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【詩集】Shangri-La

しあわせ供養

作者: 野鶴善明

 ひび割れた空

 ひび割れた時

 しあわせにするはずだった

 君は遠い空の向こう


 しあわせが死ぬこともあると

 思い知らされた夜

 君は冷たく背を向けた

 僕は白けて黙りこんだ


 嫌いになったわけじゃなくて

 こんがらかった気持ちを

 持てあましただけだったのだけど

 今にして思えば


 ひび割れた空から

 ひび割れた時から

 生きるはずのしあわせが

 今でも呼びかけてくる


 ふと見上げてしまう空

 忘れてくれるなと

 たまには思い出してくれと

 死んだしあわせが


 痩せ細ったもどかしさが

 はかなく僕を締めつける

 取り戻すことはかなわない

 手を伸ばしてももう届かない


 ひび割れた空

 ひび割れた時

 しあわせになるはずだった

 僕たちは遥か夜の向こう



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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 せつなかったです。でも優しい。 >しあわせが死ぬこともあると 思い知らされた夜 表現がすごいと思いました。 読了感がすごく心地よいです。寂しいけどあたたかいような。…
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