表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/112

026 ブラインドアタック

2024/6/4(火) AM9:00記


6月2日(日),本来出勤する曜日だが町内清掃があるため,休暇を取った。

内容は公園の草刈り。雨天決行らしい。


作業用手袋と手鎌を持ち,長靴を履いて出発。


着いた頃には既に始まっており,振動障害の予防措置対策として一連続操作時間は概ね30分以内,その後5分以上の休止時間を設ける必要がある,あのマシーン(草刈機)のエンジン音が響き渡っていた。


マシーン持たざる者たちは芝生の隅から顔を出している雑草を刈ってくれとのこと。

最近リニューアルオープンした公園なので生えている雑草は控えめ,ゴミもほとんど落ちていない。


そんな中,綺麗に縦に潰れた空き缶を発見。

花山 薫でも来たのか?という程ペシャンコの缶。


拾おうかと思うが,公園とフェンスで仕切られて併設された貯水設備を管理する棟の敷地であるため,フェンスを乗り越える必要があった。


フェンス1枚隔てて公園の芝生側より管理棟側の地面の方が少し下がっている。

私が立つ芝生側の方が盛り上がっていると言う方が適切か。


いずれにせよ,このトラップに気づいた。

パッと見は同じ高さと勘違いする程度の段差。


「オレでなきゃ見逃しちゃうね」


颯爽と飛び越える『長靴を履いたおじ(37)』

そして悠々と着地……出来ずに膝を擦りむく。


「イテッ」


小さい声が情けなく漏れる。


誰にも見られていないことを確認し缶を回収。

何事もなかったかのように除草作業に戻る。


公園のベンチにも程遠い高さだと侮っていた。

不安要素にはなり得ないと決めつけていた。


「敗因は この私!!

公園のフェンスは最高のデフェンスをした‼︎」


視認していた情報とは乖離があり,思い込みや近道行為などで不安全状態・不安全行動2つのAND条件を満たし,災害へ。


前職の経験と知識が全く活かされていないセンスの欠片もない振る舞い。

頭も体もまだ衰えていないという錯覚。

認識の甘さという自身に潜む刺客。

アラフォーには見た目以上の段差がある死角。


これが藤原 拓海のブラインドアタックか。

極端に段差を付けることでCD値を上げ足のグリップを破綻させに来た公園側の執念。


或いは管理棟の地盤ごと傾けたのかっ!?

ということは公園側と管理棟側はグル!?


……ざわっ…


汚ねぇ!!


収拾がつかなくなるので,この辺で止めます。

フェンス越えようとしてコケました。


という一行で終わる日記でした。



以上,明日は無事に過ごせますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