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創造性と猫
俺の家に猫がやって来ている。
俺の叔母が飼育している猫であり、ほぼ毎日叔母が猫といとこを連れて来るので、「やって来る」という表現が一番良い。
この世には「猫派」と「犬派」という派閥がある。そもそも猫と犬が対照関係にあるという固定観念が意味不明である。更には、あらゆる魅力が相対的であることを脳から排除しているような気がするので、この論を俺は嫌っている。
好きな動物は何か? という質問で良いのに、猫か犬かと訊かれるのは、猫と犬が「好き」の埒外にある人間にとって答えづらい。
猫は心理学的に効果があるらしいが、現在俺はそれを全く感じていない。
畢竟猫がいようがいまいが俺には何の関係も無さそうだ。
ただこの第5話のネタとなったことは間違いない。
俺にとって、猫は現実世界では何の影響もないが、小説という仮想世界を創造する媒体としての影響はありそうだ。
あの文豪英語教師が気にいるわけだ。