55話 3メートルでも十分気持ち悪い
投稿遅れてすみませんでした。
勢い余って全て取り込んでしまったが、
HPが満タン振り切ってると【自動回復】が発動しないじゃん!
という理由で、+αの部分は廃棄せざるを得ない事になった。
そう言えば、俺から離れた部分は、放置されたらどうなるのだろう?
時間が経ったら消えるのか? それとも、ある程度離れたら消えるのか?
という事で、早速実験!
+αの部分を岩に変え、その場に置いていき、ある程度離れたら戻ってこよう。
………
……
…
岩のあった場所に帰ってきてみると、そこにあったはずの岩(自分の一部)が無くなっていた。
距離と時間、どちらが原因かは分からないけど、孤立した体の一部は霧散してしまうらしい。
なるほど、霧散してくれるのなら、自分のいた痕跡も残らないな。
これからは遠慮なく【自動回復】のスキルレベル上げができるな!
その場にとどまっているのも詰まらないので、自分の一部を糸玉に変え、投げ捨てながら移動する。
もちろん【空中移動】も使ってる。
しかし、さっきの下層ほどではないが、中層も中々広い。
…………広いと、あの巨大ムカデみたいな化け物が出てきそうで怖いな。
【探知】も使いつつ、弱そうな魔物を探す。
【探知Lv.1がLv.2になりました】
【空中移動がLv.4になりました】
【速度強化がLv.4になりました】
【暗躍がLv.2になりました】
うわっ、びっくりした。
完全に【探知】などに集中していたせいで、突然頭に流れてきた《レベルアップの通知》に驚かされた。
って、スキルレベル一気に上がったな。
この調子で行こう。
やっぱり【スキル操作補助】さんの恩恵は偉大だ。
スキルの確認をしていると、【探知】に一つ、魔物の反応が引っかかった。
岩陰に隠れて覗き見ると、
そこには、3メートル近くある大きなムカデがいた。
無数の足がガチガチ動く様子が…………。
うわぁ、キメェ……。
早速【鑑定】してみる。
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種族:ケーブセンチピード
Lv:65
HP:3029
SP:530
ATK:1000
MATK:160
DF:3192
MDF:128
PS:感知Lv.3、速度強化Lv.4、
物理攻撃強化Lv.6、物理防御大強化Lv.6、
身体強化Lv.4、異常状態耐性Lv.3、
魔力操作Lv.1、自動超回復Lv.2
AS:防御結界Lv.1、猛毒Lv.3
土魔法Lv.2、クイックLv.2
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しかも、結構強いなー。
【検索】によると、さっきの巨大ムカデの進化前らしい。
何より【感知】持ちかよ。
今の所、【暗躍】のお陰でバレてる様子はないし、逃げた方が良いかもしれないが、
持ってるスキルが、なかなか魅力的。
ステータスも高いが、森狼王のゲイルと同じくらいだ。
これなら倒せるかもしれない。
【土魔法】は、体を吹き飛ばされる心配も少ないしな。
早速、戦う作戦を考える。
物理防御力の数値が飛び出て高い。
恐らく、あの外殻と防御特化のスキルのお陰だろう。
鉄剣を【射出】しても大したダメージは通らなそうだ。
毒で倒そうにも、【異常状態耐性】の所為で、効きが悪いだろう。
魔法も、使ってないから勝手が分からない。
サボってたわけじゃないんだ! 少し後回しにしていたら使い忘れてただけで……。
大体、物理攻撃が効いたとしても、あの大量の足を切り落とすわけにもいかないし、ムカデは生命力が高いから体を切断しても倒し切れる気がしない。
速度を強化するスキルも持っているから、逃げられたら追いつける保証はない。
一撃必殺を出来ればいいのだが、多分無理なので、取り敢えず機動力を奪う策を考える。
何か良い策は無いものか?
……体内で、体の一部を岩に変身させ、体内に置いてきたら動きが悪くなるんじゃないか?
ふと、そう思いついた。
岩に変身して分離すると、HPの半分近くを持っていかれるが、あとで【吸収】すれば回復する。
よし! 早速決行だ。
体内に入るには口を開けてもらわないといけない。
洞窟ムカデの前に飛び出し、対峙する。
すぐに俺の存在に気づいたようで、立ち止まり、口元にある毒牙を広げて威嚇してくる。
うわ、マジキメェ。
でも、今からあいつの体内に入るんだよな?
うわぁ、嫌だー。
嫌がってても仕方がない。
諦めて、最低でも口の中くらいまでは行こう。
そう心に決め、銃の弾に変身して、【射出】を用いて、ムカデの口の中に飛び込んだ…………瞬間、
やっぱ無理!! マジで気持ち悪い!!
生理的に受け付けない!!
口の中に入ったと同時に、岩に変身した。
いきなり自分の口の中で、2メートル近い岩が出現したせいで、洞窟ムカデの頭は、
ビチャッ
という音と共に、弾け飛んだ。
【ケーブセンチピードを倒しました】
【経験値を獲得しました】
【Lv.76になりました】
【レベルアップボーナスで全回復しました】
当初の作戦とは違うが、まぁ終わり良ければすべて良し!
早速【吸収】した。
【ケーブセンチピードを吸収しました】
【感知Lv.3を手に入れました】
【感知Lv.3が探知Lv.2に吸収されました】
【速度強化Lv.4を手に入れました】
【速度強化Lv.4が速度強化Lv.4に吸収されました】
【速度強化がLv.6になりました】
………
…… 長いので省略
…
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Lv:76
HP:7699〔+231〕
SP:7699〔+231〕
ATK:769〔+28〕
MATK:769〔+23〕
DF:769〔+69〕
MDF:769〔+23〕
《特殊系》
自動超回復Lv.2
《移動系》
速度強化Lv.6
《強化系》
身体能力大強化Lv.3、物理攻撃強化Lv.6、
物理防御大強化Lv.6
AS:
《魔法系》
土魔法Lv.3
《結界系》
防御結界Lv.1
《生成系》
即死毒Lv.1
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ステータスの変化はこんな感じ。
【自動超回復Lv.2】は、洞窟ムカデの持っていたものを【吸収】した。
1秒間に2も回復する優秀スキル。
【速度強化Lv.6】は、レベルが6になったから、かなり時間の流れが遅く感じるようになった。
《強化系》としては、
【身体能力大強化】【物理防御大強化】は〔+最大値×スキルレベル%〕増え、【物理攻撃強化】は上の式の1/10分増える。
まぁ、微妙にしか変わらないが、無いよりマシだろう。
【防御結界】は【検索】曰く、防御力を上げるのではなく、ある程度の攻撃から守ってくれるスキルらしい。
要するに、バリアー
【即死毒】は、なかなか面白いスキルだった。
大体、《スキルレベル%》の確率で相手が即死するらしい。
自分とのレベルの差や、対象の保有するスキルで、確率は上下するから、確率は目安程度に見ておけば良いだろう。
スキルレベルが10になれば、10%の確率で相手が即死するとか…………、
いやー、ぶっ壊れスキルを手に入れてしまった気がする。
まぁ、全然発動しないじゃん!って事態は容易に予想ができるけどな。
がっつり体調を崩して、更新できていませんでした。
一応完治したので、これからは毎日を更新を目標にして行きたいと思います。