか出かけるたびに厄介事が襲ってくるだけなんだよ。」


そして、なぜか毎回毎回苦労する羽目になる。


「ねっこちゃんが来てくれて助かるよ。敵は逃げ出さなくなりそうだし。」

「え? なんで?」

「魔者に封印されたらしいから、復讐しにくるから。」


そ、そういうことか! そりゃあ絶対に逃げ出さないよな。いや、案外もう一回封

印されてたまるかって感じで逃げ出すんじゃないのかなあ。うーん。どうなるかは

分からないけれど、私はいわば撒き餌みたいなものか。私で蟻を釣るってなんか滑

稽に見えるんだけど。

「強かった?」

「強いね。だから俄然燃えている。必ず叩き潰す!」


 火がついているようだ。これは出来ればブッチ一人に任せたいところだけれど、

私を狙ってきそうなので、一緒にいないとだめなんだろうなあ。ああ、これなら

いっそブッチに魔者の称号がいってくれればよかったのに。なんで私なんだろうな。


「それで、いそうな場所の目星はついているの?」

「全くないけど、ねっこちゃんがいるから大丈夫。大体何か呼び出しそうな感じ

だし。ところで、その黒い鳥は?」

「勝手についてくるんだよ。」

「ねっこちゃんモテ期! そういうのをモテ期っていうんだよ!」


本当に、勝手についてきているだけなんだけどしょうがないか。この九官鳥はどこ

からでも出てくるのはやめて欲しいなあ。心臓に悪いし。

「クエエッ!」

なぜか黒い鳥はブッチを威嚇している。おいおい、どうしたんだ。そんな騒がない

でくれ。こういうタイミングで襲い掛かられてしまうことだってあるんだから。


「俺に競争意識を燃やしているんだな。はっはっは。」

「そうなんじゃないかな。それじゃあこいつはブッチが引き取ってね。」

「おお、じゃあそうするかな」

「クエエエッ!?」

黒い鳥は、大慌てになる。この反応が見れたので満足だ。可哀想に。ブッチに飼わ

れるようになったら、かなり苦労するようになるだろうな。いや苦労してくれ。私

に勝手に付きまとってくるのが苦労しているんだから。

「クエッ! クエエッ!?」」


 おぉ、かなり喜んでいるみたいだな? ってわけじゃないだろうけど私は嬉しい

よ。ブッチが引き取ってくれて本当に嬉しい。

「で、このあたりに多分いると思うんだよねえ。ねっこちゃんは?」

ここに来たばかりなのだから、どこに何があるのかなんてまだまだ知らない。

「いやそんな私に言われても。蟻の事に詳しくないし。」


蟻って土の中に巣を作るらしいけれど、この辺一帯くまなく探すわけにもいかない

し、探すの大変そうだなあ。


「面倒くさいよなあ。さっさと襲い掛かってきてもらう方が楽だよ。はぁ。」

いつでもかかってこいとかすごい自信だなあ。というか今も地面の中にいるとか考

えると、四六時中狙われているみたいなものなのに、大丈夫なのか。


「虎視眈々と狙ってきてそうだけど大丈夫なの?」

「逆だよ。俺が虎視眈々と狙っているんだよ。あぁ。早くでてこないかなあ。」

狙われていることに臆するどころか常に狙っているとかこいつは驚いた。ブッチっ

てなんでそんなに戦うのが好きなんだろう。そりゃあ強くなるって言うのに憧れる

のは分かるけど。


「強そうな奴を見ると、戦いたくなるんだよねえ。やっぱり狙うならナンバーワン

だしさ。」

確かに一番になりたい気持ちは分からなくもない。だけどそのためには長時間プレ

イしてあれこれ考えたりしないといけないから大変なんだよね。


「それで、どうする? ねっこちゃんはみんなを探す? それとも俺と蟻退治?」

「この辺りの様子を探ってみるよ。メッセージはどう?」

「お、届いた届いた。これなら大丈夫そうだ。」

「それで、この黒い鳥というか九官鳥なんだけど、名前つけてあげて。」

「じゃあ、あずきで。」

「おい。」

私がつけそうな名前をぱくるなこいつめ。もっとすごそうな名前をつけてやれよ。

「クェェエエエエ!」

「喜んでいるよ?」

「…。」


なんかとても複雑な気分だ。もっとこう、ブッチのネーミングセンスだったらそれ

こそ、デスなんとかみたいな名前だったり、ダークなんとかみたいな名前にでもな

あると思っていたのに、それをあずきとは。


「それじゃあ、あずき。これからはブッチが飼い主だから頑張ってね。」

「クエ。クエ。」

「首を横に振っているよ。多分ねっこちゃんが飼い主だと認めているね。」

「はー!?」


折角、押し付けたのにそれはない!


「それで、ねっこちゃん、一人で様子を探りたいの?」

「私が蟻とやらを引き付けてたとしても、その蟻がブッチにびびって出てこなかっ

たらどうしようもないでしょ。だから私が別な所にいれば出てくると思う。」

「囮作戦か。流石ねっこちゃん。自分の身を犠牲にして健気に、ち、散っていくな

なんて。俺はもう感動したよ。」

「散らないし! ってもうこういうノリはいいから! 私はさっさと行くよ!」


話をするとこんなだからなあ。全くもう。


「クエエエエエ!」

「ああ、そうだブッチ。あずきって、空間を操ることができるみたいだから、なん

か命令すれば色々やってくれるかも。」

「すごいなあずきちゃん。」

「え? 雌なの?」

「うん。だからちゃん付け。」


なんで分かるんだよ。おかしいだろこいつ。なんかたまに不思議な能力と言うか直

感を発揮するけどありえない。


「それじゃあ、蟻探し頑張ってね。俺も頑張るのと皆を探してみるよ。」

「おっけー。あずきもブッチの為に頑張ってね! 飼い主のブッチの為に!」

「クエクエ。」

「首を振るな! もういい! 私は行く!」


そんなこんなで一旦ブッチと別れて蟻を探しに行くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