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内面世界の虚無
最近、ますます手が届かなくなっている気がする。
自分が何もかも弱いせいか。
貴女に届くほどの力を持たないせいか。
後一歩のところで自分から別れを告げてしまう。
確かに悲しい、しかし泣かない。決して表には出したくない。
けど、このもどかしさは出してしまう。
やるべき事から逃げ出して、狂った様に貴女に溺れていたいと思ってしまう。
そんな僕を、人間は、世界は、決して許さないだろう。
何を言われても虚無でしかない僕を、受け入れてくれないだろう。
熱く語られても、泣きながら懇願されても、何も思わない。思えない。
そのくせ、自分の内面に潜む悪意を、障害を知る度悲しくなる。
そんな僕でも、貴女は許してくれますか?
受け入れてくれますか?
……なんて問いも、表に出せる訳がない。
だからこうして、潜ませる。




