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~幸せの夕焼け~

ーーーー3日目ーーーー


「はいはい止まらないー。どんどん乗ってー。ほら早く。」

もうなんで朝からバスなんか乗らないといけないの、、、?これ乗り物酔いの人イジメてるよね、、、??

「ゆこ、先乗って。窓側の方がいいでしょ。」

「うん。ありがと、、、」

まだ乗ってないのにもう気分が悪いよ、、、。

「ゆこ、、、大丈夫か?めっちゃ顔色悪いけど、、、」

「私朝弱いんだ。朝からバスとか地獄だよぉ、、、」

「そ、、、そっか。無理すんなよ。」

「ありがとう、、、泣」

照のこういうとこほんと惚れる、、、ってダメダメ!私は成瀬と付き合ってるんだから!!落ち着け自分!平常心、平常心、、、!!

「にしてもやっぱ朝は寒いな、、、。ぶぇっっっくしゅん!!!!」

「ちょ、照大丈夫!?風邪引いた!?」

「おいお前大丈夫か、、、?」

成瀬も心配してるよ!いや普通にみんな心配になるよ!!

「お願いだから風邪だけは引かないでね?3日目なんだし、、、」

「おう、、、気ぃつけるわ、、、。」

もう、、、朝から色々と不安だなぁ、、、

でも今日で修学旅行終わっちゃうんだし、思いっきり楽しむぞ~!!


私を乗せたバスは大好きな旅館を離れ、京都の駅へと向かっていった。



「はいどんどん乗ってー。席間違えるなよー。」

次に乗るのは新幹線。有難いことに、照とバスの中で会話してたお陰で酔わずに済んだ。

よし、第1ラウンドクリア!!!もう乗り物は大丈夫そう!!

「照、調子はどう?寒くない?」

「おう。なんとか大丈夫そう。」

「そっか!良かったね。」

「お前が温めてくれたお陰だよ。」

「いやいや、私だって照と話してたから酔わずに済んだよ。ありがとう!」

私、照が風邪引かないように、保健の先生に湯たんぽもらったりしたんだよ!偉いでしょ?





「おいおい大丈夫かお前、、、。朝より顔色悪いぞ、、、」

「ゆこー!大丈夫か!しっかりしろー!泣」

「う、うううううええええ、、、、、、」

最悪、、、まじ最悪、、、

バス大丈夫だったから新幹線も大丈夫だろうと思って、余裕ぶって後ろ向いて話してたら酔った、、、、、、。まじやったわ、、、。

「どおりで急に口数減ったと思った、、、。とりあえずお前らは先に行っててくれ。俺はゆこの調子が良くなったら後から一緒に行くよ。」

「え、でも成瀬。バスがあるとこわかんの?」

「あぁわかるわかる。覚えてっから大丈夫。」

「ふーん、、、とりま颯太。スマホ渡しとけば?万が一の為にさ。」

「そうだな。はい、成瀬。無くすなよ。」

「無くさねーよバカ、、、幼稚園生じゃあるまいし。」

「んじゃあ俺らは先行ってるぞ。」

「あいよ。」

成瀬が私の看病、、、みたいなことをしてくれるみたい。寒いのに申し訳ない、、、

「成瀬、、、寒いし早くバス行こ。もう大丈夫だから。」

「バカ。また無理する気か?科学館までは30分かかんだぞ。絶対無理だろ今の状態じゃ。」

「大丈夫、、、。大丈夫だから。心配しなくていいから、、、。」

「俺はお前のことを思って言ってんの。昨日言ったろ?明日はもっと楽しもうなって。」

「、、、でも付き合ってることがみんなにバレちゃうよ、、、」

「それとお前の体調どっちが大事なんだ。よく考えろ。」

「、、、、、、」

「俺は、、、俺はお前が好きだから心配してやってんだよ、、、。バカが、、。」

「、、、、、、!わ、わかったよ、、、!ごめんって、、、」

「わかったならいい。、、、あ、抱きしめたりとかしたらワンチャン治ったりする?」

「へ!?だ、抱きしめる!?」

「別に初めてじゃねーだろ。ほら、例の事件の時に。」

「いやあれは怖かっただけだから!!!」

「うっせーな、、、。ほらよ。」

成瀬はちょっと照れくさそうにそう言ってから、私を優しく抱きしめてくれた。

あったかい、、、。あの時と同じ、あったかい温もり、、、。

そう思ったらだんだん体調が良くなってきた気がする、、、。あ、そうだ!

「ねえ成瀬、、、。お願い、、、なんだけどさ。」

「うん?なんだ?」

「その、、、バス席隣がいい、、、。成瀬が隣なら酔わない、、、気がする、、、。」

「、、、そっか。いいよ。それでお前が酔わねぇならな。」

「ほんと、、、!?ありがとう!!成瀬大好き!!」

「ちょっゆこ!?」

わっ!?なんか気づいたら抱きしめてた!?どうしよ!?なんこれ!?!?

「あ、ご、ごごめん!!」

「お前、、、やったな~??」

「え、、、??」

「ぎゅー!!!」

「わぁ!?く、苦しいよ!ちょっと!笑」

「へへ笑笑なんかやり返したくなっちゃった!どう?気分良くなった?」

「うん!だいぶ良くなったよ!!ありがとね。じゃあバスのとこ行こ!」

「おう!」

、、、やっぱり成瀬が1番だな、、、!!大好きだよ、成瀬!!




