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190 ながくない話6〜娘がカブトムシだった件〜
2024/11/20(水) PM0:20記
昨晩の夕食時。
妻が柿を剥いてくれた。
我が家の人間は誰も,そこまで好きではない果物。
それが柿。
ただ1人のカブトムシを除いて。
それが娘。
彼女は果物全般が好きだ。
最近,保育園で出された柿はどうやら特に好物らしい。
妻が気を利かせて食卓に出したという訳である。
早くよこせと主菜そっちのけで欲している。
大きめにカットされた柿を頬張り,果汁を吸い取っている。
そして,吐き出す。
以降繰り返し。
カブトムシの食べ方である。
或いはサンがアシタカへ見せた優しさか。
りんごなども同様。
汁だけ吸って撒き散らすのがもののけ流。
微笑ましいが,必然的に私がアシタカの役目を担うことになるので,出来ればやめて欲しい。
次の夏までに兜の業を抑えられないようであれば,近所の小僧に網で捕まえてもらうことを視野に入れている。
以上,魔里人と鬼里人の闘いに巻き込まれませんように。