14話 未知との遭遇
指輪状態で窓から飛び出し、地面に着地した後すぐにトカゲになってその場を離れた。
そこで初めて気がついた。
前にトカゲになった時より大分体が小さい。
そう言えば、HPってどこまで減ってるんだ?
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HP:1/39
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……死にかけじゃねーか!!
待てよ、HPが減ったから変身体が小さくなったんだよな?
でも、HPって生命力の事だよな?
もしかして、不死身だからHPって自分の身体の残りを表してるんじゃないか?
霧散したら死ぬんだし、
で、HPなら回復魔法使えば回復するんじゃないか?
ヒール!
【HPが22回復しました】
ヒール!
【HPが22回復しました】
再びステータスを見てみる
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HP:39/39
SP:29/39
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これで全快だな。
でも【ヒール】ってSP 5しか使わないのか。
結構燃費いいな。
『HP22回復』って、回復量が多いのか、俺のHPが少な過ぎて相対的に多く感じるだけなのか……、
二回使えば全回復するもんな。
まぁいいや、トカゲに変身!
大きくなったと言うよりは、トカゲの元の大きさに戻ったって感じだ。
取り込んだ時の大きさよりは大きくならないのかもな。
取り敢えず追われてるのは分かったし、今は下手に行動せず隠れて時間を潰し、
夜になったら暗闇に紛れて街から逃げよう。
まずは隠れる所を探そう。
目に見える場所で擬態してると【感知】により違和感を感じ、
そして、【鑑定】を使われて合成魔だとバレる。
人が入りにくく、目につきにくい場所……、
欲を言えば逃げ道がある方がいいな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
はい!という事でやってまいりました!
屋根裏部屋です。
人が入ってこれる場所は一つしかなく、入るのに時間がかかる。
薄暗いからパッと見で見つかり辛い。
隙間から脱出でき、外の様子も見ることができる小窓つき。
俺にとっては、まさに最優良物件である。
ちなみに、もう家宅捜索された後の家を選びました。
ただでさえ王都は広いのだ。
わざわざ一度見た場所を見に来る馬鹿は居ないだろう、という事でございますよ。
にしても、まだ日も高く夜まで長い、
物置と化している屋根裏部屋、
要するに暇なのである。
毎度お馴染みお部屋の物色は?
はい、もう済ませました。
ただの民家だからね、特にスキル持ちの道具もないし、使えそうな物も無かった。
取り敢えず、今の状況を整理してみるか。
此処は異世界アヴァリアル………、
いやいや、今まで何となくスルーしてたけど、どこだよアヴァリアル、異世界?
何で俺が異世界に?
異世界に行くって…勇者とか?
いや、俺今、人じゃないし……。
つか、異世界転生モノって初めに強力な力なり武器なりを神様から貰うものじゃないの?
神様会わなかったけど…?
それか「ようこそ勇者様」的な扱いを受けるものじゃないの?
何合成魔って?
伝説の魔物?
神様のミス?手違い?
神様ってアホなんだな。
「アホとは失礼なのです!」
突然声がした。
「今の今まで、自分の状況に疑問すら持てなかった貴方にアホ呼ばわりされたくないのですよ!」
そこには、白いローブを着て、黄金の目を持ち、美しい銀色の髪を二つ結びにしている…ぶっちゃけ女神様的なのがいた。
って、女神?このちびっこが?w
女神様の特徴を足しておきました




