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塩。~拳精、思い付きを行く(仮)~  作者: 天爛
チュートリアル的な
17/33

(17)そして。

(2016/05/29)キャラクターメイキングとキャラクタークリエイトが混在してたので修正

 僕は辺りを見回す。何もない真っ白な空間。キャラクターメイキングエリアだ。周りには誰もいない。

 ソルトちゃんはどこ行ったんだろう。そう考えながらぼうっとしていると、しばらくしてテンプレ的なラッピンクをしたプレゼントらしき箱を持ったソルトちゃんが現れた。

 何も言わずプレゼントを僕に押しつけるソルトちゃん。


「受けとれってこと?」


 そう確認するとこくりと頷く。

 ならばと受け取ると、ソルトちゃんはすぐにスケッチブックを取り出した。なるほどプレゼントを持ってたらスケッチブック持てないもんね。って、喋れるんなら口で言えばいいじゃん。

 そんな僕の突っ込みを無視し、ソルトちゃんが僕にスケッチブックを見せてきた。


[ごめんなさい。このタイミングでの参入が気になって個人情報を確認した]


 ってことは、えっと?


[誕生日プレゼント]


 誕生日プレゼント……。

 そういや、ナイト達にプレゼントのお礼言ってなかったよね。後で言っておかないと。


「ありがとう。開けてもいい?」 


 当然とばかりにこくり頷くソルトちゃん。早速リボンをほどき、蓋を開ける。すると中から光の玉が現れ、僕の中に消えていった。


[中身はさっき言ったスキルとスキル枠]

[スキルは1点物のソルト謹製。気に入ってくれると嬉しい]


 そう言われてスキルを確認すると確かにスキルが1つ増えていた。


 【超気覚醒Lv1】

 特定条件を満たすと全ステータスが上昇。発動中の専用アバター(髪と目のみ変更化)を指定できる。


「専用アバター……。だからここに?」


 こくり。ソルトちゃんが頷いた。


「あと特定条件って?」


[それは秘密。自分で確認して]


 と言っても手かがりもないんじゃどうしようもないんだけど。


[ヒントあげられるようになったら教える]

[具体的には次の大きな更新(アップデート)の時ぐらいに]

[まだ決めてないとかじゃないから安心して]


 あっ、うん。そう言う事ね。言ってはいけない事情を察しこれ以上突っ込むのはやめとこうと心に誓う。


「にしても専用アバターか。どうしよう」


 見た目そのままで髪と目の色だけ変更。某アニメ見たく両方金色にするのもいいけど、銀髪からじゃインパクトに欠けるよね。


[特別に発動前のアバターの方も変えていい]

「えっ、いいの? じゃあ……」




 2度目のキャラ設定を終えた僕は、ソルトちゃんと別れ噴水前に降り立った。

 すると既にナイト達が来ていたのでメールは送らず直接声を掛けることにした。


「おまたせ」

「いや、大丈夫。さっきの件で報酬の整理と掲示板の書き込みをしていた所だったから」


 さっきの件って大量発生の事かな。確かにあれだけの量を討伐したらドロップも大変なことになっていそうだ。


「ってか、お兄ちゃんアバター作り直したの? 茶髪になってる」

「茶というか栗毛? でしょうか」


 チィサちゃん、正解。

 例のアバター変更で、いまの僕は栗毛翠眼になっている。これで【超気覚醒】が発動すれば銀髪緋眼になる予定だ。某アニメならって金にする手も合ったけどやっぱり僕は銀の方が好きだし。


「それに作り直しではないよ。例のスキルの関係でちょっとイジっただけ。だからスキル構成とかは同じだよ」

「そうだ。そのスキル一体どんなの貰ったの?」


 興味津々と僕に詰め寄るアルス。アルスほどじゃないけどナイトもチィサちゃんも気になっている様子。


「聞いて驚け、ぼ、れ様が覚えたスキルそれは……」


 いまいち一人称が決まらないけど、僕は声高らかに発表する。

 ただし個人チャットで。

 1点物のスキルを他の人に知られるのも危険だと思うし、ちょっと締まらないけどしようがないよね。


 ともかく、ログイン初日に手に入れたワンオフスキル【超気覚醒】。

 このスキルの発動条件がどうなるかは分からないけど、僕は僕なりにプレイしていこう。

 そう僕、トルテの冒険はまだ始まったばかりだ。


 ……まあ、その決意はアルスの次の一言であっけなく腰を折られてしまうだけれども。


「あっ、そろそろ晩御飯だし、一旦ログアウトしておいた方がいいかも」

取り敢えず打ち切りENDで締めといて、今後は切りのいい所まで書き溜めでき次第投稿していこうと思います。


ちなみに【超気覚醒】の発動条件は感情発露型(穏やかな心のまま怒る?)にするか、パーティメンバーが死んだときにするか、デスペナからの立ち直りにするか、HP残量にするか、それ以外にするか迷ってます。

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