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224 新春を寿ぎ謹んで遺書を朗読する父

2025/1/4(土) PM0:36記 


恭しく新春の寿ぎをお慶び申し上げます。


1/1~1/3まで息子と男2人で実家に帰省していました。


往路復路ともに特急列車と新幹線の旅。


駅弁と飲み物を買って,2人で楽しんでいると息子が一言。


「これ居酒屋新幹線やん。」


おや,お気づきでしたか笑


「ススムさんの真似しました。」


正直に自白したところで,いつものようにno+eで日記を書こうかとスマホを手に取ろうとしましたが,気が変わりました。


代わりに取り出したのは,読みかけのとある本。



『現代の拷問』 高村 嵒夫氏 著

お正月に読む本ではないですね笑



左頁の中盤以降に記載されている「役人勤めのコツ三カ条」の(三)が,やけに響く。


役人でもないくせに笑


今年はこのスタンスでいこう。



no+eも家族との思い出備忘録として綴り始め,日記は何となく毎日つけるものだという固定観念から,毎日分の投稿を継続していた(毎日投稿ではなく書き溜めた分をUP)。


でも,三が日くらいはサボろう。


というか特筆すべきことが起こったら綴れば良いか。


元々,備忘録だし。


今年はアナログ媒体を読むことに,去年より比重を傾けよう。

そう思った。




そんな自分を甘やかす決意をしながら,揺られること数時間。

あっという間に地元の駅へ。


実家の隣に住む次男の弟家族と,婚約者を連れて来た末っ子の弟が集った実家。


相変わらず麻雀の腕が錆びない甥っ子


かつて家庭教師をしていた教え子宅に挨拶がてら突撃して,ぜんざいとお茶をいただいて帰る私と三男


ゼクシーの偉大さを語る弟のフィアンセ


初のカラオケで国歌を熱唱する我が息子



流石はお正月。

特筆すべきことのオンパレード。


しかし,最もセンセーショナルな出来事と言えばこれだろう。



新春を寿ぎ謹んで遺書(ドラフト版)を朗読する父



元日に!?


と思ったが一堂に会する機会も少ないし,痴呆になる前に共有しておくことは悪手ではないのかもしれない。


父は毎日欠かさず,飲酒喫煙を継続している頑張り屋さんなので,おそらく短命だろうから。



『遺書』 父 著

初版2025年1月1日



翌晩はわざわざ来てくれた三男の婚約者に,結婚式の会場や日程などを根掘り葉掘り聞いていた。




婚やら葬やら日替わりで,忙しい男だ。


その様子を見て暫くは問題なかろうと思いつつ,せっかくワープロで作成した力作だ。



一応,大事に持って帰ろうかと行きの新幹線で読んだ,あの本に挟んで栞にして差し上げた。


『現代の拷問』に挟まれる『遺書(DRAFT版)』



やんごとなき出来事だったので,昨日自宅に戻っても何となく挟んだままにしておいた。




以上,長きに渡り改訂され続けますように。

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