表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第五章(前半)登場人物紹介:地図付き

 最下部に、ティルダーム帝国周辺図を添付しました。

第五章(前半)登場人物紹介


 セリフがあるか、今後登場する予定があるもののみ。


【人名】

▼ピーク

 主人公付の護衛従士。従士団一のナイフ使いで、投げナイフや近接戦闘の師匠でもある。

 帝都出身。


▼ユリアン・カルナップ

 表向きは飲食業を手広くやっている一族の出身。犯罪組織同士の抗争により誘拐され、軌道列車で連れ去られそうになった所を、同乗した幼年学校入学の為に帝都へ向かう主人公に救われ、運命の出会いをする。

 行動の果敢さ、戦闘の鮮やかさに魅了され、共に歩むべく士官学校入学を果たす。寮では同室。

 妹第一主義者で、2度も命を救われた事に恩義を感じているが、必要以上の接近は許していない。

 主人公と同い年。若草色の頭髪。


▼ルーカス・ホフマン

 幼年学校入学を果たすが、秘密の血縁者である侯爵家の不興を買い様々な嫌がらせを受ける。主人公により、貞操の危機の他にも実家(帝都の南で仕立て屋)の商売が救われたと考え、その能力を恐れながらも学び取ろうと士官学校へと進む。目付きが悪く、福耳である。主人公と同い年。士官学校寮でも同室。

