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古書4 ~本文・印刷~



 レーザープリンターを使いたかった……。(挨拶)



 ……いえ、インクジェットプリンターにも良さがあるんですけど。


 インクジェットプリンターの強みは「カラーの写真・イラスト」。

 レーザープリンターの強みは「モノクロの文章」。


 小説の印刷にどちらが向いているかは……察して下さい。


 とりあえず、今使えるのがインクジェットだけだったのでそちらでやります。





・印刷設定



 スクリーンショットに解説を入れていく形で説明します。




・プリンター側設定




挿絵(By みてみん)



 使用プリンターを設定。



 大事なのは一カ所。


 「印刷品質」を「速い」にする事。


 印刷の品質が下がる……薄くなる代わりに、印刷の速度が上がります。



 メリットは「速度が上がる」「コストが下がる」。

 デメリットは「印刷が薄くなる」。



 ただ、このデメリットはメリットでもあります。

 

 「印刷が薄くなる」=「裏写りが少なくなる」という事でもあるのです。


 後、目に優しい。


 多少かすれたとしても、今回は古書風なので、デメリットが全てメリットになるという寸法です。


 それと、念のため「モノクロ印刷」に。




・『LibreOffice Writer』側設定




挿絵(By みてみん)



範囲と部数



・「すべてのページ」or「指定ページ」


 読んで字の如く「すべての~」は全部、「指定ページ」はページを指定して印刷します。

 すべての~で印刷できれば、大変楽ですが。

 ……指定ページには、大変お世話になります。



 プリンターにもよりますが、400枚以上紙をセットできるタイプですか?

 インク補充は万全ですか?

 エラーは? ミスは?



 ……全てをこなせる高性能プリンターと、神に愛された幸運をお持ちの方は、「すべてのページ」で印刷できるかもしれません。


 1枚だけ印刷したい場合でも「33-34」のように、両面のページを指定するのがポイントです。

 両面2ページで1枚、が鉄則。



・「印刷対象」は「奇数/偶数ページ」。つまり全部です。



・「印刷面」は「両面印刷(両面 長辺)」。


 両面印刷用の基本設定です。

 長辺というのは、製本の際に本の背を付けたいのがどこか……という話で、普通は紙の『長い方』だという事ですね。


 横長の本を印刷したい場合など、特殊な場合はその時に応じて。



・「部数」は「1」


 複数印刷したい場合でも、1部ずつ刷って、その都度まとめた方がいいのではと思います。


 これはページ数にもよりますが……。



・「順序」は弄らなくてもいいです。


 「印刷順序を逆にする」だとやっぱり読んで字の如く印刷順序が逆になります。

 つまり印刷したそのままの並びで、本そのままのページ順になります。


 今回は1ページからチェックしていった方が分かりやすいかな、と思って、変更していません。



ページレイアウト


・「用紙サイズ」は「A4 210mm × 297mm」


・「向き」は「縦方向」



 ここらは説明不要だと思います。

 用紙のサイズと向きに合わせて。ていうかデフォルトです。



more



・「1枚毎のページ数」は「1」。


 ↑の「部数」と同じですね。

 ……両方に違う数字を入れたらどっちが優先されるかは謎。



・「ページの並べ方」は「左から右へ、その後下へ」(デフォルト)。


 ここは結構大事。

 今回のA4両面印刷設定では特別な設定は不要ですが、A5やA6で、分割両面印刷する際には違う設定が必要になります。


 ちなみに設定項目の「パンフレット」でも似たような事ができる……のですが、A4になって、使わない事を決めたので、今となってはもうよく分かりません。





挿絵(By みてみん)



 ここに辿り着くまでに、テストを繰り返しました……。

 ちなみに用紙サイズやフォントサイズ、ルビのテストも兼ねています。





・印刷



 さあ、そういう事で紙をセットし、印刷を開始します。


 ……プリンターがそこそこ年代物な事もあり、ちょっと調子が悪い。


 ちなみに、古書風にしない選択肢……つまり、「製本されたばかりのような本」を目指す事も考えたのですが。



 調子が悪いのでたまに、余計な汚れが印刷されたりするのですが、それをランダムに汚れを印刷してくれる特殊機能と見る事にする。わあ高性能! (やせ我慢)



 まあ、そんな怪しい所がありつつも、印刷自体は順調な滑り出しを見せました。


 そして30ページほど印刷が進行した時の事。




挿絵(By みてみん)



