まえがき(写真集)
・簡単な注意書き
※このエッセイの扱いは活動報告・あとがきに準じます。小説のキャラクターは出てきません。
※写真を多用しているため、縦書きPDFなど、画像に対応していない読み方を想定していません。
※その場合、なんか話の流れからしてここにそういう写真があるんだな、ぐらいの感覚でお読み下さい。
※全力で取り組みました。良くも悪くも。
はじめましての前に、以下の写真を見て興味が湧いたら、残りも読んでくれると嬉しいです。(挨拶)
古びた本が、好きなのです。
あいにくと一冊も持っていませんが……革で装丁され、書名を金で刻印された古い時代の本に、憧れがありました。
それで、四隅に金具があって、大小の鋲が打たれていて、留め具があって……。
あー、この角度すき……。
我ながらいい物を作った……。
古書の、こういう角度の写真って中々ないんですけど、すごく好きです。
本の厚み……。歴史の重み……。構造……。全てが分かる……。
……自分で撮影してて分かったんですけど、他に映える角度が多すぎて、わざわざ撮らないんですよね。
でも、今はこの本が手元にあるから、存分にそういう写真を撮れる幸せ。
分厚い本を限界まで開いたこの角度も好きだ……! と叫んでみる。
パラ……とページをめくっていき、そのページの重みが積み重なって、少し浮いていたページが安定する……分厚い本の良さですね。
書見台が柔らかな日差しに照らされて光ると、もうたまりません。
私の心の中では、これぐらい輝いています。
(※これは実際に輝いています)
もちろん、中身も自分の好きな物で!
中身は、エッセイのタイトル通り自作の小説です。
この写真では、ネタバレ防止のために、ちょっと画像加工強め。
とりあえず、この第一話では、タイトル~あらすじ、タグ(キーワード)で分かる以上のネタバレはありませんので、安心して読み進めて下さいませ。
写真を少し暗めにすると、表紙の刻印が映えますね。
写真によってはあまり伝わりませんが、微妙に深さの違う立体的な紋様を、持てる技術の全てを使って刻印しています。
……まあ厳密には『刻印』とは呼べないのですが。
それを言ったらタイトルでネタバレしている通り、革装丁『風』の布装丁なので、そもそも『刻印』できるはずもない。
このあたりの技術的な話は、製作記パートでしたいと思います。
また撮り方を変えてみると、影の生まれ方で、刻印が浮き上がる気がします。
影と陰、それに光の当たり方で、凹凸があるのが分かるようになっていますね。
金の飾り文字で刻印された『Lord of Disease』……『病毒の王』の書名も作者心を一撃必殺。
金具部分が反射するのも風情がある……。
この『金具』、金属ではないんですけど。
……脇を固めるアイテムも欲しいなって思った。思ってしまった。
思ってしまったなら仕方ない。ええ、仕方ありませんとも。
※左端の鉱石ランタンは以前の製作物なので、今回の製作記では取り扱いません。
明るくして、本と羽根ペンを並べて。
古書と羽根ペンが似合うの、全人類に知って欲しい。
本当は、実際にそれが使われているような、ナチュラルな組み合わせで撮りたい……。
使い込まれた、重厚な木の机の上とか……。
……実際にそんな机があっても、モニターとキーボードとペンタブ載せないといけないので、難しいですね。
はっ、読書机……? 雰囲気に浸りながら紙の本で読書するためだけの……。
……さすがに予算とスペースが足りないので、心の中の憧れリストにそっと書き加えるだけに留めておきましょう。それがいい。
古書と蝋燭が似合うのも、全人類に知って欲しい。
太いろうそくがとろりと溶けていく様は、心も溶けていくようですね。
……いえ、この『蝋燭』、燃えてないので溶けないんですけど。
でも心は溶けます。それは保証します。
羽根ペンと、ペンスタンドだけを岩場で……。
ミスマッチなのもそれはそれでいいと思うんですよね。
台座の魔法陣プレートに羽根ペンと空が映り込んでいるのとかも大好物です。
少し思い出を語ると、このランタンが本格的なクラフトの始まりでした。