バスに乗って30分。最後の観光地(なのかな?)、科学館に到着!!

ここでも班行動だから、お馴染みの4班でまわるよ。

私は科学館面白くで大好きだから、テンション爆上がり!面白い機械も、たくさんあるんだよ!

そこで私達は、自由に範囲内を探索することに。私は、成瀬とデート、、、というわけにはいかず、照と3人でまわることにした!

この3人、、、楽しめるかな?




「わあ見て見て!!竜巻だよ!すごーい!!この機械発明した人天才だね!!」

「お、おう、、、。」

「なぁゆこ、、、もうみんな待ってるんじゃないか?」

「え?あぁ確かに!そろそろ行こっか!」

「確かにって、、、。さっきからずっと言ってたんだけど俺、、、。」

「どんまい照、、、笑笑」

「笑うなよお前」

やばいいろんなのに見とれてるうちにお昼ご飯の時間になっちゃった、、、。早く食堂行かないと、、、!!!

えーと確かこの廊下を真っ直ぐ行って、左曲がって、、、

ガッ

「わあ!?」

ドサッ



いてててて、、、私、、、もしかして転んだ?

「ゆこ!?大丈夫か?怪我してないか!?」

「あ、ごめん、、、!私は大丈夫!!」

あれ、、、?成瀬かと思ったら照、、、?


照が、、、私のことを抱きしめた、、、ってこと?


「ご、ごめん!早く行こ!!」

「ちょ、ゆこ!また転ぶぞお前!ちょっと待て。」

「え、あぁ、、、。」

ちょ照、、、?

「おい、お前。俺がいんのわかった上でやってんだろ。あ?」

そう。照は、成瀬の目の前で私と手を繋いだの。

「ちょ、ちょっと照!離して!離してよ!」

「お前が転ばないように繋いでやってんだよ。感謝しろ。」

「あのさぁ、、、








人が嫌がってるのにやめない人がモテるとでも思ってんの!?

そんなの好かれるわけないじゃん!!


特に私はそういう人大っっ嫌いだから!!!!」








、、、あ。結構でかい声で言っちゃった。って気にするとこはそこじゃないか、、、。

「、、、ごめん。俺なにやってんだろ。そうだよな。好かれるわけないよな。ごめん。本当にごめん。」

「え、あ、いや、、、私もごめん、、、。」

「、、、、、、」

「は、早く行かないとみんな待たせちゃう、、、。成瀬、、、行こ。」

「、、、。」

成瀬、、、。



あの後、私達3人は会話をすることなく科学館をあとにした。


「、、、。」

「、、、。」

帰りのバスの中。


2人の間に会話は無い。


先生にバス席を元に戻しなさいって言われたから、今隣にいるのは照。


ほんとタイミングっていうのがあるよ、、、


「、、、あのさ。」


わ、ビックリした、、、。


「、、、、、、何?」


「、、、、、、そう簡単にいかないのはわかってるけどさ。、、、その、また今まで通り仲良くしてくれたりとか、、、する?」


「、、、もちろんに決まってるでしょ。友達なんだし。」


「え、、、マジで言ってる?」


「え、うん、、、」


「は、ありがとうやっぱお前好きだわ」


「なんなの笑笑」


「ガチありがとう笑笑」



、、、まさかまた照と笑い合える時が来るなんてね。


、、、色々あったけど楽しかったな。修学旅行、、、。


「照とは修学旅行でめちゃめちゃ仲良くなった、、、のかな?笑」

「なったんじゃね?結構話すようにもなったし。」

「確かにね!、、、これからもよろしくね、照。」

「おう、よろしくな。」




バスをおりた後、私達は再び体育館に集まった。


「あ、いたいた!成瀬ー!こっちこっち!」

「お前よく見つけたな、、、。さすが彼女。」

「えへへ笑」

「あ、ゆこ!やっとたどり着いた、、、」

「ふふ笑お疲れ様。」

「ゆこも照もお疲れ様。」

「おう。」

男子2人も仲直り、、、したのかな、、、笑

まぁ、会話できるぐらいにまで戻ったなら大丈夫だよね!





「あぁ~やっと終わったわ、、、。解散式長すぎだろマジで。」

「確かに長いけど笑 でもあっという間だったな修学旅行、、、。」

「な。あっという間だったわ。」

「っていうことで、これからも友達として、親友として、恋人として、、、よろしくね、成瀬。」

「おう!よろしくな、ゆこ。」





「じゃあ、また、、、木曜日、、、かな?」

「そうだな。じゃあ、、、また。」

「バイバイ!」

「じゃーな!」





私達は夕焼けの空を眺めながら背を向けて歩き始めた。

皆さんこんにちは!ゆちゃです!

今作も見てくださり、ありがとうございます(∩´∀`∩)

そして、ここまで見てくださってありがとうございました!本当に嬉しいかぎりです。


今作では、無事成瀬とも照とも仲直りをし、ハッピーエンドで終わることが出来ましたね。

実は、この小説は物語を考えながら書いていました。なので、無事完結できて一安心です笑


平凡女子のドキドキ学校生活【修学旅行編】、これにて終了となります!!

皆さんご愛読頂きありがとうございましたm(_ _)m


では、また次の物語でお会いしましょう。





貴方にも素敵な恋が訪れますように。

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