極東のナイチンゲール〜元天才外科医、終末世界で軍医になります〜

かつて天才外科医と呼ばれたが、手術に失敗し、医療界を追放された現在引きニートの楠木零。
今日も家で引きこもっていたところ、唐突に眠気に襲われ、そのまま眠ってしまう。そして、目が覚めると.....

「ははっ、俺、まだ寝ぼけてんのかな.....」

全く知らない地に立っていた！

その地は現代日本とかけ離れた、戦争が日夜続く世界だった。街中を兵隊が走り回り、爆発音が鳴り響くような、物騒な世界。

そんな所で、パジャマを身につけた一文無しが生き残るなんて不可能だと思ったが.....

可愛い子に連れられて、よく分からんうちに凄い偉い人の所へ連れていかれ、この世界に存在する『加護』と『スキル』という超能力を授かることに。

「基本的に《堕天使の加護》が授けられる。効果は身体能力の上昇。『スキル』は、基本は授けられない」

なんて言われたから、あんまり期待せずに待っていたのだが.....
何故か《全ての人々を治療する》スキルと、《全ての人々を幸福にする》加護を授けられてしまった！

前世引きニートの俺に、こんな重大な役目背負えるわけない。最初はそう思った。でも.....

これ以上、恥晒しな人生送るなんて嫌だ。だから.....

「必ず、生き延びて...戦争を、終わらせてやる」

全てを治療するというバランスブレイカーすぎるこの『スキル』で、戦争を終わらせるための戦いが始まる！