……暗くしないと光ってるのが分からないのに、暗くするとディテールが分かりにくく、写真撮影が困難を極めるという、デザインに凝ったお洒落ライト系特有の問題を抱えていました。
撮影する部屋の電気を消したりスタンドを点けたり、隣の部屋の電気を点けたり……と、発光するクリスタルが映えるように光量を絞りつつも、形状や色が分かるぐらいには明るくする……という、ギリギリのせめぎあい。
雰囲気が伝わっていれば幸いです。
太い木の根元に置くと、どことなく非現実感が増すような気もします。
どことなく空気感が晩秋ですね。(撮影時期は年末です)
石段を一歩ずつ進んでいく先に、古びた書見台の上に置かれた本が……。
やっぱり、どことなく非現実的な光景です。
……非現実的さが、一気に『選択肢を間違えたら死ぬ』レベルまで上がった気がします。
この竹林は、人の気配がなくて。
風の強い日は、ざわざわと揺れ、からんからん……かんかん……かかかん……と、しなった竹が隣の竹に当たり、また次の竹に当たり……と、音が連鎖していくのです。
石段を登った先には、何もありません。
ごくごく小さな空き地だけがあって、何かが建っていた様子もない。
あるのはただ、切られた竹の根元……かつて人の手で切り開かれた痕跡だけ。
誰が、なんのために、わざわざ石段を設けたのか。
何一つ分からない、竹林の中にぽっかりと生み出された空白地帯。
まだ越してきて日が浅く、どうしてこんな何もない所に石段があるのかとか、まったく知らないのですが、天狗様がいると言われれば信じる。
ここは山際で、夏でも気温が低くて……。
この竹林に入る前には、一番早く紫陽花が咲く小道があって、その少し手前には、夏のはじめにもう秋桜が満開の花畑があって……。
小道を挟んで、紫陽花の向かいにある古びた家屋からは、風鈴の涼しげな音が、風が吹く度にちりーん、ちりん……と鳴って……。
なぜか、春と夏と冬には風が吹く度に聞こえる風鈴の音を、秋にだけは聞いた覚えがありません。
竹林を出た所には墓地があります。
その中に、無数のお墓とお地蔵様が、少しだけ段差を付けてまとめられ、何列にもびっしりと密集していて……見ていると、なんとなく、背筋がぞわぞわする。
別にここでしか見た事がない形式というわけでもないのに。
数を数えてみたいと思った事もあるのですが、なぜか、それを数えてしまってはいけない気がして……。
ここは、本当にまったく人の通らない所で。
はじめて人と出会ったと思ったら、パトロール中の警察官の方でした。
……何か事件があったらしく、話しかけられましたけれど、私は、たまに散歩しているだけなので何も知りません。本当です。
捨てられていた包丁とか知りません。本当です。
……ホラーゲームかな……。
要素が、こう書きだしてみると、全てが怖くなってきた。
ホラーゲームのモブに転生していたらどうしましょう。
……警官さんに詳しく聞いてみたかったけれど、深入りしたくもなかったので聞かなかったのですが。
選択肢を間違えていないでしょうか。
何も起きていないので、主人公にされてる事はないですよね。
バッドエンド感。
「伝承を調査する」とか、「警官に話を聞く」とか、「墓石とお地蔵様の数を数える」とか、大切な選択肢を全部外した先にあるやつですね分かります。
三択の『3. 何もしない』が一見無難に見えて、最悪の選択肢とかそういう。
「竹林を通らない」とか、もっと基本的な選択肢を選ぶべきという説もある。
……あ、これはただ、万が一にもご迷惑が掛からないようにと、強めに画像加工を入れているだけです。
赤くなったのは、むしろモノクロにしようとしたら、操作ミスをして彩度が上がっただけです。偶然。
……意外と赤系だったのね?
しかし結果的には、完全に『ホラーゲームによくある写真を加工した画像』ですね。
ところで、竹林を抜けた先にあるこの神社、神主はおろか、私以外誰も参拝しているのを見た事ないんですよね……。
鳥居に、名前の書かれている木の札が……あるにはあるのですが、剥がれ落ちて名前が分からない。
ちなみに、近所に、鳥居の多さが素敵な古いお稲荷様もあります。
やっぱり山際で、私以外誰も参拝しているのを見た事がない。
……あ、これ、複数の信仰対象があるゲームですかね?
