円舞曲のホール
不思議な世界観に浸ってくださると、うれしいです。
凍った刻のように太陽は輝かなくて
大きなホール
一人で円舞曲を踊る
赤い靴を履いて
奇妙な仮面を付けた観客は遠巻きに僕をみるんだ
静寂と情熱の間では
滑稽なやりとりがあり
囁く声は多面性のある僕を惑わす
解凍された都市を陽射しが包み
大きな木々
一本聳え立っている
落ち葉の元で祈り
足元に仮面が散って、手に取ると砂のようにこぼれゆく
灰の街と色彩都市があり
チェスボードの上で競い合う
呟く声を多面性のある僕が聴くのです
一人で円舞曲を
また舞い踊る
真っ白なドレスと赤い靴
コサージュは付けた?
どんな色がいい?
『海の色がいい』
そう 綺麗な海の透き通った色
仮面観客はいない
いつのまにか消えていた
読んでくださってありがとうございます。