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~本当のヒーロー~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目を開けたら、目の前は真っ暗。何故か手も足も動かせない。


何、、、これ?


口を開くことすら出来ない。何も聞こえない。

えっと、確か私は4班のみんなと一緒に歩いていて、、、。

そしたら、急に誰かに腕を引っ張られて、目に何か浴びせられて、、、


気づいたらここにいた、、、


何、、、?何なのこれ、、、?サプライズかなんか、、、?なわけないよね、、、

匂い的に、私はどこかに閉じ込められているみたい。あまり広くはない気がする。

それより、すごく寒い、、、。だって今は1月。冬真っ只中。下手したら死ぬかもしれない、、、。

私は急にとてつもない恐怖に襲われた。

もしかして、誘拐?いや、私を殺しに、、、?


もう、あの日常には戻れないの?私はここで死を迎えるの?

もう、、、みんなには、、、成瀬には会えないの?



助けて、、、、、、




とにかく、外せそうなものは外そう。ガムテープぐらい、取れるはず。

でも、上手く取れない、、、


疲れた。もう体力がない。



もうダメだ、、、、、、



涙を流そうにも、目にガムテープが貼られていて流れない。


辛い。苦しい。助けて。誰か、誰か、、、、、、、、、







「、、、こ!ゆこ!どこだ!」


え?



「ゆこ!返事をしろ!ゆこ!」

この声は、、、



「成瀬?」

あ、ガムテープ取れた、、、

ん?取れた、、、?


取れたんだ!声が出せる!

「成瀬、、、!成瀬、、、!助けて、、、!成瀬、、、!」

なんかハッキリ声が出ない。なんで、、、


ガラッッ

「ゆこ!!」

「成瀬!」

声が近い、、、。


私は成瀬に紐をほどいてもらい、ガムテープを取った。

安心したのと、怖さのあまり涙が溢れ出す。


私は思わず成瀬に抱きついた。

「成瀬、、、成瀬、、、」

「怖かったな。ごめんな。気づけなくてごめん。ほんっっとうにごめん…」

そう言って成瀬は私の頭をなでてくれた。


、、、もう、今しかない。

「成瀬、、、聞いて。」

「どした?」

「私ね、成瀬のことが」



「ゆこ!!、、、成瀬?」


照、、、、、、、、、

タイミング考えてよもう、、、。まぁまだ1日目だしいっか、、、

「あ、照!ゆこ、ここに閉じ込められてたんだ。多分、誘拐っぽいやつだと思う。お前確か携帯颯太から預かってただろ?今すぐ先生に連絡してほしい。で、お前も早く集合場所に戻れ。先生に状況伝えろ。」

「いや、連絡する時に一緒に言えばいいだろ?」

「とりあえず早く先生にゆこがいたことだけ伝えて、集合場所んとこで状況伝えろ。」

「なんでだよ、、、」「いいから早く!」

「、、、わかったよ」


、、、初めて見た。成瀬がこんな怒ってるの、、、。

「成瀬、、、なんであんなこと言ったの、、、?」


「お前の話をちゃんと聞きたい。最後までちゃんと聞かせろ。」


その瞬間、私は気持ちが溢れ出して止まらなくなった。


「私、、、成瀬のことが好き。大好き。班一緒になって、席隣になった時からずっと好きだった。今日も、アイス食べた時成瀬幸せそうだった。その笑顔が、、、すごく好きで。好きって気持ちが止まらなくなった、、、。頭なでてくれた時も、、、ずっと心臓バクバクしてた、、、。」



「、、、、、、なぁゆこ。」


「ん?」



「、、、、、、俺もお前のこと好き、、、、、、って言ったらどうする?」

「え、、、?ど、どうするって、、、」

思わず成瀬とは反対側の倉庫の壁を見つめる。

その時、


「ねぇ」


成瀬が私の頭を自分の方に向けた。


顔が近い、、、、、、。なんかだんだん顔が熱くなってきた、、、

「ちゃんと目合わせて話して。」


「、、、それ好きな人にしかやらないでしょ」

「あ、、、バレた?笑」

バレた?じゃないよ!っていうか両思いなんかい!



「、、、俺もゆこが好きだよ。」


「へへ笑なんか恥ずかしい、、、笑 ってそれより!早く戻ろ!みんな待ってるし」

「あぁそれなら先生2人が集合場所残って、他の生徒は先に旅館戻ったよ」

「え、そうなの!?まぁ、早く行こ!」


外はもう大分暗くて、すでに17時をまわっていた。

「またいなくならないように、手、、、繋ぐぞ。」

「、、、うん!」

私達は手を繋いで、集合場所へ向かった。



「あ、ゆこ!!!」「ゆこちゃん!」

先生は私を抱きしめてくれた。、、、あったかい。

「本当に良かった、、、」


先生が「急いで旅館へ帰ろう。」と言ったけれど

「あ、俺いるんで大丈夫っすよ。それに照もいるし」

って成瀬が行ってくれたから、先生は私達の前を歩いた。きっと手を繋いでいたかったんだろうね。、、、でも照はどうするんだろう。

「照!」

「ん?」

あれ、ちょっとテンション下がり気味かな、、、?

「一緒に帰ろ!」

「今帰ってるだろ」

「いや、こっちきてこっち」

「なんでだよ。わざわざ2人きりにしてやってんのによ」

「まあまあ怒らないでくださいよ照さんっ!」

「ほら成瀬も言ってるよ?こっちきて」

「はぁ、、、うるっせぇな、、、」

「とか言いながらほんとは嬉しいんじゃないの?」

「うるせぇ!!/////」

「おいおい俺の彼女に手だすなよ?照」

「わかってるよ。はいはいお幸せに~」

「適当に済まさないの!笑」


あ、そうそう。私が閉じ込められていたのは、森の奥にあった倉庫だったの。私は4班のみんなを後ろから見守る感じで歩いてたから、みんな気づかなかったんだと思う。


「あぁ~1日目とは言えないぐらい濃い1日だったな~」

「ごめんね私のせいで、、、」

「でもゆこも色々あって疲れたんじゃないの?」

「確かに、1番疲れたのはお前かもな。」

「ん~そうなのかな、、、?」

「疲れてねぇのかよ!?」


とにかく、助かってよかった。あ、犯人早く捕まりますように、、、


残りの2日、、、楽しく過ごせそうだな、、、!



旅館に戻ると、残りの先生達や友達が次々に私を抱きしめてくれた。

私今日何回抱きしめられたんだろ、、、、、、





そして、私は長い長い1日目を終えた。

こんにちは!ゆちゃです!

今回も読んでくださり、ありがとうございました♡

まず、先週土曜日に投稿予定だったのですが、すっかり予約しておくのを忘れてしまい投稿出来ませんでした、、、

本当に申し訳ございません。

これからだんだん投稿頻度が遅くなってしまうことが想定されます。ご了承下さい。


さぁ、今作ではいきなりの急展開。主人公ゆこが謎の人物にさらわれ、閉じ込められてしまうところから始まりました。本当に起きたら、とても怖いですよね、、、。

さらにゆこと成瀬が距離を縮め、照とも仲を取り戻しつつあります。


そして次作では修学旅行2日目に突入!!

ゆこと成瀬が2人っきりのデート!?

ついに照が本気を出してゆこを狙いに!?

ゆこの成瀬の間に現る新たな人物とは!?

さらにさらに、ゆこと成瀬の間に亀裂が、、、!?!?


気になる次作は、2月5日に投稿予定です。

お楽しみに。

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