ホラーめいていた竹林&神社とは違って、少し優しめな雰囲気に。
ちなみに足を滑らせると普通に危ないので、雰囲気がホラーなだけ(?)な竹林より危険度は高い。
それはそれとして、この木の枝振りが好きなんですよね。(以前も撮影場所にした)
回り込まないと辿り着けない急斜面(崖?)に生えているので、普段は眺めるだけなんですけど。
ここ、植え込みが、トンネルになっているんですよね。
あたりにはどんぐりが散らばっていて……。
一言で言えば、『となりのトトロ』感。
……でもこのトンネルをくぐるには、もう身体のサイズが物理的に厳しい。
匍匐前進……かな?
実は右にもトンネルがある。
風の強い日だったので、大きく風が吹くと、木がしなって、ぱあっと明るくなるので、その一瞬を狙って撮った写真です。
側面の留め具は、普段は割としっかり留まっているけれど、それでいて、軽い動作で外せるようになっています。
籠手をはめていても、外せるんですよ。
※ガントレットも以前の製作物なので、今回の製作記では取り扱いません。
ページを開くとこんな感じになっています。
紙の本は、ポジションを整えて、ページに手を掛けて開いて、ようやく物語が始まる……という雰囲気がいいんですよね。
最初のページをめくって、でもまだこれだけの分量がある……と、残りのページ数がずっしりと残っているのが好き。
……そして最後に残されたページが、ほんの少し……となるのが、良い本であればあるほど切ない。
ちなみにこの本は、本文のみで、826ページです。
ほぼ最後のページ。
製法上、「遊び紙」として、白紙が数ページ挿入されています。
……実はちょっとだけ、「古書っぽい見た目をした、ものすごく豪華なメモ帳」にするという案も頭をよぎりました。
本文を用意しなくていいから、楽なんですよね。
製本のやり方をまとめた書籍などでも、製本初心者には、ノートや日記帳などに……という触れ込みで、ページが全て白紙の本がオススメされます。
私は……少なくともハードカバーやら布装丁(革装丁風)とかは初めてです。
でも、私は自分の書いた物語を、ずっしりと重量感のある形で読みたかった……。
赤い飾り布を敷いて。
おおむね出来には満足しているのですが、もう少し書見台と本のカラーリングを差別化した方が良かったかもしれない、とも思っています。
でも、私はこういう濃い、深みのある茶色が好きです。
つまり両方好みの色……なんですけど、そのせいで同系色不可避。
……一部の『塗料』が共通なせいかもしれません。
光の加減にも左右されますし、実物はそれなりに違います。
ただ、一部の写真を、何枚かそのせいでボツにしたぐらい同系色……。
表紙布は、もう一段暗い色があったので、逆に表紙を思いきり暗くするという選択肢もあったかも?
邪教の祭壇かな……。
ホラーゲーム再び。
蝋燭の、ゆらゆらと揺れる灯りの雰囲気が出た気がして、お気に入りの一枚です。
『短剣をくわえた蛇』の浮き彫り(?)に、下から光が当たっているのが、またいいんですよねえ……うんうん。(特に意味のない頷き)
でも邪教の祭壇ですね。
最後は裏表紙で。
読み終えてぱたん、と閉じる――
……と、実はこの位置にはならないのですが、真ん中の方が映えるので……。
読み終えた後、少しスライドさせてポジションを整えて、読了感を噛み締めている所ですね、きっとそう。
……というわけで、「写真集」パートはこれで終了です。
そういうわけで、はじめまして。水木あおいです。
『原作』を既に読んで下さっている方はありがとうございます。
初見の方は、なにかしらの興味を持ってくださったという事にして、話を進めさせていただきますね。
まず、このエッセイは「自作小説を自主製本する」という事で、あんまりステルスではない宣伝要素を含んでいます。
でも、一割ぐらいかな……?