 エラー……。


 変な音して止まったあ……。


 知ってる……。

 プリンターは違えど、私は、この雰囲気を知ってる……。

 何度も見た……。



 紙詰まり……。



 あー、やっぱり紙噛んでますねー……。


 とりあえずプリンターを開けて引っぺがす。

 ふふ……慣れたものですよ……。

 何度も直した……。


 その後再セットして、印刷再開。



 エラー……。



 変な音して止ま(2回目)




挿絵(By みてみん)



 同じページで何度も紙詰まりして、ひどい事に。


 3回目もダメだった。


 これは、ちょっと機嫌が悪いだけではなさそう……。


 エラーメッセージが出ないので、原因が分からない。

 ……ハード面? ソフト面? 何も分からない。



 分からないけれど……エラーに『再現性がある』。



 つまり、多分『次』がある。


 それまで印刷できていたので、100%ではないかもしれませんが、ロスが増えるとコストも増える……。




挿絵(By みてみん)



 色々試した結果、問題解決に繋がった(かもしれない)のは「給紙トレイの変更」。



 下部の給紙ケースと、上部の給紙トレイ(オートシートフィーダ)があり、もしかして下部トレイから引き出すのに何か負担が掛かっているのでは……? と。


 クリームキンマリは少し分厚めの紙ですしね。


 途中で補充が必要なので、目視で残量が分かる上部トレイは、そういう意味でも都合がよかったので、それでとりあえず動いたのはラッキーでした。



 その後、印刷は順調に進み……。




挿絵(By みてみん)




 順調にエラー……。



 ……いや、今度はエラーメッセージが出た。


 エラーに対して、とれる手段が増えますね。

 とりあえずエラーナンバーで検索すると、公式サポートで、解決方法が見つかった……んですけど。



 一度電源を切って、プラグを抜いて、入れ直せって。



 ……確かに、電源を切って、プラグをコンセントから抜いて、しばらくした後に電源を入れ直したら、動いたんですけど。


 でも、それサポートを受けられない時、現場でお祈りしながらやるやつ。


 ……公式サポート……?


 ……直ったので、正しいんですけど。


 なにか割り切れないものが残ります……。





挿絵(By みてみん)



 今度は、インク切れ警告が灯る。


 うん、少なくなってましたのでそれは当然。

 それに、400ページ、200枚ほど印刷した時点の事なので。


 ……問題は、ここでインクカートリッジを交換するかどうか。


 ……もうちょっと行けるよね、とそのまま行く事に。


 結論から言うと、「インクが少なくなっています。」状態のまま、印刷終了まで行けました。

 印刷コストをどれぐらいと見積もるか迷っていたのですが、この残量から印刷できたなら、今回は計上なしでもいいかな……という気もします。



 ちなみに印刷時間は割と長いです。





・チェック



 乱丁・落丁がないかをチェックします。


 何かミスがあれば、再印刷が間に合うのはここまでです。


 ちなみに当然のように乱丁が見つかる。セーフ。




挿絵(By みてみん)



 ページ順を確認したら、整える。

 

 これで、印刷は完了です。





・本文、費用



本文用紙、約2円×423  =846円


タイトルページ、約2円×1 =2円


目次、約2円×1       =2円


遊び紙、約2円×3      =6円


インク(計上なし)




合計=856円




 紙はクリームキンマリ。428枚。

 正確な値段は分からねど、現在の価格を参考に1枚2円計算。


 ……紙代の比重が大きいですね。(費用は全部で1800円ぐらい)


 でも、ここはケチれない。


 インク代は、今回は不明なので計上なし。

 インク切れ警告から全量の半分以上を印刷できたので、そんなに高額でない事は確かです。




 次回は自主製本ならではの重要な工程という事で、「古書5 ~本文・製本~」です。




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このエッセイを読んで原作に興味が湧いた方は「病毒の王」もよろしくお願いします。

― 新着の感想 ―
[良い点] 計428枚という事は本の厚みは大体4.5センチほどでしょうか 下手な参考書よりも厚みがあると考えるとかなりの迫力がありますね 完成品の重厚感にも納得です [一言] 『400枚以上紙をセット…
[良い点] 428枚の印刷お疲れ様ですw 428ページではなく枚!ということは本の厚さは… 実感できました。 [気になる点] 止まったページの「…何を言ってるんだ?」がリフレインしているw 同じ…
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