【第六話】大阪事変 ~その後~
~目次~
・走馬灯
・現実
・異次元
・走馬灯
(…いつからだろうか…)
篠岡は謎のデスゲームを無理やり突破した。だが謎の光に包まれて既に1分程経っていた。
(…自分は、何を…)
そう思っていると父との思い出が映像の様に出てきた。
___異能はある所で活躍し、ある所で活躍できすに闇堕ちする。
私が伝えられるのはこれだけだ。
…いや、また遊ぼうか。
(この映像…なにかごっちゃになっているな…記憶が混ざりあってるのか?)
篠岡はそう考えながら見ていた。
____山田って人と遊んでいなさい。私は出かけて来るよ。永遠に。
(こんな記憶あったっけ…)
篠岡はそれを思い出しながら見ていた。するとある記憶が出てきた。
___裏の異能を開発すれば2つの能力を持つ最強…いや無敵になれるんじゃないか?
篠岡は自分を疑った。
自分はこんな事を聞いた覚えはない。それなのに何故か知っている。
そう、その``声``は聞いたことがあった。
それは夢田さんの声だった。
(夢田さん...?)
そう思った瞬間何かが見えてきた。
・現実
「あ....れ?」
篠岡は道路のど真ん中に寝ていたようだった。
しかし、そこは荒れ果ててしまっている。
「そうか...自分はデスゲームとやらに巻き込まれて...でも、何故誰もいないんだ?」
そう、そこには篠岡以外誰もいなかったのである。
(おかしい...すくなくとも下警連の人はどこかにいるはずなのに...)
そして辺りを見回した時に声が聞こえてきた。
そしてある男が来た。
「見たな?」
男がそういうと篠岡に向けて弾丸を放った。
そこからは何も覚えていない。
・異次元
そしていつの間にかある病院の個室に居た。
しかし、そこには誰もいなくなんとも言えない寂しい部屋だった。
「寂しい」。そう思った瞬間、篠岡は震えだした。
(あれは...寂しいの次元ではない。異次元だ...)
今は記憶の中に壁のような物がある為詳しくは思えだせなかったが、断片的なものが分かるようになってきた。
(銃で撃たれたんだ...でもその後が分からない...)
そうもやもやしていると「失礼します」
そう言って誰かが個室に入ってきた。その人はどことなく見たことがある人だった。しかし、
「初めまして、中央区からやってまいりました。中央区警察署の椎島悟と申します。以後、お見知りおきを」
そう言い、静かに個室の椅子に座ってきた。
しかし篠岡は疑問に思った。中央区は警察ではなく旧秘密警察の様な人たちが取り締まっている。何故なら中央区は日本の中で犯罪率が一番高い事で知られている。なので中央区警察署なんてない筈。
そして椎島さんに聞いた。
「あの...中央区警察署...」
そういうとハッと椎島の表情が変わった。しかし、また冷静そうな表情に戻り、
「...やはり知っていましたか。そうです。私は中央区警察署なんてものには入ってません。しかし中央区と関係しています。我々は中央警察、所謂旧秘密警察の事です。戦後廃止されてから間もなくして犯罪率が上がっていた日本に警察だけでは抑えられない所もあったんです。それを無くすため秘密警察...警察の枢軸の中央警察が誕生していたんです」
淡々とそのとんでもない事実を言う物だから篠岡は驚いた。
「そうなんですね...」
そう納得したときだった。
「あの...貴方は何故ここに...?」
そういうと冷静さで溢れていた表情が変わり我慢できなくなってしまったのか、突然こんな事を言い出した。
「実は私、昔能連會に入っていたんですよ」
その時、椎島さんから冷静さは消え、焦りが見えてきた。
4ヶ月経ってしまいました...申し訳ない。