……もしもメインの目的が宣伝なら、こういうの作って、撮影して、製作記書いて……って、効率悪いと思うんですよ。
ではなぜ、こんなクラフトをやっているのかと言うと……。
……作りたくなったから、としか。
そんなわけで、中身の小説は、『病毒の王』。
ジャンルは「ハイファンタジー/異世界転移・転生」。(転移です)
小説家になろうで警告が出るタグは「ガールズラブ」「R15」「残酷描写」ですね。
苦手な方はご注意下さい。誰も幸せになりません。
……このタイトルから、「異世界に召喚された女性が"病毒の王"を名乗って魔王軍に協力し、人類絶滅を目指す。」お話と分かる人はエスパーだと思う。
さらに「戦記物の皮をかぶったダークエルフのアサシンメイドさんといちゃあま主従百合する恋愛物」だと分かる人はサイキッカーだと思う。
もふもふ成分もあります。
以下のデータは、エッセイ投稿時点、つまり2022/02/13のものです。
総合累計2270位ぐらい。(外部サイトより)
評価・ブックマーク・PVなどは、以下のようになっています。
※「いいね」も頂いていますが、もうしばらく公式の仕様通り、比較したくもされたくもないので非公開にしています。
※PVが1480万ぐらい。ユニークが138万ぐらい。
ランキングは「ジャンル別日間5位」、「総合日間64位」、「総合週間178位」あたりが最高記録です。
……全体的に中堅感がありますね。
一応、上位0.25%には入っているのにこの中堅感はなんかちょっとくらっとする時もある。太陽を直視した時に似ています。
なろうは、層が厚いですね……。
でも、多めの感想やレビューに、高めの評価平均……など、数字からは愛され感があると思います。
感想は色々ですが、ほとんど全部、嬉しいものばかりです。
「面白い」「キャラが魅力的」「このキャラが好き」と言って下さるのは単純に嬉しい。
百合物だけど、男性陣を好きと言ってもらえるのも嬉しいポイント。
主人公サイドのキャラは、ほぼ全員、誰かが好きと言ってくれた気がします。
シーンごとに好きな所を伝えてくれたり、細かい伏線に気付いてくれたり、刺さったワンフレーズなど、良かった所を教えてもらえるのは、口元が緩みます。
展開の予想が完全に当たっているのは、読者様エスパー疑惑に震えるべきか、作者としてちゃんと自然な展開にできていると思うべきか迷う。
「テンポがいい」「一気読みした」「シリアスとコメディのバランスがいい」など全体のバランスが良いと言って貰えるのは、ありがたい限り。
「百合が苦手だったけれど好きになった」、「性癖が歪んだ」は、最上級の褒め言葉ではないでしょうか。
本作が、小説を書く切っ掛け……という方も、数名いらっしゃいまして、そういう人は遅かれ早かれどこかで『目覚めて』いるのではと思いつつも、やっぱり嬉しい。
そんな作品ですが、丁度二年の連載期間を終えて、半年ほど前の、2021/07/31に完結しました。
ただ、「製作記があるかもしれません」と、曖昧な予告をしていて。
クラフト/製作記自体は、連載当時から、章終わりなどの合間に、息抜きに何度か番外編として掲載していました。
私は、創作に対するモチベーションは高いと思っているのですが、モチベーションで全てを解決できたら苦労はしませんよね。
何かを考え続けていると、ある程度までは、力を注いだだけ効果が出るのですが、どこかで上手く歯車が噛み合わなくなるような感覚を覚える事があります。
その『目詰まり』とでも言うべき歯がゆい感覚を解消してくれるのは、日常です。
散歩であったり、美味しいご飯であったり、温かいお風呂であったり……。
創作物に触れる事であり、何かをつくる事です。
日常ですよね。
……創作が、やる気があるのに前に進まない、という時の絶望感を、どう伝えればいいのか。
頭の中につくりたいものがあって、自分にはその絵が見えていて、でもそれを、他の人に見せられるまでにできない時の焦燥感を、どう伝えれば。
ただ、そんな時に、手を動かして何かをできると、救われる事があります。
それが、もしかしたら創作と呼べるものではなくても。
ただの他愛ない日常の作業でも。
自分が、何かをつくれている……と思える感覚が、少なくとも私には、絶対に必要なのです。
