輝かしい日
57と515の太陽を巡り過ぎ
573巡目の太陽が秋空を照らす午後
ついに 喜びの節目は訪れた
晴れ空を泳ぐ鳥たちが
赤い宝石を口端に咥え
歓喜の歌を口ずさむ
今日はなんて素敵な日なのだろう
揃いのスカートを履いた領民たちが
広場に集まり 笑い踊る
記憶と記録を抱えた大地が
赤く 白く 明るく灯り
その身に幸福な歴史を刻んでゆく
親愛なる 敬愛するべき領王は
領民たちと共にほがらかな歌をうたい
栄光の到来を喜びあった
実りの季節に響く歌声は
クロノスの瞳を潤し
夜の帳をやさしく揺らす
今日はなんて素敵な日なのだろう