 幼年学校時代は、共に帝都中を駆け回って、暴れ回って、世の無常を知った。

 細身に似合わない大きさの器官を両足の間に持つ。主人公が、手荒く扱う理由である。


▼フェリックス・ヤーン

 柔和で暖かい佇まい、干した藁束に見える金髪頭と澄んだ蒼空の瞳。

 海洋を股に掛ける大商会の次男坊。主人公より1歳年長。


▼マクシミリアン・ロイス

 風雷の魔導師で銀位、銀髪の巻き毛、小振りな鼻、赤みが強い唇の男の娘。中二病がステージ3にまで進行している。意外と大食漢。

 家督を継ぐ唯一の男子でありながら、遅い成長に悩む。姉ばかり4人いる。主人公と同い年。


▼コンスタンティン・ゴッドハルト=ターキン・ヴァンボーキス・ウント・ヴァンザムス

 内海を挟んで東にある同盟国のボーデン帝国の現皇帝の孫。継承順位第3位。

 ヤーンと変わらない背丈、引き締まった力強い肉体、理知的な瞳と水で割った赤ワインのような赤毛。一言で言うとイケメン。主人公よりも2歳年長。

 ここまで、士官学校第69期、07号寮室班。


▼ユリア・カルナップ

 ユリアンの妹。兄共々誘拐されたが、騒ぐ事の無かった剛毅な娘。

 後に、箱入り娘が過ぎてビタミンD欠乏症となるも、主人公に救われる。魔道師が登場する物語が好き。

 兄よりも10歳年下。


▼カルナップ警視

 ノルダーシュ巡察隊本部勤め。ユリアンとユリアの叔父(母親の兄)。

 公務員以外の収入を親族の犯罪組織から得ている。

 何処かで会った気がしないでもない。


▼メッゲンドルファー

 カルナップ家と敵対する組織。壊滅寸前で最期の悪足掻きとして幼い兄妹を攫った。

 実行犯のアグネスと部下の男は自害扱い。ええ、不審な所はありませんよ。


▼ヴァンブッシュ子爵家

 主人公の母親であるエヴァンジェリンの実家。ヴァンディーンス家とは没交渉。

 更なる源流は、西の新大陸で砂糖を中心とした大きな商いを行っている。


▼ヴァンダウム侯爵家の息子

 帝室にも繋がりのある青みが強い紫色の頭髪。ホフマンの1歳年長の従兄弟。

 学校の半分を支配していて、ザックス等の手下がいたが10人単位で自主退学となった。主人公は気に掛けても居ないが将来の人事構成に影響を与えるぐらいの大事件だった。

 留学名目で国外脱出。


▼幼年学校校長、ハーバー事務長、ドブナー教官など

 侯爵家に(おもね)って主人公の処罰を画策。そして、みんな居なくなった。


▼フォッカー少佐

 幼年学校教務主任。上級生との揉め事で、主人公の行動を庇った。

 後に2年だけ士官学校の教官職に就く。皇女様達を担当した。

 遭難時には、訓練の統裁官。


▼ギーゼン

 入学席次20位で、寮での副班長として主人公をサポート。幼年学校の2年間を気苦労満載で暮らすが能力を伸ばして、士官学校には第二席で入学した。主人公よりも2歳年長。


▼ビアンカ・ダンツィ

 実家は魔導車製造業。主人公と家業同士で付き合いあり。兄有り。従姉妹のコンスタンツェが心配で、女子修練学校を中退して士官学校へ入学した。

 長い金髪、口元の左に黒子、大人びた雰囲気で甘えたくなる姉さんタイプ。主人公よりも2歳年長。


▼コンスタンツェ・ヴァンシェーエフ

 士官学校首席合格者、領地を持つ子爵家当主。互いに迷惑な求婚者を遠ざける為にと、主人公と偽装婚約する。胸元まで伸びたクセの強い金髪、意志の強さを感じさせる凛とした口元。幼い体付き。主人公と同い年。愛称はコティ。