なので、『病毒の王』の完結後は新作を書きつつ、合間合間にクラフトをしていて、この度ようやく完成したので、今回はそのお披露目という事になります。
実は、これはエッセイに投稿する予定ではなかったのですが。
……この量を、本編に追加するのもなあ、と思ったので。
色々と迷った結果、エッセイジャンルにお邪魔する事に。
エッセイではタイトルにこれだけ説明要素を入れて長文にできるのに、どうして小説の方は『病毒の王』なのかというと、趣味もありますが、単純に無理だった思い出。
長文タイトル考えるのって普通に難しいと思うんですよ。
……説明型長文タイトルは検討しましたし、「~」でサブタイトルをつける方式なども、考えました。
考えはしたんですけど、だんだん、何も分からなくなっていって。
全てを諦めて『覚えやすい』に全振りした結果が、『病毒の王』(4文字)です。
ちなみに、人工知能がタイトルとあらすじを診断してくれる事で有名な『なろうRaWi 〜小説と人工知能〜』の"四代目RaWiたん"に『病毒の王』を診断してもらうと。
「【タイトル】論外ね! この点数を取った新作(3411作品)のブクマ数の中央値は0よ! もしかして未入力かしら?」(評価C:スコア3316)
四代目RaWiたんマジ辛辣。
先手「論外ね!」から数字で殴りつつ、「もしかして未入力かしら?」に繋げるコンボは、なんかちょっと癖になる。
ていうか何その煽り性能。診断AIの火力じゃない。
『病毒の王』は評価Cタイトルの屍の上に立っているらしいです。
……応援して下さった方、ありがとうございます。
ちなみにあらすじはこう。
「【あらすじ】まだまだね! この点数ってことは、先の展開まで考えられてないんじゃないかしら? それだと、エタるわよ! あらすじは、読まれるかどうかじゃないの。書けるかどうかなの。もっとよ! もっとあなたの物語と向き合いなさい! 」(評価B:スコア5247)
……あ、ちょっと優しくなった。
とりあえずエタらずに完結まで辿り着けたから冷静に見られますけど、最初にこれ言われたらきつそう。
……感想は、いいものからピックアップして紹介しましたが。
☆2(ストーリー/文章だった頃は1:1)を貰った事もありますし、ブクマが減った事も、評価が消えた事も、嬉しくない感想を頂いた事も、勝手にエゴサーチして酷評を見てしまった事もあり、しっかりした誠実な批評を見てしまった事もあり……。
――そういう事もありました。
メンタルお豆腐なくせに、なんでエゴサーチするかなと自分でも思うのですが……やっぱり気になりますよね。
ある意味で、正しくなろう作家している気もします。
……マイナスばかりとかではなく、プラスの方が多いので、地雷作家とかではない……と思いたい。
そんな中、とあるスレで、こういう一言がありました。
小説を書く以外のところで恐ろしさを感じるトップ作家は病毒の王の人
クラフトがなー
(※原文ママ)
……だそうです。
これを見た時、なんだか……嬉しかったんですよね。
一応『小説家に』なろうで活動している小説家である以上「小説を書く以外のところで」となれば、プラスなのかどうか、よく分からないのですが。
でも、「~の人」と覚えてくれている事。
そして、なんであれ「トップ」であるという事。
この人にとって、面白かったのかどうかすら分からない。
でも、この人が――慣れる以外で――私がつくる物に『恐ろしさを感じなく』なったら。
それは、私にとって恐ろしい事だと、そう思ったのです。
だから、ここまで読んでくれたあなたが、今回私がつくった物を見て、
「小説を書く以外のところで恐ろしさを感じる」、とか。
「……何やってるんだろうこの人」、とか。
「なぜそれをしようと思った?」、とか。
「ちょっと意味が分からない」、とか。
「え……頭おかしい……」、とか。
そんな事を思ってくれれば、ちょっと嬉しい……です。
それで興味を持って、『原作』である『病毒の王』を読んで、それが趣味に合ったら……もっと嬉しい、ですね。
次回から始まる製作記パートは、度重なるミスやエラーを一つずつ潰しながら理想に近付けていく様を書いた物になっています。(写真も多めです)
なお予算は、約1800円です。
全部で。
次回は「古書1 ~本文・紙の選定~」です。