表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/215

うちのお引っ越し

 急に引っ越しが決まったので、準備は慌ただしいものになった。


 ーー向こうで買えるものは向こうで買うとして……。


 とりあえずの生活に必要なものだけバッグに詰めこんでいく。


 ーーまあこんなものでしょう。


 意外と大荷物にならずに済んだ。

 バッグひとつだけだ。


 ーーほかにも持っていきたいものはあるんですけど……。まあ無理ですよね。いろいろ考えると……。


 と家の中を見回してため息をついた。





 「シマシマちゃん? どこですかー?」


 と呼んでもシマシマシッポは現れない。


 ーー午前中はいたんですけどね……。


 数日分の下着やタオルを集めて回っている僕を、寝転んだまま眺めていた。


 ーーこんなときに遊びに行くなんて、もう……。


 一方、うちの猫は僕のベッドでくつろいでいた。

 待っていてくれたのかもしれない。


「ふふふ、やっぱり賢いですねー」


 指を鼻先に近づけると、目を細めてうっとりとした表情を浮かべていた。

 機嫌がいいのかもしれない。


「あ、そうだ」


 僕はドアへ向かう。


「何かの拍子に閉じ込められるといけないから、この部屋のドア、開けっぱなしにしておきますね」


 と金具を固定する。


「あとは……シマシマちゃんをあんまりいじめないでくださいねー」


 ベッドの上のうちの猫は、僕の話には興味がないようで、しきりに前足を舐めている。


「じゃあそろそろ行きますからね」


 鼻をつんつんと突くと、ウウーンと甘えた声をだす。


「休みの日には帰ってきますからね!」


 うちの猫は非常に機嫌がいい様子だ。

 いまならいけるかな、と抱っこしようとする。

 しかし背中に手を回そうとする途中で、「ウオーウ」と言う低いうなり声を出し始めた。

 やはりそれはダメらしい。


「わかりましたよ……。じゃあ行ってきます!」


 ということで、僕は引っ越しをしたのだった。

そういうわけで引っ越ししましたー。

更新はこれまでよりも不定期になります。

帰省時にしか会えないので寂しいですね……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