~元天才王子が常識だらけの高校生活に異議を唱えます~
前世で赤字国家を立て直した王子が、現代日本に転生。
しかし彼が疑問に思ったのは魔法でもモンスターでもなく、「働くことが前提になっている社会」だった。
なぜ人は働くのか。なぜ効率化より慣習が優先されるのか。なぜ豊かになる方法を探すことが悪いことのように扱われるのか。
これは、そんな疑問を抱く少年・道端蒼真が、周囲の人々や常識と向き合っていく物語です。
※本作品はフィクションです。※特定の職業や働き方を否定する意図はありません。
浮ついた空気を凍りつかせる時期がやってきた
そうそれは、高校2年になった俺達に最初に与えられた試練の様な物である。進路「希望調査の紙を配るぞ」先生は言う
「まだ先の話だと思うなよ!今日からお前らは、3年生の0学期なんだからな...今からしっかり将来について考えておけよ」2年が始まってまだ数日しか経っていないのに気が早い先生だなぁ〜と思っているとクラスメイト達が一斉に書き始める
・大学進学
・専門学校
・公務員
・IT企業
などを書き始める
そんな中蒼真は、1人だけペンを止めていた
「どうして、働く事が前提なんだ?」
前世のオレはと言うと赤字国家の立て直しをした王子だった
税制改革、産業改革、外交交渉 数えきれない仕事をしてきた。
そこで学んだ事は、人が働くよりも仕組みに働かせた方が何倍も楽だ。
蒼真は、紙に書く
「資産収入で生活をする」
放課後、額に青筋を立てた先生に当然のように職員室に呼び出しをくらう
「道端、お前は、人生を舐め腐りすぎだ」
「そんな事無いですよ」
「どうして、顔を背けて言ってるんだ?こっちを見ろ」
蒼真は、首を傾げる
「では、先生に質問です。」
「何だ?」
「働く目的は、なんですか?」
少し考えてから口を開く
「生徒が好きだから...」
蒼真は、被せるように
「生活の為ですよね」
「それは...そうだが」
「そしたら、生活が出来れば問題は、無いと言う事ですよね?」
蒼真が心の中で
前世では国民が毎日汗を流していた。
だが国を豊かにしたのは労働そのものではない。
仕組みだった。
人を働かせるのではなく、仕組みを働かせる。
それこそが王の仕事だった。
と考える。
その様子を偶然聴いていたのは、幼なじみの釣島桃香とクラスの女王の吉村ナナだった。
ナナは、呆れたように言う「変な人ねぇ...」
蒼真は、ため息を着く
「オイオイ、初対面でその言い草か?」
「だって変だもの」
「まぁ、否定は、しないさぁ事実だからな」こうして、蒼真によって少しずつ日常が揺らぎ始めて行く
ここまで読んでいただきありがとうございます。
進路希望調査に「資産収入で生活する」と書いたら、たぶん私も職員室に呼ばれると思います。
ただ、蒼真は本気でそう考えています。
彼がこれから学校や社会の「当たり前」にどう向き合うのか、見守っていただけると嬉しいです。
次回もよろしくお願いします。




