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そんな感じで神様と俺との一問一答が始まった。
さっきまでの会話で人と話すのが苦手というのはないと思うんだが、まあ仕方ない、本人がそう言うんだし、次に進むために質問しよう。
しまった!これも聞かれてるんだった!
「ゴホン、じゃあ質問を始めようか、まずはどうして俺なのか、選んだ理由を教えてくれ、というか俺がどんな奴か神様知ってるの?俺、神様の名前すら知らないじゃん、そこら辺からも説明してもらえる?」
「もう少し質問を小出しにしてほしいけれど、いいわ、大丈夫、私神だからあなたの言おうとしていることはわかるわ」
「うん、まあ、たのむわ」
「えっと、わたしはあなたの住んでた世界とこれからあなたが行く世界、それとあと数十個の世界を管理運営している神です、ここらへんは後で目的とかにも繋がるから説明をはぶくわよ、私に名前はないので[神]とか[主]と呼ばれているわ」
「ほー、じゃあ神様があの聖書に出てくる神様なのね、あれ?他の物語の神様っているのか?」
「話が進まないけど、時間はいっぱいあるし説明しますか。ほかの神様はいます、けれど皆長い年月を過ごして生きるという事に執着しなくなり、眠ってしまったので貴方が会うことはないでしょうね」
この時の神様は本当に寂しそうで、俺にはどうしようもなくて、だからせめて俺と話している間だけでもと、ただの人間ながらも思ったのだった。