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52話 上に戻ろう!



ここは危険だ。


その結論に至った。


今いた場所を【鑑定】してみると、


《アース大空洞:下層》と表示された。


あー、なるほどね。


アース大空洞は、下に行けば行くほど強い魔物が多いらしい。


最下層では無いけど、下層って下の方だもんね。


バカみたいに強いのがいる訳だよ。


さっき倒した洞窟蜘蛛ケーブスパイダーも俺と同じで、きっとあの縦穴から迷い込んで来たのだろう。


追っ手から逃げる為とは言え、下に行けば行くほど強くなるダンジョンで、なんで下に向かっちゃったかなぁ?


自分の浅はかさに驚きを隠せない。


今思えば、前兆はあったのだ。


あの縦穴の周りに、厳重に柵が張ってあった事を思い出す。


あれだって、きっと冒険者達が入らない様にする為の配慮だろう。



よし、上に戻ろう!



早速縦穴を上がっていった。


上の方に行くにつれて、冒険者達の声が聞こえてくる。


もちろん、


「合成魔は居たか!?」


「こっちはいない!!」


「こっちも同じだ!」


などと言った、俺を探す声だ。


まだ、合成魔キメラの捜索は終わってはいないようだった。


縦穴にある横道に入り込み、上の騒動が収まるまで待機している。


はぁ、早く終わると良いなー。



………

……



まだ聞こえてくる冒険者達の声、



なげぇえええよ!! 良い加減諦めろよ!!


しばらく表層に戻る事は難しい気がして来る。


そう言えば、今俺がいる所って、洞窟のどの辺りなんだろう?


【鑑定】!


《アース大空洞:中層》


あ、ここ中層なんだ。


もっと詳しく【鑑定】する。



ー《アース大空洞:中層》ーーーーーーーーーー

アース大空洞の真ん中の層のこと。


稀に、危険度Dの魔物が出ることがあるが、基本的にはそこまで強い魔物は出てこないので、中級〜上級の冒険者の狩場となっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



うん、ここで良い気がしてきた。


わざわざ、人の多い表層の方まで行く必要ない。


早速横道を進んで行った。


進んでいくと、いきなり【探知】に反応があった。


回避したいところだが、残念ながら、進んできた道は分岐点もなく一本道だった。


近くに寄って【鑑定】して見て、勝てそうだったら倒して通ろう。


作戦名:命を大事に



少し近寄ると、そこには道を塞ぐように、びっしりと蜘蛛の巣が張ってあった。


うわぁ、きめぇえ。


一応、魔物っぽいの見えるし、【鑑定】して見る。



––––––––––––––––––––––––––––––

種族:ケーブ・ポイズンスパイダー

Lv:31

HP:279

SP:60

PS:立体移動Lv.5、暗視Lv.6、糸操作Lv.7

AS:猛毒Lv.2、糸生成Lv.8

––––––––––––––––––––––––––––––



どうやら、さっき【吸収】した洞窟蜘蛛ケープスパイダーの進化後だった。


【検索】さん曰く、


毒に特化した洞窟蜘蛛らしい。


洞窟毒蜘蛛だな。


…………画数多い漢字ばかりで目が……。


まぁ、負ける気がしないし、戦っても良いのだが、


これ戦う以前に、あそこに辿り着けないんだけど……。


考えていると、ケープスパイダーを【吸収】した時に、【糸操作】なんてスキル手に入った事を思い出す。


毛糸を巻く要領で、蜘蛛の糸を巻いていく。



………

……



糸の玉が5玉くらい出来たあたりで、巣の中にいた蜘蛛と目があう。


「シャーーーー!!」


うん、巣を壊された事で、かなりご立腹の様子。


いきなり飛びかかってきた。


鉄剣【射出】の組み合わせで頭を貫くと、洞窟毒蜘蛛は息絶えた。


最近、この組み合わせの攻撃力の高さに驚きです。


自分で剣を振ったり、銃で撃ったりするより遥かに強い。


主力兵器だった銃が、御役御免になった瞬間だった。


ちゃっちゃと、洞窟毒蜘蛛を【吸収】



【糸操作】はレベル7、【暗視】はレベル7、【糸生成】はレベル9になり、後は変わらなかった。


【暗視】のレベルが上がったことにより、かなり遠くまで見通せる様になった。


レベル10まで行けば、昼間と同じくらい見える様になるだろう。



残った巣を眺める。


蜘蛛の糸って、丈夫だし何かに使えるかもしれないな。


という事で、糸巻き再開。


取り敢えず、この巣の分だけは糸玉にして収納空間に入れておこう。



………

……



【糸操作】のレベルが上がり、かなり巻く速度は上がったのだが、


巣がでかい!!


終わりが見えてこない…………。


しかもその上、単純作業。


飽きてくるよねー。


だから、さっきから手は糸巻きをし、頭の中では別の作業をしている。


今まで、面倒で触れていなかった《スキルの並べ替え》を実行中です。


もうね、スキルが多い多い、見辛いことこの上なかった。


一応完成したので、表示して見る。



––––––––––––––––––––––––––––––

《特殊系》

鑑定Lv.10、検索、探知Lv.1

万物吸収、収納Lv.10、水創造、

自動回復Lv.8


《意思系》

念話Lv.7、同族意思疎通、


《攻撃系》

対魔力攻撃


《移動系》

空中移動Lv.3、穴堀Lv.6、速度強化Lv.3


《耐性系》

不死身、暗躍Lv.1、物理攻撃無効、

異常状態無効、


《強化系》

暗視Lv.7、追尾Lv.1、身体大強化Lv.2、

嗅覚強化Lv.3、回復魔法強化Lv.4、


《操作系》

魔力超操作Lv.2、糸操作Lv.7



AS:


《特殊系》

超光学迷彩Lv.4


《魔法系》

回復魔法Lv.4、土魔法Lv.2、風大魔法Lv3、


《強化魔法系》

クイックLv.9


《物理攻撃系》

射出Lv.7、刺突Lv.2、突進Lv.4、

嚙みつきLv.10


《移動系》

浮上Lv.1、


《生成系》

猛毒Lv.8、糸生成Lv.9

––––––––––––––––––––––––––––––



中々の出来である。


やり切った感が凄い。

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