七色の欠片
嵐が去ったある夏の日の夕暮れ
わたしは雲の峰に浮かぶ虹を見つけた
それはいまにも消えてしまいそうな
小さな七色の欠片だった
歩みを止めたわたしの目に鮮やかに焼き付いて
欠片は静かに溶けていった
夏が見せてくれた空の奇跡
たぶん きっと
もう少し顔を上げるのが遅かったなら
それは本当に幻になっていたのだろう
わたしは再び歩き始めた
上を向いて歩いて行こう
下ばかり俯かずに
いつか見たあの七色の欠片に
また出会えるかも知れないから
嵐が去ったある夏の日の夕暮れ
わたしは雲の峰に浮かぶ虹を見つけた
それはいまにも消えてしまいそうな
小さな七色の欠片だった
歩みを止めたわたしの目に鮮やかに焼き付いて
欠片は静かに溶けていった
夏が見せてくれた空の奇跡
たぶん きっと
もう少し顔を上げるのが遅かったなら
それは本当に幻になっていたのだろう
わたしは再び歩き始めた
上を向いて歩いて行こう
下ばかり俯かずに
いつか見たあの七色の欠片に
また出会えるかも知れないから
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