014 CARエアコン"夏眠"
2024.5.23 AM9:53記
5月19日,この日は少し遠い店舗に車で出勤。
長距離なので環境に配慮してねと言わんばかりにクーラーが壊れた。
既に暑くなり始めているこの時期に。
壊れたというか2~3年前から夏が近づいたのを見計らうかのように機能しなくなる。
春の訪れを楽しみに冬眠する生物のように,冬の寒さに備え,能力を温存しているのだろうか?
クーラーと違ってヒーターはエンジンの熱で暖を取れる構造のはずなので,何も今,力を抑えなくても冬は如何なく発揮できるのに。
冬眠ではなく,"夏眠"。
そんな言葉あるのだろうか?
調べてみた。……あった。
"夏眠"
カタツムリやイカナゴなどは気温が高くなると休眠状能になるらしい。
へぇー。
転んでもタダでは起きない。
トラブルも知識獲得の機会と捉えられる私は知的生命体だ。
2年ほど前に県外旅行した車内の状況をふと思い出す。
あの時も,この蝸牛車のクーラーは,悠々自適に夏眠していた。
何時間も機能することなく車内の温暖化を加速させ,私から水分を奪っていた。
ステアリングの革の染色が落ちたのか,私の手垢なのか,或いはその両方か。
汗で滲んだ両手は,墨汁に浸したのかと疑うほど黒ずんでいた。
おかげで忘れられない旅となった。
この日の職場までの道のりも,同じく記憶に根強く残り続けてくれることだろう。
追伸.
たまに夏眠から覚め,弱い冷風を吐き出す所もまた癪に障る蝸牛車です。