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光と闇の宴  作者: けものたちの宴
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新たなる誕生日

  闇の中、松原裕介は時折天井を眺め、一人眠れない夜は、繰り返し、自殺妄想をして,ふけこんでいた。それは眠れない暗闇の時間を....憎しみ、嫉妬、妬み、後悔、苦しみのようなたぐいの感情から一時は解放され、癒されることを覚え、おまけに眠気を誘ってくれるからだ。夢も

あったが、情熱も枯れはじめ、運も悪いと思い込んでいた。それでも裕介は寄せ集めたようなメンバーでアマチュアロックバンドを組んでいたがメンバーがそろわなくても、曲を作ることばかり夢中になり、いつからか眠りながら曲を作っていくうちに,やばい世界に入っていった,何をやってもダメだった自分がバンドで個性を出せる雄一の場所と知ったのは26才だったが,まったく売れずに38才になっていた「眠れない夜は自分自身を殺人するのが良い術だと、いつのまにか、俺は発見した」「むしろ作詞作曲の趣味より自殺妄想してる時のほうが,のめり込んでるような気もする(笑)」 「彼女に自殺妄想が好きって言ったら引くだろうな(笑) まあ、まだ彼女いねぇけど....それに誰にも迷惑は掛けてねぇだろう」「まあ眠る為の一人儀式みたなもんだ」  と、自殺妄想の罪悪感も感じつつ正当化して誤魔化していた、でもいつからか、妄想してるうちに不思議なことが起きはじめている事に気付く、、、、ちょうど眠りかけるぐらいの時に、いる筈のない人の気配や物音が聞こえ、夢で話しかけてくるのは、宇宙人じみたやつらから、化け物みたいな奴らまで、、、、初めは夢だと思って疑わなかったが、、、、「でもおかしい!やっぱりそうだ!化け物どもは俺がホントに落ち込んで死にたくなる夜は特に、超ご機嫌で、俺の作ったオリジナルソングに合わせてノリノリで夢に現れやがる」「もしかして、俺はとり憑かれてるのか?、、、でも俺が作った曲で、あんなにノリノリになってくれるのは、死ぬほど嬉しいぜ!!テレビで見ることしか出来ない、大好きなアイドルが夜、裸で家にやってきて、  

 「私を今晩泊めて、そして私を好きにしてっ!!」 「、、、って言われるぐらい嬉しいぜ、、、、ありえないけど(笑)」「もしかして俺の曲は人間にはウケが悪いのかもな、、、、」だが俺の作った曲はグレートな曲ばかりで、世に売れてないのは、まだ良いボーカルにめぐり会えてないだけだろ、と自分で納得させて、どうにか次の作曲のやる気に繋げ、15曲ほど作詞,作曲をしていた。《曲は実在する》「しかし、いくらボ―カルがいないからって、俺が歌ったらどんな歴史に残る名曲でも売れるわきゃないがな(笑)」曲作りより今では妄想の演出こだわってきて、自殺の仕方、登場シーンによって流れ出す曲が変わる凝りようだ、ミュージカルロックか(笑)近頃現れるのが、おまえ,ゾンビかミイラ?みたいな片目のないやつで自分の似顔絵入りギターを抱え、踊り狂るいながらよく出演する、、、、もう妄想か夢か現実かわからなくなっている精神状態なのかと思うと、フッと笑ってしまう、、、気が狂ったんなら仕方ない、さて電気消して、寝るか、、、、今晩の妄想は、、、、怪物の口から、うようよ出てきた悪魔みたいのをどれか捕まえて飲み込んだら、我が肉体に汚染していき、木端微塵に肉体が爆発、血肉はバラの花びらと化して飛び散り、美しく、芸術的な最後の死に方コースでいくか、、、、もう首つりや、リストカット、飛び降り系妄想は飽き飽きで、あんな普通の死に方じゃガンダーラ天国にゃあ、絶対いけねぇ、、(いやその死に方も天国は無理です)そんな妄想儀式を夜な夜な繰り返し、それでも眠れない時は、しょっちゅうで、否応なしに、自問自答の懺悔コーナの幕開けだ(笑)「松原 裕介君、38歳、独身、お前は何しに生まれてきた?」人に言えないような悪いこともしてきただろ?「何かやりたいことあるのか?生きていても仕方ないだろ?確かに俺の情熱は安っぽいもんで、すぐ挫折するしな~好きなギターも下手くそすぎて笑っちまう、酒ばかりに逃げて、どこにも仕事に馴染めないで、どう生きていくかな〜この、先、暗、い、し、、 、、っ  ぃ、、、ィ   zzzZ

「ウ~キャッキャッキャッキュア~~眠りやがったか~松原裕介ちゅあ~~~ん(笑)そう~だ貴様は地獄までの途中下車はないよう~~ん(笑)今から、ちゅあ~~~んと,わしゃの話聞かないと~どえ〜ら~いことになるよ~~ん(笑)あ、もう手遅れか(笑)」 

「松原裕介〜きさまは怠け者でズルくて、力量もないくせにカッコつけで、どうしようもないやつだ〜?ん?聞こえてんのか?おい!きさま夢の中まで寝てんじゃねぇ!!」

「うるせぇな〜また俺の悪口いいにきたのかよ〜片目のゾンビさんよ〜」

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