 家系に伝わる格闘技の練達者。黒い馬に乗っていそう。


▼ヴェンデル・シェーエフ

 コンスタンツェの叔父。

 面倒を嫌って子爵位を姪に押し付けた。格闘家としての頂点をめざしている。


▼セレーナ

 主人公の幼馴染。三姉妹の真ん中。中等部卒業後は、実家を手伝いながら家畜の品種改良等に精を出す。

 黒髪黒瞳の来訪者として、漠然と主人公の正体を知る。


▼ゲデック

 士官学校女子生徒、主人公の同級生。


▼マーゴット

 ルーメンスドルフ記念図書館の受付嬢兼司書で外国語書籍担当副館長補佐。主人公をヴァンディーンス卿と呼ぶ。眼鏡属性。

 入会申請を始めとして、様々に便宜を図る。甘い物好き。


▼ガウス5号生

 主人公達の寮室班を指導する上級生。幼年学校での行状を知っているので、なるべく関わらないようにしている。


▼アンナ・ゴルツ

 ロイスの導師、風雷の金位魔導師で父の妹弟子のロリババア。実力は竜位。<天空の魔女>との二つ名を持つ。

 魔導師の家系に生まれる特異体で、子供の背丈と見た目は死ぬまで変わらない。腰まで伸びた黒灰色の髪、薄い灰色の瞳。陸軍中佐の魔導士官。47歳。

 軍属魔導師の運用法についての特別講義教官を務める。子供扱いした主人公を肉体労働で責め立てた。


▼セリーナ・ヴァンゾーン

 帝国第一皇女。主人公入学時の最上級生。学年横断で属する07号室団長として、行軍オリエンテーリング100km競争に挑んだ。

 緑に近い青色の髪と赤色の瞳。

 内海の雄ヴァンハルト家を通じて主人公と遠い血縁がある(父親が皇帝とはとこ同士)。


▼新たな格闘技教官

 女生徒と接触の多い主人公を妬んで、誰かが山岳師団から呼んだ。散々に痛め付けたが、その姿に怒りを覚えたヴァンシェーエフにより叩きのめされた。三等軍曹。


▼白髪交じりな緑頭の老爺

 ユリアのボディーガード兼執事。


▼月琴姫

 正体を隠して演奏活動を行うマルティナ・シュミットの二つ名。銀琴の巫女とも呼ばれている。


▼デリア

 聖殿孤児院の世話係、風雷の魔導師で姉弟子。子供達への教育を充実させるために、教師の資格を取得する決意をする。


▼ジーモン・ヴァンライマン

 名誉職の1号生学年総長。家柄と成績は良いが人気が無い。

 皇女との婚姻を画策しているが、相手にされていない。主人公との因縁の始まり。

 遭難事件で、ヴァンディーンス家に叛意あり、との報告をした。


▼キルシュ

 セリーナ皇女の同級生、同室者。


▼ジークムント・ヴァンディーンス

 主人公の祖父(実は実父)、10年前に戦死。

 皇帝の従兄弟叔父で侍従武官を務めていた。その子供であるセリーナ皇女達からはジーク爺と呼ばれて慕われていた。


▼ロイスの父親

 陸軍少佐の魔導士官。ゴルツの兄弟子。49歳。帝族の護衛に付いていた。

 細身だが鍛えられた体躯を持った中年男。


▼シュテファン・ヴァンヒルト

 ヴァンダウム侯爵家の息子の取り巻きの中に居た。ジーモン・ヴァンライマンの従兄弟。10年後に南部国境で思わぬ再会をする。


▼コンスタンティン殿下の御付

 何処かで聞いたようなセリフ。


▼ヤンセン医師

 カルナップの紹介で主人公を治療した熟女魔導医師。

 オレンジに近い赤毛、顔の左半面を覆う(ただれ)た凍傷の疵痕がある。


▼ニコル

 ヤンセン医師の医療助手。


▼レア・ヴァンアドラー

 大伯爵の娘の一人で、恋多きゴシップメーカー。華やかな見掛け。

 主人公にとっては数少ない貴族社会でのつながり。2人の女性を紹介した意図は不明。


▼クリシュナ・ヴァンザンド

 男爵家の娘。ボーデン帝国の外務官の父の赴任に伴い来国。

 細い腰、薄茶の肌と髪色、健康的な地味めな見かけ。天路教徒。ダンスは苦手。


▼ミリアム・シュメイカル

 ローデンシア王国からの優秀な留学生。魔導装置製造の大手企業であるGSグループの経営者一族。主人公と家業同士で付き合いあり。業績が悪化した実家を盛り立てようと下心を持って近付く。

 大人びた容姿で、金髪碧眼の見本のような美女。縦ロールの髪型を始めとして突飛な行動をする。

 女子修練学校でのビアンカの同級生。


▼ヴァレンティン1世

 ブラウ・ノッテ城館を建設した。フリーダ皇妃に愛を囁いた長椅子も有名。文化財なので本当は座っちゃダメ。


▼イザーク殿下

 皇帝家次男、第二皇妃が産んだ2人の皇子のうちの弟の方。

 海軍士官で、次兄テオドールの1期先輩。

 ルーデン王国から妻を娶った。


▼ヨアヒム殿下

 名前だけで未登場。

 皇帝家長男、第二皇妃が産んだ2人の皇子のうちの兄の方。皇太子。

 陸軍士官で、長兄マンフレートの同期。

 アルブニー諸島王国から妻を娶った。


▼リーディア皇妃

 第一皇妃で、セリーナ皇女の母親。イポニス王国から嫁いできた。

 帝国の後継者を産めなかったが、娘の婚姻により影響力を維持しようとしていたのに、反発して軍人になるわ、問題のある男と一夜を過ごしてスキャンダルになるわで頭を抱えている。

 ヴァンディーンス家は利用するものであって、交わるモノではないと考えている。


▼ヴァンヒルト夫人

 帝国成立以前より続く名家の出で、第一皇妃の縁戚。

 ジーモン・ヴァンライマンとも親戚。

 第一皇妃の意を汲んで下位家の少年を貶める気でいたら、逆に命を脅かされた。以後、風の音にも恐怖する日々。


▼パラディースとリーグル

 ヴァンディーンス家の女性従士。


▼シラー

 同衛生従士。衛生兵的役割で医療助手。


▼フォーゲル

 グレーダー貿易の代理人。犯罪組織の一員。

 偽装誘拐された主人公を出世の足掛かりに利用しようとして、逆に組織抗争を仕組まれる。


▼エックハルト

 明るい栗色の髪に青銅の瞳。犯罪組織首領の甥。

 罠に嵌められて命を落とし、抗争開始の狼煙代わりになった。でも、自業自得。

 

