プロローグ 1
初投稿です。文字数はかなり少ないですが、少しずつ増やしていく予定です。
「クルアァァァ!アホか貴様ら?!」
士武士第一中、職員室の片隅。
僕らは怒られていた。
「いやだからぁ、僕らは知りませんて」
「お前ら以外に人ん家にF-22なんぞぶつける中学生が居るかぁぁ!!!」
僕、駒津 英治と相棒、芝 真司は、薩州教育界の悪癖、正座したまま説教《生徒指導》を受けていた。
いや、先生、ここ職員室すっよ。なんか周りの先生方、苦笑いしてますよ。
「うるさいっ!」 げっ、心の声聞こえてたのか?
「先生、僕ドイツでは正座なんてしていませんでした。辛いので足を崩しても宜しいでしょうか?」
「まだ十分も経っていないっ!!!気張れ!説教中くらい耐えてみせろ!」
「嫌です」
そう言うと芝は足を崩して少し伸びをした。メガネについた汚れをメガネ拭きで拭き始める。
「今までのことをもう一度おさらいしますよ。先生はその金髪の子、なんて言いましたっけ、(エリカ・バルなんとかだ。と先生)そう、そのエリカさん」
そう言って芝は彼独特の、やたら回りくどい言い回しでおさらいを始めた。