蜘蛛の巣に魅せられて。
『僕の初めての女性は彼女だった。』
彼女とは高校から一緒で、1年生の時に初めて同じクラスになりそこから
友達になった。
僕と彼女はお互い初めてお付き合いをして、初めてのキスも初めての経験も
全てが彼女だった。
そして今では僕の 『奥さん』になり二人の間に出来た子供が3人いる。
7歳の長男、6歳の次男、4歳の長女。
僕は家族の為にローンで一戸建てを購入して今は家族5人で仲良く暮らしている。
毎日がドタバタで、家の中は毎日賑やかだ!
『僕たち家族は、幸せを絵に描いたような家族だと思う。』
近所付き合いも良好!
幸せいっぱいだった!
この時までは......。
▽
僕の名前は 『服部 真悟』37歳、サラリーマンだ!
僕の奥さんの名前は 『千紗』37歳、専業主婦。
何もかも全て上手くいっていた!
...でもこの日を境に運命が狂ってくる!
僕が昔っから仲がいい友達と仕事帰りに飲みに行った時の事だ!
男2人で、飲んでいると...?
1時間ぐらい経った頃かな? 若い女の子2人が僕たちに話しかけてきた。
『あのう、、、? 良かったら一緒に飲みませんか?』
『あぁ~いいよ! こんなに若い女の子達と一緒に飲む事ないしねぇ~!』
『ホントですか!?』
『おいおい? 僕たちは【結婚】してんだぞ!』
『別にいいじゃないですか~! 一緒にお酒飲むだけですよ~!』
『服部! ちょっと? カタいんだよ~! せっかく彼女たちが一緒にお酒
を飲もうと言ってくれてんだから~!』
『そうですよ~! 一緒にお酒を飲むからと言って、、、! 【浮気】では
ありませんよ!』
『そうだよな! うんじゃ、一緒に飲もう!』
▼
それから、2時間ぐらい彼女たちと一緒に飲んでいたら...?
いつの間にか、、、?
【2対2になっていて...。】
気が付けば、、、僕とミサが二人っきりになっていてお酒を飲まされていた。
僕はかなりお酒が入っていて呂律が回っていない!
ミサは僕にべったりとくっついていた!
...そして何処かの段階で僕の記憶がプッと! なくなっていた。
▽
次に僕の記憶が戻った時は、、、○○ホテルだった!
僕はベットで寝ていた、隣にはリサも一緒に、、、。
【何が起きたのか!?】
リサが寝ぼけているのか...? 僕に抱き着いてくる。
『...何が起きているんだ?』
『えぇ!? 覚えてないの~?』
『何があったんだ!?』
『もう、大人の関係よ~!』
『そ.そんな、、、。』
▼
直ぐに、昨日の仲のいい友達に連絡をした!
『昨日は、何がどうなったんだ?』
『あぁ、お前ら~イイ感じになってたから、俺は俺でいいことしてたよ!
あの子とな~!』
『お前な! 僕たちは【結婚】してんだぞ! これは! ヤバいよ!!』
『まぁ、奥さんにバレなければいいじゃないの! 大丈夫だよ服部!!』
『絶対にバレるよ!』
『取り敢えずは、昨日は俺の家に泊まった事にすればいいよ~!』
『あぁ、、、わかった。』
『大丈夫だって! なぁ!』
『ううん』
▽
その後、直ぐに家に連絡してアイツの言う通り、アイツの家に泊まった
事にした。
千紗も納得していた。
【疑われなかった?】
この事がキッカケで、もっと最悪な方向に加速していった。
▼
僕はこの日から、リサと浮気を重ねるようになる。
奥さんである、千紗には何度もアイツと飲みに行って来るとか?
泊まらせてもらうからといって、リサに会いに家まで行っていた。
浮気だと思っていたリサをいつの間にか、、、本当に好きになっていた。
もう、浮気相手だけの関係ではいられない!
でも、僕には愛する奥さんや子供たちがいる。
家のローンまであるのに、別れる事は頭になかった。
そんな関係が1年続いた頃、、、。
リサに言われる。
『あなたの子供ができちゃったみたい! 今すぐじゃなくていい!
奥さんと別れて私と結婚してくれない?』
『そ.そんなの無理だよ! 僕は彼女を愛している! 子供もそうだ!
彼女は僕にとって初めての人だし...!』
『初めてだったから、他の女性に興味を持ったんじゃないの? 遊んで
ないから、他の女性とはどうなんだろうって思ったんじゃないの...?』
『......』
『私のお腹の中にはあなたの子供がいるのよ~! ちゃんと私たちの事も
考えてくれてもいいじゃない?』
『わかってるよ。』
『先、私が言った事、真剣に考えてね!』
『ううん』
▽
僕は遂に【決断】をする!
僕は家に帰り、奥さんに全てを話をした。
僕が浮気をしていた事、その浮気相手のリサのお腹の中に、今僕の子供がいる事
でも、千紗と別れたくない事も伝えた。
そうすると...意外な答えが返ってきた!
『アナタがその女性にしてしまった事は仕方がないわ! お腹の中にもアナタ
の子供がいるんでしょ! ちゃんと認知してあげて! それとちゃんと3人で
話がしたいわ!』
『わ.わかった。』
その事を、リサに言うと......?
ビックリしていた! 僕が奥さんに全部話すと思っていなかったらしい。
▼
そして、3人で話をする事になり、、、。
『初めてまして、【服部の妻です!】』
『はじめまして、リサです。』
『今から、話す事はリサさんにとってビックリする事かもしれないけど
いいかしら...?』
『ははい』
『彼にはあなたの子供を認知させます! あなたの子供の為ですから、、、。
ただ、私たちは別れません! 私にも子供がいます、家も建ててローンもあるから
だから彼とはどんな事があっても絶対に別れません。それはあなたも一緒だと思い
ます! だから彼と別れてとは言いません。ただ今までの関係を続けましょう!
彼には、【二重生活】をさせます! それで、どうですか?』
『私は、、、はい。』
『真悟もいいわね!』
『ううん』
▽
奥さんから強く言われた事がある!
『どんな事があっても、お互いの子供たちには関係がない事だから!
絶対に子供たちにはバレないように.......。
子供たちが大きくなったら、ちゃんと話さないといけないと思うけど...?
それまでは、いいわね!!!』
『ははい』
この件があって! 僕は千紗には一切頭が上がらなくなった。
【絶対に、浮気はしてはいけない!!!】
最後までお読みいただきありがとうございます。