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塩。~拳精、思い付きを行く(仮)~  作者: 天爛
プロローグ的な
3/33

(3)妖精。

「えっと、そろそろキャラを作りたいんだけど何を決めればいいのかな?」

[プレイヤーが決めるのは名前、種族、性別、容姿の4つ]

[スキルはキャラメイク後の選択]


 ヴィンと言う音とそれらの入力画面っぽい物が宙に現れた。


「へぇ、性別を変えられるって珍しいね」


 こういうVR系のゲームって性別が変えられないのが多かったはず。


[あらゆる可能性を試せるのがSimulation(シミュレーション) of(オブ) Infinitely(インフィニティ) Online(オンライン)の売り]

[だから異性に生まれた可能性も試せる]

[種族についても同じ。いろいろ選べる]


 確かめようとタッチパネルの要領で種族欄に人間を始めいろんな種族の書かれたリストが表示される。

 えっと人間を始めにエルフ、ドワーフ、ホビット、獣人、竜人、妖精、天使、悪魔と続いてハーフ、要望申請で終わり。

 ハーフは複数種族からの組合わせで選ぶとして


「要望申請?」

[リストにない種族になりたい人用]

[運営に申請した要望が通れば使用可能]

[時間かかるけど二足歩行なら基本通る]

「へぇ、ちなみにどんな種族が申請されたの?」

[核珠人や機人、ゴブリンなんかいた]


 核珠人がどんなのか分からないけど、機人ってのはサイボーグみたいな?

 それにゴブリ……


「って、ゴブリン!?」


 ゴブリンってあのゴブリンだよね? 驚きすぎて声出ちゃったよ。


[はぐれ雑魚モン成り上がりプレイしたいって言ってた]


 あぁ、なるほどね。確かにそれはそれで面白そうだ。

 オリジナル種族、面白そうだけどナイト達との待ち合わせを考えると時間かかるのはNGだよなぁ。


「って、ナイト達と待ち合わせしてるんだった」

[急ぎ? なら手伝う]

「いいの? 助かるよ」


 少女の申し出をありがたく受けることにする。なんだって彼女はキャラメイキングのプロだ。変なことにはそうそうならないでしょ。


[方向性、決まってたら教えて?]


 方向性。どういう風に戦いたいか、何をしたいかってことだよね。

 なら、思いっきり身体を動かしたい。


「質より量の手数重視、速度重視で蝶のように舞いってのをやりたいかな」

[なら妖精(♀)で【軽装】と【SPD強化・微】を取るのがおすすめ]


 ♀って確かメス、女性って事だよね。僕が男なのにわざわざ変えるってことは性別によって違いがある? たとえば男は頑丈で女は身軽とか。

 ……ありそう。

 うん。どうせゲームだし、それで行こう。


[リアルを元に種族と性別で補正かけてみた]


 僕がその一文を読み終えるや否や、空中に少女の用意したアバターが現れる。

 それはまるで僕を妖精の女の子にしたような、ってそのままか。


[不自然なぐらい違和感なし]

「あはは」


 うん。確かに元から女顔で小柄なのは分かっていたけど、これだけ違和感ないともう笑うしかないよね。


[でも髪と目の色は変えとくのは基本]

「へぇ、じゃあ髪は銀、目は翠で。あっ、あと翅も変えれるなら蝶じゃなくてトンボ辺りが良いかな」


 さすがに蝶だと女の子ぽすぎる。


[りょーかい]


 指定通りの色と翅に変わったアバターを見て思う。


「結構小さいね」

[当社比人間の16分の1]

「そりゃ小さい」

[気になるならおまけで人間サイズになれるアクセサリ付ける]

「ありがとう。貰っておくよ」

[でも人間サイズになると初期スキルの一部が死にスキルになるから注意]

「そうなんだ」


 少女からアクセサリ、指輪を受け取りどうしたものかと思っていたら自然と消えた。


[大丈夫。アイテムボックスに入っただけ]


 よかった。さっそく失くしちゃったんじゃないかと焦ったよ。


[あと言い忘れてた]

「へ?」

[種族毎に初期スキルがある]

[種族によってデフォルト設定されているスキルで着脱は可能]

[でも初期SPはその分減っている]

[妖精の場合、初期スキルが3つで残り初期スキル7つ分しか残らない]

[それでもいい?]

「うん。折角選んで貰ったし。これで行くよ」

ほら、妖精って言えば女の子ですし(女性アバターにした言い訳)

ちなみにその方面に関するイジリは初対面の相手か特定のキャラ(現時点では登場予定なし)からのみで行う予定です。

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