とある男の手記
XXXX年 7月16日
屋敷に神官を名乗る者が来た。フードを被り顔が見えない怪しいヤツだった、身重の妻に何かあっては危険なため私が対応したが…第1子は呪われた子だと?ふざけている。もちろんすぐ追い出した。
教会に今回の件を告げねば
XXXX年8月2日
教会に先日の件を告げると訪問した者もする予定も無かったとのこと。ならあの者は一体…?
屋敷の警備を強化するように指示しておこう
XXXX年10月14日
可愛い我が子が生まれた。まだ薄いが髪は妻に似ている、きっと美人な子になるだろう。成長が楽しみだ
神よ、我が子に祝福を
落ち着いたら教会に洗礼を受けさせに行かねばな
XXXX年3月25日
母子ともに健康で一安心だ。可愛い子はすくすく育っている、やはり髪は妻譲りだ、目は私に似ているのは嬉しいものだ
XXXX年10月14日
12歳の誕生日、盛大な祝いをしようとしていたのに風邪とは…折角の誕生日が可哀想なことになってしまった。
治ったらパーティをし直そう。好きな物も何でも買ってあげよう
だから早くよくなってくれ、私の可愛い娘よ
XXXX年10月17日
あの神官はこれを予言したのか、魔女の転生だと?巫山戯るな。今まで可愛がってきた子が魔女だったとは…なんとおぞましい。妻も焦燥している
アレは妻の…いや、誰の目にも入らない場所に隔離した。妻にはアレの存在を忘れてもらおう。それが妻のためだ
念の為離の小屋を作っていて正解だったとは…
XXXX年12月2日
アレは不治の病で療養している事にした。魔女とバレると周りがうるさい
国王陛下は残念そうにしていたのが申し訳ない
アレはまだ生きているらしい。掟のためとはいえ食事を一応は与えているからか…?
早く始末したいものだ。