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翠閻≠弔い  作者: つむろ.〈CANA.〉
一章.

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3/5

Ⅲ.

逆鉤(げきこう)


「異能力、第四形態(フォースタイプ)怪壁(シールド)……!」


「……なるほどね、第一形態(ファーストタイプ)から第四形態(フォースタイプ)までは主に守護……九条の系統を使った怪壁(シールド)なんだ」




物怪を宿した異能力者に付き纏う呪いは幾つか存在する。

その呪いの一つが、怪絽。

俺の場合だと、一つは冷たい物に触れられない。

水も無理だし、口にしただけでも喉が焼ける。

そんな俺の怪絽の事を知っているであろう緋華が、訓練と称し、俺に向かって軽々と大量の水を放ってくる。

手を握る一つの動作で水という液体をも出現させる緋華の異能力。


何とか怪壁で防いでいるものの、これ以上強度や硬度まで上げられ、量を増やされては、切りが無い。

そんな俺達二人を止めたのは、手を叩く音だった。

振り返ると、竪海がこちらを見ている。




「異能力者は普通、宿した物怪の冷気を異能力(燃料)に変えて発現しているが……九条からは冷気を感じないな」


「……俺は、冷たい物に触れないんだよ。焼け死んじまう」


「ふむ、怪絽(かいろ)か。ならば尚更、何を燃料に変えているのかが気になるが……」


「兄さん、そんな事より早く続き始めるよ。次は……第五形態(フィフスタイプ)だっけ?

怪壁じゃないんでしょ?出してみてよ」


「……いや、第五形態(フィフスタイプ)はまだ扱いづらい。第六形態(シックスタイプ)からでいいだろう」


「……まぁ、どちらでも良いけれど。さぁ、発現させてみて―――」

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