5歳の誕生日です!
転生を終えると、私は正真正銘赤ちゃんだった。目の前には二人のメイドさんがいて、一人は薄い水色で長髪のおっとりとしたお姉さんという感じの人だった。もう1人はブラウンのポニーテールで、雰囲気は子供?のようだった。その2人が何やら喋っているので、耳を傾けてみた。
「ーー!ーー、ーーーー!?」
「ーーーー、ーーーーーー?ーーー!」
(やっぱり何言ってるかわかんないなぁー。 まあ、これは時間をかけて覚えていくしかないからね。 それにしても、なんでメイドさん? 私の読んでたラノベとかでメイドさんが出てくるのは貴族とか、高い位の人達だけだったけど、もしかして私、貴族になっちゃったのかな?)
首を動かして辺りを見渡すと、とても普通の家とは思えないほど豪華な作りになっていた。
(やっぱり貴族なのかな? まあ、それも後々考えていけばいいかな。 ふわぁぁ、なんか眠くなってきちゃった。 まだ赤ちゃんの体だから仕方ないかもね。 ああ、、もう目が、、開かな、、、い。)
私は睡魔に負けてそのままねむりについた。
そして、私が転生してから何事もなく1年がたった。 この1年間で言葉もほとんど覚え、色々と情報を得た。 まず、この世界の言葉だが、日本語の文字と似ていた。 全く同じではなく、あくまで字の種類や文法が似ているというだけだが。 しかし、そのおかげで言語の壁は問題なく超えることが出来た。
そして次に自分の名前だが、この世界ではレイナ=アークルトスというらしい。 何かとても厨二病みたいな名前だけど、それはアークルトスという家名のせいであって、自分で望んだわけではない。 ま、まあ気に入っていないといえば嘘にならないこともないけど...
そ、そして、転生初日にあったあの二人のメイドさんは、お姉さんみたいな人がメイド長で、名前をハイネというらしい。 もう1人は、ハイネさんの従兄弟でリンナという。この二人はこの家の専属メイドで、私のお世話係?みたいなことをしている。 そして何より私の両親は、父がガイラ=アークルトスで、母がレティス=アークルトスという名前だった。父は黒髪で、なんというか武人のような体つきなのに私と母にはとてもあまく、見掛け倒しだった。 母は銀髪で長く、日本の女優なんて目じゃないくらいに顔立ちが整っている絶世の美女だった。 私はまだ自分の顔を見たことがないので分からないが、母みたいに綺麗な顔立ちがいいなぁと思ってたりする。
「レイナお嬢様〜?起きてますか~? わたし、リンナですよ~。」
今は朝らしく、リンナさんが起こしに来てくれた。 まあ、私はもう起きてるんですけどね。
「え!もう起きてるんですね。流石ですレイナお嬢様。あ〜もう、かわいいなぁ。ほっぺすりすり〜。」
リンナさんが私を抱っこしてほっぺをスリスリしてくる。 これは最近やって来るようになって、私もとっても気持ちがいいので特に嫌な顔はせず(むしろ嬉しそうな顔をして)そのままにしている。
とまあ、転生してからしばらくは楽しい日々になりそうで何よりだった。
時間が進むのは早く、今日で私は5歳になる。
どうも、はじめまして!レイナ=アークルトス、5歳です!
「あ、レイナお嬢様、こんなところにいたんですか? さぁ、行きますよ?皆さんが待ってますし。」
「あ、リンナ! ねぇねぇ、みんな待ってるって、どうして〜?」
「あ。し、しししししまった! ってれ、レイナお嬢様? そ、そんな探るような目で見てどどどどうしたんですかぁ?」
そう言いながらリンナは何かを隠すような素振りをしていた。 まあ、もうバレバレだけどね。
今日で私は5歳。ということはそう、 つまり、今日は私の5歳の誕生日なのです! 。
( う〜ん、リンナは嘘が 下手なのに、どうして私を呼ぶ係に選ばれるんだろう?)
リンナは毎年私を部屋に呼びに行く係になっていて、ホントはバレないようにしないといけないのに嘘をすくのが絶望的に下手なのでいっつもバレてしまっている。 ホントに、なんでリンナがこの係にいつも選ばれるのか謎だ。
「ううぅぅ、もう!いいから行きますよ、お嬢様! そろそろ時間なんです!」
もう吹っ切れたのか隠そうともせず私の手をとって連れていく。 急いでいると言っていても、しっかりと私のペースに合わせてくれるのだからリンナはすごく優しい。
「ありがとう、リンナ!うん、行こ!」
そう言って私は少し駆け足気味に皆のいる場所へ向かった。
今年の誕生会は、とても楽しいものだった。いつもの食卓には出ない豪華な食事、家族やメイドのみんなからのたくさんの誕生日プレゼントをもらったりと、実に有意義だった。
「それにしても、レイナは私に似て、とっても可愛くなったわねぇ。 5歳でこれなら、将来はどれほど綺麗になるのかしらぁ? うふふ。」
母が私を見てそう言うと、周りのみんなも微笑していた。
私は、自分の願った通り母に似ていた。 銀髪で長い髪、女優なんて目じゃないくらいに綺麗な顔立ち。 そのどれをとっても母には負けていないだろうと、自分でも思う。
「ははは、流石俺の娘だ!全人類の中でレイナとレティスが一番綺麗なのは間違いないな!」
高らかに言ったその言葉に、本音以外は無いように思えた。
「ありがとうございます、お父様。私、その言葉に恥じないようにがんばって綺麗になります!!」
「ふふ、そうね。 がんばって綺麗にならなくちゃね?」
そんな会話をしながら、私は今日という日をノンビリ過ごして行った。
時間は進み、あっという間に寝る時間となった。
「さあ、レイナ、もう寝る時間よ。 部屋に戻りなさい。ハイネ、レイナを送っていってあげて?」
「はい。 かしこまりました。 さあ、お嬢様、行きましょうか?」
「うん! お母様、お父様、リンナ、おやすみなさい。」
「ああ、おやすみ、レイナ。」
「おやすみなさいね、レイナ。」
「おやすみなさいです!お嬢様。」
お休みの挨拶をした後、私はハイネに連れられて、自分の部屋に戻った。
「さあ、着きましたよ、お嬢様。」
「うん、ありがとう、ハイネ!おやすみなさい。」
「ふふ、お礼なんていいですよ。それでは、おやすみなさい。お嬢様」
そうして全員におやすみなさいを言ったあと、私はベッドに入った。
(今日は楽しかったなぁ。皆のからたくさんの誕生日プレゼント貰ったし、美味しいものは食べれたし。来年もこんなだったら...いい..なぁ...)
そのまま私の意識は夢の世界へ行った。
やっぱりかなり文の構造がおかしいですかね?
小説を書くのは初めてなのでまだ良くわかりませんが、がんばって上手くなっていけたらなと思います。




