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大阪事変 ~異能捜査室~  作者: 伏菱 恭
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【第五話】大阪事変 ~ゲームの欠陥~

~目次~

・ゲームの欠陥

・暴走

・反乱

・脱出


・ゲームの欠陥

「座ったは良いがこれからどうしようか…」

するとアナウンスが聞こえてきた。いや、まるで自分の脳に直接話しかけているようだ。

(デスターンになりました!今回の犠牲者は太田さんです!さようなら~)

すると断末魔の叫び声が聞こえてきた。すぐ近くにいたようで血が撒き散らされた。司会者は陽気な声だが実際人が死んでいると考えると身震いした。すると椅子が消えて倒れるかと思いきや、いつの間にか立っており不思議だなと思っていた。そして椅子を探していると何か物、いや物じゃ無い。異常な何かがあった。それを説明するのは難しい。何故ならそれは青色や赤色、黄色等の色ではなく全く見たことが無い色だった。それが変な感じだからだろうか、気分が悪くなってきた。

「き、気持ち悪い…と、とにかくここを離れよう…」

そうして離れたが一向に気持ち悪さが消えず、どうしようかと迷っていると急に落ちた。穴もない場所で落ち、混乱していた。すると話し声が聞こえてきた。

『Hey! This program is full of flaws!(おい!このプログラム欠陥だらけじゃないか!)』

〔It can't be helped! I made it in a hurry! If you complain, tell the president bastard!(仕方がないだろ!急ぎで作ったんだから!文句を言うなら総長に言えクソ野郎!)〕

英語なので意味はあまり分からなかったが言い合いをしていた。すると

{まぁ仕方がないよ、初めてのシステムだし}

日本語も聞こえてきた。初めてのシステムというのはこのゲームの事だろうか?

『But Mr.Hajime! This is going to cause bugs! I don't want it to interfere with the game...(でもはじめさん!これじゃあバグが発生しますよ!ゲームに支障が出るのは防ぎたいのに…)』

{まぁこれは実験に過ぎない。最初は失敗が付き物だ}

話を聞いているとこのゲームは実験らしい。だが実験の為誘拐するのはおかしいと思いながら話を聞いていた。するといつの間にか地面についていた。

(そうだ、自分落ちていたんだっけ…ん?このモニターは…?)

すぐ前にモニターがあり見てみると

《Dropouts: Currently 2 people Ota: Bombed because he didn't sit on a chair Shinooka: [Edited]》

《脱落者:現在2名 太田:椅子に座らなかった為爆殺 篠岡:【編集済み】》

と書かれていた。太田というのはさっきいた人だろう。だがそれは置いといて自分は死んでいないのに脱落判定になっているだけでも無く詳細が編集済みとなっている。表示できない何かがあるのだろうか。するとモニターの画面が砂嵐になりプツッと切れてしまった。次に画面が戻ったと思うとこう表示されていた

《エラーが発生しました。実験体の記憶が消える可能性があるため早急に解決してください。又、これは幹部に自動的に送信されます》


・暴走

(え…?幹部という事は…能連會の…?)

するとモニターにノイズが走った。そして防犯カメラモードに切り替わりましたというメッセージが表示されると防犯カメラの映像が流れていた。だが至る場所の空間が崩れていた。

「何が起こっているんだ…」

つい喋ってしまった。すると

『Hmm? Didn't you hear someone's voice now?(ん?今誰かの声がしなかったか?)』

〔Oh, I certainly heard that. There may be intruders. I'll go see it.(あぁ、確かに聞こえた。侵入者がいるかもしれない。見に行って来るよ。)

すると足音が聞こえてきた。それだけでもない、近づいてきてる。

そして…

〔Hey, what are you doing here? I mean, where did it get in!?(おい、ここで何をしているんだ?というかどこから侵入したんだ?)〕

「え、えっと…」

と、とりあえず何か言って気をそらさせようと思い言おうとした。すると

〔Become! Where did this guy come from! Hey! Do not resist! ... Guha!(なっ!こいつどこからきやがった!おい!抵抗するな!…グハッ!)〕

と言って気絶してしまった。誰か助けてくれたと思いホッとしたらまた足音が聞こえてきた。

(あぁ、自分終わったかもしれない)

と思い硬直してると

「誰ですか…ってああああ!篠岡さん!」

「え?って神崎さん!」

なんと最初にいた神崎という人だった。どうやら神崎さんも落ちたらしい。事情を話しているとこう思った。

(このままじゃ何もできないまま死んでしまう…何か、何か、何か無いのか!脱出!だけど脱出するには…)

「…反乱…?」


・反乱

「そうだ!反乱!反乱だよ!」

そう言うと神崎もあぁーと言い納得してくれた。

(自分達は司会者…いや、ゲームマスターを潰す!)

とは言ったものの自分達が反乱をおこして倒せるかというと微妙だ。仲間が必要。

仲間をよぼうと思ったがここには俺と神崎とさっき気絶した人しかいない。と思っていたら神崎が

「あ、奥にまだ友達が居るよ。待っててと言ってるから大丈夫なはず」

といったのでそこへ行こうとした。その時!

ドカン!と爆発音が響いた。嫌な予感がする。

そう思いながらも神崎についていった。


・脱出

すると神崎の言っていた例の仲間達がいた。

神崎が「さっきの爆発音は何!?」ときくとあれは司会者達が仕掛けた爆弾らしい。今は司会者達と銃撃戦をしているらしい。

銃はさっき倉庫にあったと言って自分達にも銃と手榴弾を渡してきた

「これで応戦してほしい。手榴弾もわたすから」

と言われ銃刀法違反を思いっきりしてしまった。だが今は命が危ない状態と思い仕方なく応戦した。とんでもない音が響いてる中、司会者は逃げてしまい、相手が戦意喪失してしまった。

そしてその外国人達に聞いてみた。

「このなかで転移の異能を持っている人はいる」

すると一人が手をあげた。

「いい判断だ。今すぐに自分達を転移しろ。元居た場所に」

そう言うとなんどもうなずき意識が遠くなっていき、光に包まれた。

(脱出…できたな)


次回に続く!

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