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24話 大空へ!Part2


結論

なんだかんだで飛ぶ事はできた。


はじめは不安定だったが、今なら何処まででも飛んでいけそうなくらい安定している。


前世の記憶で言うなら、原付の免許取った時と同じ感じだ。


前世では絶賛高校2年生、車の免許を取ることができないので、原付の免許を取ったのだ。


もう慣れ過ぎて、どうでもいい事を思い出す余裕すら出来てきた。


そう言えば、

【隠密】に吸収されちゃったけど、【減音】ってスキル手に入れれたな。


試してみるか。


意識して行動……できるだけ静かに……。


心なしか羽ばたく音が小さくなった気がする。


子供の頃にやった忍足みたいだな。

とにかく、このまま続けてスキルレベルを上げよう。


もう一つ試してないスキルがある。


そう、【光学迷彩】だ。


【ヒール】【浮上】【隠密】【光学迷彩】

育てないといけないスキル多いな…。


今は取り敢えず、


光学迷彩発動!


飛んでいるせいか体が空色に変わる。


これならパッと見、見つかる事は無いだろう。

だが、パッと見(・・・・)レベルである。


つまり、よく見れば普通に違和感を感じる。


因みに、【光学迷彩】も【浮上】と同じく発動している間、ジリジリとSPを消費していくスキルだった。


偶然だろうか、【光学迷彩】も消費SPは1秒に10だった。


【光学迷彩】は、スキルレベルが上がると色の再現度が上がり、消費SPを抑える事が出来るらしい。


SPは時間が経てば回復していくし、発動しっぱなしで行こう。


回復スキルの分残しておいた方が良いかな? とも思ったが、何かに変身していれば、魔法攻撃を受けない限りそうそうHPも減らないだろうと言う事で、使い切る方向になった。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【光学迷彩】がレベル3になり、しばらく経ったところでSPが尽きた。


どうやら光学迷彩は、100秒使うとスキルレベルが1上がるようだ。


そして、1上がるたびに消費SPが1減る。


1000消費した辺りでレベル2になり、900消費した辺りでレベル3になった。


恐らく、次は800消費すれば上がったのだろうが、残りのSPが799しかなかったので断念した。


『一銭を笑うものは一銭に泣く』なんてコトワザがあったな。


1足りなくて上がらないとか……、回復したら、即上げてやる。


因みに【隠密】はレベル2まで上がった。


総合スキルは、その系統のどのスキルを使ってもレベルが上がり、そのレベルは含まれる全てのスキルに適応されるらしい。


つまり、【減音】しか使ってないのに、【視認妨害】や【潜伏】、【感知妨害】などのスキルもレベルが上がっているのだ。


総合スキル万歳!


もしかしたら、他の【隠密】に含まれるスキルも発動していたら、スキルレベルの上がりが早くなるとかあるんじゃないか?


『2つ意識すれば2倍熟練度が上がる』とか。


【隠密】に含まれてるのスキルは【視認妨害】【減音】【潜伏】【感知妨害】【鑑定妨害】の5つだ。


人間、5つの事を一気に意識するとか無理じゃないか? え、出来ないの俺だけ? んなバカな。


一層の事、【隠密】として意識すれば良いんじゃ無いか?


【隠密】と言えば、音を立てないように、誰にも見えないように、誰にも気付かれ無いように、


………

……


そろそろ森に近づいてきた。


そろそろ、キリも良いし飛ぶのも疲れたのであそこで休もう。


別に適当に飛んでいたのでは無い。

実は、城壁の上から見えていたこの森を目指して飛んでいたのだ。


【検索】さん曰く、この森は特に名前も無いらしい。


森林系で一番大きなダンジョンは、聖国エイリオンの一番近くにある樹龍サターンが居ると言われている《サターン聖樹海》だ。


樹海と言うと、どうしても自ら命を絶つ人達の名所を思い出してしまうのは、日本人として仕方が無い事だろう。


何故、樹海の前に聖が付くかと言うと、樹龍サターンが回復魔法が得意で、どんな難病でも、呪いでも、怪我でも治してくれるらしいのだ。


善い人限定で。


うん、俺は無理そうだな。


そんなこんなしているうちに森に到着。


取り敢えず、少し奥の方に進み木の枝に留まる。


なんと言うか、ずっと思ってた事だけど、上手く行き過ぎじゃないか?


完全に俺の御都合主義で来てる気がする。


まぁ、俺に有利に進んでくれるなら良いか……。



周りを見渡すと色々なところに見たことがない生物が見える。


本当に異世界に来たのか、と改めて実感する。


ステータスの【吸収】した生物を見てみる。


––––––––––––––––––––––––––––––

吸収物:

〈生物〉

ウォールランナー、下級兵士、迷彩烏

––––––––––––––––––––––––––––––


少ないな。


ここらで自由に動ける【生物】を増やしたいところだ。


なんか手頃な魔物いないかな?


蜘蛛型とかどうだろう?

敵を倒す方法も『巣を張って動けないようにしてから毒殺』とか、結構安全だと思う。


蜘蛛良いな!

ビジュアルは最悪だけど有能ではある。


よし、蜘蛛探そう。


獲物が現れるまで待機である。


いや? 動いて探そうとしたんだよ?


だけど烏って意外と大きいのだ。


イメージでは小鳥みたいに、チョンチョンッと飛び跳ねながら移動しようとしたのだが……したのだが、身体が大きいから枝葉で通る事ができなかったり、重いので枝が揺れてガサガサ音が出る。


ぶっちゃけ目立つ目立つ。


待機が一番だ。


あ、いつの間にかSPが少し回復してた。


光学迷彩発動!


【光学迷彩がLv.4になりました。】


【隠密がLv.3になりました。】


よし! レベルアップ!


その時、俺は気付いて居なかった。


後ろから自分に向けられる殺気に…。


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