第117話「プレイ前の考え事」
今日は、ログインする前に色々と考えることがあった。これからの目的だけれど
予定通り草原近くに村を作ることにしたい。鋸だの何だのが手に入ったのでやろう
と思えばできるはずだ。
村を作ると言っても現状私とブッチとエリーちゃんしか住まないので大して意味
はないのだろうけれど、どうしても拠点を作りたいという思いがある。草原のまま
でもいいとは思ったんだけれど、こういう場所に自分の場所を作ると落ち着くとい
うのがある。
<アノニマスターオンライン>以外でも私は、オンラインゲームでは拠点となる
場所を決めて活動していたというのがある。その名残というわけでもないが、いつ
もの場所があると、仲間も良く集まるようになるため、拠点は絶対あったほうがい
いと思う。
森林の木を切り倒して鋸で加工するだけで家になるのかはこれからやってみない
と分からない。というか家なんか作ったことがないので、木を積み上げていくとか
簡単な事しかできない。ネットで検索してこんな風にやればいいというのは分かる
けれど素人がそんな簡単に上手くいくとは思えないし。
だから、とにかくまず家っぽい建物を作れるようになりたい。最終的には、本当
の家を作りたいと思っているが、今はそれっぽいものが作れれば十分だ。
そうして村っぽい場所を作れたら、次はどこで何をするのかを決めないといけな
い。私は薬草を集めるのが好きだが、道具として使うことが無ければ宝の持ち腐れ
にしかならない。だからこそ、活用するために冒険に出ないといけない。
ここは、魔者の大陸というらしいが、その全域を歩いたわけではないので、大陸
全土を周ってみたいというのがある。これは急いでやらないといけないとかはない
ので、気が向いたらやっていきたい。
他に気になっていることと言えば、やはり一般プレイヤーたちの活動だ。私達は
たまたま魔者の大陸でゲームプレイをスタートすることになってしまったが、数多
くのプレイヤーは恐らくそうではないだろう。
果たして敵としてみなされしまうのか。それとも仲間としてみなされるのか、こ
のあたりが不明なので、実際に出会ったときのお楽しみでもある。いきなり攻撃さ
れる可能性はあるので警戒だけはしないといけない。できれば、私達の種族が一般
とかけ離れた物であっても、ゲームプレイヤーとして仲良くできればいいなあ。
何て言っても、結局揉め事というか争いはあるんだろうなあ。他のオンラインゲ
ームをやっていた頃もそういう事はあったし。わざと争いを起こさせるように自作
自演をしていたプレイヤーもいたもんなあ。
同じ時間帯に必ずログインするというかそんな感じだったな。端末を複数用意し
しておいてそれでどちらのパーティにも参加していた。だけどそれが本当にそうだ
ったのか確証する方法は無かった。だけどまあ、明らかに自演しているというよう
な態度というか誤魔化しているような雰囲気があったのでそれは確定だった。
私もそういうゲーム経験があって今があるのだけれど、最強になりたいとか装備が
強くなきゃ嫌だとか言う気持ちは無いので、適当にプレイしたいと思っている、む
きになってプレイしたところで、どうせアップデートで一気に変わることがあるし。
何時間もかけて集めたアイテムが、次の日には簡単に集められるようになっていた
なんてことがざらにあるし、オンラインゲームでは一生懸命ってことは極力しない
ように心がけるようになったなあ。
それまで何十時間も狩りをしないと手に入らなかったものを手に入れたと思った
ら、アップデートで腐るほどでるようになって、あんなに苦労したのにって一気に
やる気が落ちたのが私だ。
オンラインゲームにはアップデートが必ずある。それによって、ゲームプレイがと
ても楽になる。だけどそれまでプレイしていた者にとってみれば、ここまで頑張っ
てきたのにあんまりだって気持ちになるだろう。
私が30時間くらいかけて入手したアイテムが数十分で手に入れられた時なんかはこ
のゲームを二度ととやるもんかと思ったなあ。しばらくしたら再開したけどね。
他に謎と言えば錬金術士の杖と時間凍結のスキルか。これらがどんなものなのかは
未だ不明なのでとことん検証しようと思っている。
なので今後は薬草集めをして、スキルの検証して、モンスターを狩りして、別なマ
ップに移動してというのが基本になるだろう。
将来的に楽になるからといって無気力になりすぎるのもいけないなあと感じてい
る。運営のやり方ひとつでプレイスタイルが変わってしまうのは残念だが、それが
売り上げにつながるんだろうから我慢しなきゃいけない時もある。
けどこういう我慢を積み重ねていった結果、オンラインゲームを長時間プレイし
ても無駄という意識が根付いてしまい、やる気はなくなってしまった。
だけど<アノニマスターオンライン>は違う。なんだかとても自由という感じが
している。次にどうなるのか分からないというのが面白い。レベルを沢山上げても
それが無意味になるかもしれないという要素がありそうなのがいい。
サービス開始直後から始めた人もそれからずっと後で始めた人も、誰であっても平
等に楽しめるというのはないだろう。だけどその溝を埋めることができたら、それ
こそ大量の人口が獲得できるので面白いことが目白押しになるだろうな。
私も魔者の大陸でもっと強くなって、いつかこ別な大陸に行ったときに、レベル
だけじゃなく、色んな戦い方を覚えて、勝利したいとおもっている。レベル差があ
るから勝てないとか言ってたらきりがないし、それで諦めてしまったら、私は夢と
か希望がないということになってしまうので必死に頑張りたい。
<アノニマスターオンタイン>にもある薬草は、ほとんどが人間が捜査してい
ると思われる。でもそれが、年長者とか賢い奴がいると独占されてしまうなんてこ
とにもなりかねないのが怖いところだ。
<アノニマスターオンライン>は自由だ。それと比較して現実は無常と言うか、嫌な
事ばかりの連続とも言えるだろう。私は、例え現実みたいなことがなくても、世界観
にどっぷりはまって我も忘れてゲームをプレイしてくれたらいいなあと思う。
私もこの魔者の大陸の無数のモンスターたちを倒しまくっていきたい。
そうすれば恐れられるかもしれないし。
ああ、本当なんかちょっと考え事しているだけで時間が過ぎていくなあ。本当は色
んソフトを動作させてみてどうなるのかなあなんてやってる時間ないようだ。
運命だとかそんなことを言ったとしても、上司はきっと止まらないだろう。
漫画の世界だけでもそういう妄想世界に入り込みたいがうまくいかない。ああもう。
動けないままだったらどうしようかなあ考え込んでしまう。実際プレイしてみれば
早いのは分かるんだけれど、どのタイミングがいいのかなぁと考え込んでしまう。
「お食事会とかそういうのに変更すれば人はたくさん集まる可能性があるのに、そ
の道を利用する区民とかが不満を持っていくんだろうなあ。」
ふう。ちょっと色々考えこんでしまったけどまずはさっさとログインすることに
するか。私一人だけじゃきついしね。よし、それじゃあログインするかあ!
今回短いです。すみません。