096 親父ギャル
2024/8/12(月) PM3:37記
宣言通り,一昨日の土曜日に実家から両親と弟家族が我が家に襲来した。
我々家族は2LDKの間取りを2階建てにした狭小住宅に,普段は4人で生活している。
そこに大人4人子供3人の計7人が加わる形となり,総勢11名。
人口密度過多。
カオスモード突入。
私が好きなJanne Da Arcのインディーズミニアルバムのタイトルを思い出した。
到着後,ほどなくしてカーポート天井の隅にあったアシナガバチの巣を発見し父親が撤去したり,夜は息子と同い年の甥っ子と,私の弟と3人で麻雀をやり,弟が国士無双を上がったりと内容もカオス。
挙げればキリがないので,個人的に印象深いトピックを書きます。
それは父親が持参していたタンブラー。
道中のコーヒーや,晩酌時に焼酎を飲むために持ってきたようだが,塗装が剥げまくってボロボロだ。
ギャルのスマホの画面を彷彿とさせる。
氷を入れて欲しいと頼んできたので,タンブラーを受け取り氷を入れながら,
「新しいの買ったら?笑」
そう言うと父親は,
「保温はまだ結構持つんやわ。」
スマホとしては機能するから頑なに変えないギャルと同じような台詞を返し,こう続ける。
「平和堂で千円もせんかったんやけどな。」
聞いてもないことを喋り出す習性も酷似している。
「値段の割にはええんやけど,安モンは塗装がすぐ剥げるわ。」
うん。だから新しいのにしよ?
「どうせすぐ剥げるんやから最初から塗装なんかせんでええのになぁ。」
確かにそうやけど。
多少の防傷・防汚・防錆効果があるんちゃうんか。
知らんけど。
言わんでも良い,余計なことをつぶやく。
これもギャル。
いや,ギャルの方が節度がある。
加齢のせいもあるかもしれないが,兎に角思ったことをそのまま口にする人種なのだ。
言葉を飲み込むと言う概念はない。
彼がSNSとは無縁のアナログ世代で本当に良かった。
でも,何の装備もせず箒の柄で蜂の巣を落とす勇気を見せてくれたり,翌朝何の関係もない私の町内の草刈りに付き合ってくれたり。
何だかんだ実は優しい。
それがギャルなのです。
以上,ギャルが長生きしますように。