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塩。~拳精、思い付きを行く(仮)~  作者: 天爛
チュートリアル的な
20/33

(20)時間。

時間(リアルと塩との時間経過の違い、塩内時間設定について)の設定回です。

ソルトちゃんの家キャラクターメイキングエリアを後にし、無事2回目のログインを済ませた僕は、すぐにナイト達と合流した。


「で、これからどうするんだ?」


 合流早々ナイトからそんなこと聞かれたけど、やりたい事はいっぱいある。

 冒険したいし、街の散策とかもしたいし、海や山も行きたい。その為にはキャラを育てなきゃだし、装備も揃えないといけない。

 あ、せっかく取った【調合】も使ってみたいし、その材料も手に入れないと、か。

 あとは……


「うん、時間が足りないね!」

「お、おう。質問と全くかみ合っていない返答だな。が、時間はいっぱいある。別に今日だけって訳じゃ無し、ゆっくりと全部やればいいんじゃね?」

「そだね。そうする」


 ナイトの言うとおり別に今日しか塩ができない訳じゃないもんね。ってそう言えば……


「塩の中での時間経過ってどうなってんの? さっきだってログアウトした時、思ってたより時間が経っていなかったんだけど」

「それ、説明書に載ってたろ」

「いやプレゼントが嬉しくて説明書読む前に始めちゃったんだよね。たはは」


 とりあえず、頬を掻いてごまかしてみる。……あとでちゃんと読んでおこう。


「そこまで喜んでくれたのは嬉しいけど、ログイン後でも読めるから後で読んでおけよ」

「うん」


 なるほど、プレイ中でも読めるのか。なら、なおさらあとで時間を見繕って読んでおこう。うん。

 ……結局読まないってフラグじゃないよ?


「で、時間だっけか」


 およ。てっきり自分で調べろって意味だと思っていたのにどうやら教えてくれるつもりだったらしい。


「ぶっちゃけ塩での3時間が1(リア)時間、つまりリアルの1時間だな」

「って事はリアルの3倍で時間が流れてるって事?」

「そうなる。ちなみにこっちでリアルの時間をいう時は単位の前に(リア)って付けるんだと」

「と言うことは24÷3だからリアル8時間、8(リア)時間で1日なんだね」


 そうなると休日とかじゃないと(ゲーム内で)まる1日体験するとかは難しいのか。と思った矢先のことだった。


「と、思うでしょ? ところがどっこいこれが違うんだなぁ」


 会話に割り込んで来たアルスはちっ、ちっ、ちっと舌を鳴らしながら指を振る。


「へ? どう言うこと」

「なんと、この世界では1日12時間なのだ!」


 腰に手を当てそう宣言するアルス。

 なんでそんなに偉そうに言っているのか、よく分からないけど、4(リア)時間で1日だと言うことは分かった。


「ちなみにこの世界の時間は大きく4つ、朝、昼、夕、夜に分けられてて、それぞれが3時間毎なんです」

「へぇ、それってどうやったら分かるの」

「ステータス画面にリアル時間と一緒に表示されてますよ」


 あっ、ほんとだ。チィサに言われステータス画面を確認して見ると確かに「夜2:33(R20:31)」と表示されている。

 


「あと、空を見てもだいだい分かるよ」


 そう言われて、アルスが指さす空を見上げると、そこにあるきれいな満月に思わず声が挙がってしまった。。


「ほわぁ」

「夜の時間帯にのみ現れる『儚き月』です。今日は偶然満月ですがちゃんと満ち欠けがあるんですよ」

「へぇ、結構拘っているんだね」

「ちなみに朝から昼にかけて大きな太陽『強き兄陽(けいよう)』が、昼から夕にかけて小さめの太陽『優しき妹陽(まいよう)』が出るぞ」

「えと、つまり太陽が2個出てたら昼ってこと?」

[しょうゆうこと(+醤油差しの絵)]


 って、ソルトちゃんいつの間に。


「あとは時間帯によってはモンスターの強さが変わる。基本的に昼より夜の方が強めと言うかやっかいなのが多いな」

「朝と夕は入れ替え時で夜と昼のモンスターが混在しているんだよね」

「えぇ、例えば朝は夜のモンスターが残ってて昼のモンスターがPOPしますし、夕はその逆。」

「なるほど。参考になったよ」

[どういたしまして]


 いや、ソルトちゃんはほとんど何も言ってないよね。


「んじゃ、それを踏まえてこれからどうする?」

「とりあえず今は夜だし、街の外に出るのはよしておこうかな」


 かと言って生産活動はナイト達と分かれてからでも良さそうだし、そもそも素材がない。


「街の中でとりあえず行っていた方がいい場所あったりしない?」


 とりあえず、いろいろ知ってそうなソルトちゃんに尋ねてみた。


[ノーコメント。下手に攻略情報を言うとまた怒られる]

「ありゃ、それは残念」


 ならばとナイト達に意見を求める。


「図書館ならいろんな情報が手に入りますよ?」

「確かに情報は重要だけど、せっかくみんなと居るんだから黙々と本読むのは今度かな」

「ちょっと割高だけどケーキのおいしい喫茶店知ってるよ」


 さすが我が妹、ボクが喜びそうなのは分かっている。同じく分かっているだろうチィサちゃんが言わなかったってことは何か落とし穴がありそうだけど。


「それはいい情報だけど、1030(ゴールド)で足りる?」

「あー、確か1個500(ゴールド)だった筈」

「えっ、それって高くない?」


 ちなみに塩の開始時の所持金は1000(ゴールド)で、ゴブリンのドロップが1匹30(ゴールド)だった。ボクが攻撃されてナイトが倒しちゃった分はパーティ組んで無かった為、ナイト達のパーティの総取りになりボクは1Gもゲットしていない。 


「始めたばかりだと確かにそう感じるだろうだけど、そんなのリアルで2~3日ぐらいプレイしてたらすぐに端金になっちゃうよ?」

「それてもきついものはきついよ。うぅ、やっぱり最初はお金か、お金を稼かないと、なんだね」

今回、(リア)(ゴールド)にルビを振りましたが、次回からよほどややこしい場合を除き、ルビなしで行こうと思います。


※報告

設定資料の方にスキル全般の解説+(11)話までの登場スキル≒トルテの初期スキル候補を同時掲載しましたー

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