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1話:説明不足は欠陥だ!

こんにちは。最近のゲームはリアリティが高いのでVR技術を用いたゲームの風景は実物と変わらないと聞きます。1度でいいから体験したいです。えぇ、もちろんゲームの世界で。



◇◇◇



今の世の中って楽ですよね。「()()」に従い過ごすだけ。少しでも反抗したら罰則。そしたら誰だって「()()」に生きる。()()()()()()()万歳!


俺は「()()」らしく生きていた。長い物には巻かれろを守ってた。容姿も平凡だし、才能も「()()」以外は平凡だ。年齢も25歳だ。高卒就業だから中堅手前だし。本当に「()()()()()()」平和だった。


…………なんであの日、あの時に上司(強者)に反発したのかなぁ〜。憂鬱な気分のまま俺こと渡辺一也(わたなべかずや)は廃ビルの屋上に着いた。

(ははっ、高っけぇな。ここから落ちれば………一瞬だろ。)

俺はその日、「()()()()()()()の世界」から逃げた。


◇◇◇


風がそよぐ草原。せせらぎを奏でる小川。まるで楽園のような景色を楽しみたかった。でも、楽しめない。なんでかって?今、俺は、巨大蟻から全力疾走で逃げてるからだよぉ!


(おかしいよねぇ!俺さっき身投げしたはずだよぉぉぉ!!!)


俺は身投げした。そこは記憶にある。その後、ローブに身を包んだ顔も見えない奴に「これから()()を開始する。資格を示せ。」とか言われた直後ですよ………周りが楽園での巨大蟻との追いかけっこは!



俺は全力疾走しつつ考えをまとめ始めた。


(まずおかしいのはこの蟻だ。身体の加重度が増えた感じはない。なのにこの全長約3メートルの蟻は生きてるし、追っかけてくる。物理法則は若干無視されてるはずだ。もしくは蟻がすげー硬いか。どっちにしろ地球原理ではない。)そこで蟻が突撃してきたが躱した。ズドーン!


(次の疑問点は、俺の身体能力だな。かれこれ10分は全力疾走してるが疲れてる感はない。問題があるとすれば、足が速くなりすぎてカーブしにくいことか。)そこで蟻がまたこっちに向かってきた。ついでにキシャァァァとか鳴いてる。


(次の疑問点は、周りの風景だ。いくら小川と草花がある草原っていったって、()()()()()がいないのはおかしい。孤立した樹木も、蜂や蝶もいやしない………正しく()()()()だ。)そこからまた追いかけっこ再開。気持ち悪ぃ。


(最後の疑問はあのローブ野郎の()()だ。ファンタジー的には勇者とかの資格だろうけど………説明がなさすぎる。どんなマゾゲーだよ。)まだまだ蟻との命懸けの追いかけっこが続いた。



◇◇◇



「さぁ、貴方はこの試験に順応できる()()?それとも()()?」

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