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序章
もしよければ、指摘やアドバイスをしていって下さいね。
少年は、家族の死体の前で涙を流していた。
少年は言った。俺はアイツを殺すと。
男は少年のいなくなった部屋で涙を流していた。
男は言った。俺は何をしているんだと。
女は、空を見て言った。
この世界は壊れていると。
少女は、家族の死体の前で人々を切り刻んでいた。
少女の目には、涙があり光はなかった。
魔法のある世界で奏でられる、憎しみのハーモニー。
皆加害者で、皆被害者。
男と少女は旅に出る。
自分の力を隠したまま。自分の殺気を隠しながら。
人は皆、どこか狂っている。