▼花屋のヴァルガ

 困った時の女性の預け先。北方及び南方の希少な花を扱う人気店。


▼クラーラ・フィール

 ゲルダの妹。

 姉達の結婚に苦労する姿を見て策謀を廻らす性格に。アンブローシアの知恵袋兼友人。


▼キャオール

 フィール家の父親。学究都市で単身赴任中。

 黒衣の魔道師にちなんで名付けられた。




【地名】

▼ローデンシア

 帝国から見て北東にある小王国群内で、魔導道具の微細な加工技術と兵器産業で有名な国。

 主人王の両親の出会いの場でもある。


▼ルーメンスドルフ記念図書館

 通称『十二月図書館』。この世に存在しないはずの書籍が存在するとの寓意を込めて呼ばれている。古今東西の珍書稀書の網羅具合では他者を寄せ付けない。

 眼鏡美人の受付係が居て、主人公が入り浸る。


▼ティルダーム帝国陸軍幼年学校

 帝都北側の郊外にある。2年制だが、授業風景は1話も無かった。

 主人公は入学試験を第3位で合格した。全寮制で、生徒数は1学年121人。

 ある生徒が入学した年には裏山で小さな火事があり、後にジークムント・ヴァンディーンス殊勲体育館が寄付建造された。


▼ストーフ

 手織り布の名産地。


▼ティルダーム帝国陸軍士官学校

 帝都の北部にある6年制だが、5年目に任官して以降は数日から半月程度の短期間だけ集中受講する為に戻ってくる。

 主人公は入学試験を第7位で合格した。全寮制で、生徒数は1学年は男子30班、女子2班の計32班の200人弱。

 寮室6人班を始めとして、学年大隊や学年横断の部隊で行動、競争する。

 入学時の6号生徒は三等軍曹に相当する。最高位の大将となるのは1パーセント以下。

 将来は総勢50万人を越える帝国陸軍を、連隊育成による約1000名の士官と併せて指揮する。


▼トゥーラン通り、キャスリン街

 帝都の繁華街、高級店が並ぶ。


▼ボン・リュームの森

 郊外の緑地。ボート遊びや釣りを楽しめる。


▼帝国創立記念広場

 帝都南西部の賑やかな地区。初代皇帝や、その御先祖様の銅像が立ち並ぶ

 実は、主人公が支配する犯罪組織が縄張りとして持つ。


▼ヴァンシェーエフ子爵領

 主な収入源は、牧畜と農業。照明用のアンドン豆油等で潤っていたが、高性能な光水晶が安価に出回ってから領地経営は傾きかけ。


▼東方シェルム聖王国

 東方遥か彼方にあって1000年前に消えた宗教国家。修行僧が著した『4本足の馬』という本の出所で、元の世界の知識が暗号で詰まっている。もちろん、転生者が書いた。


▼ギープ山

 行軍オリエンテーリングの訓練場で最高峰。


▼クラッドの集落

 行軍オリエンテーリングのゴール地点までは残り20km程の位置にある寒村。

 主人公達が遭難時に食事をして、馬を借りた。

 贈り物の人形と菓子は喜ばれた模様。


▼ブラウ・ノッテ城館

 帝都北部にある帝室の狩猟用館。

 舞踏夜会が開催され、招待された主人公が一騒動起こした。


▼アルブニー諸島王国

 外海の西方に存在する多数の島嶼で構成され、永きに渡る合従連衡の闘争の果てに成立した大連合王国。強大な海軍を擁している。

 

▼ルーデン王国

 北西亜大陸の地が三分されて出現した国家の一つで、最も新しい王国。




【品名】

▼ピークのリボルバー

 22口径、9発装填可能な大型弾倉を持つ。

 

▼万年筆

 黒地に銀の装飾が施されている

 幼年学校入学祝に皇帝から贈られた。


▼『旋風』、<飛翔>、<浮遊>

 いずれも風雷系の魔法。『 』は呪文として声に出している時、< >は固有名詞。ミスしていたら、コッソリと教えてく下さい。


▼点字

 8個のドットで32文字のアルファベットと数字や記号を表す。

 元ネタは、ナポレオン時代の砲兵用12ドットの点字。


▼魔導医官

 医師免許を持った魔導師。とっても貴重。

 主人公の医療行為で、聖殿の指導者が居ない場合は違法だったりする。


▼密造酒

 白リンゴの蒸留酒、ラベルの無い広口の酒瓶。主人公が、上級生の御機嫌伺いで寮内に流通させた。回りまわって女子寮へと辿り着き、急性アルコール中毒患者が出てしまい、事件揉み消しに出動するハメになった。


▼消毒用アルコール、水銀体温計

 異世界知識が基になった絶賛売り出し中の一押し商品。


▼「サン・オーゴ童話集のクゴン訳本

 民族主義者がボーデン帝国からの独立心を高めようとブライバー語への翻訳を行い、出版した。

 『行商人ドーラのポケット』等が載っている。


▼ブライバー語

 四つ葉大陸北部で広く使われている言語。


▼6本の掌岩杉

 ボーデン帝国旗。


▼黒角鬼の仮面

 芝居用で般若面ぐらいの意味。

 死んだ夫を生き返らせようとするアリーナという名の妻の醜い心が具現化したもの。


▼タラット

 ティルダーム帝国の貨幣単位。下位単位にアルスがある。百数十円ぐらいの価値。

 1タラットで、花一束、大人の握り拳二つ分程度の大きさをしたパンが買える。


▼バルドーの詩

 月琴姫が曲を付けた。


▼堅焼きビスケット缶

 基本の塩味と、胡椒多めに、ナッツ入りと味が3種類ある長期保存非常食。ステンレス製なので高コスト。

 軍等へ売り込みを図っている。


▼百王国紛争、統一戦争、宮廷抗争

 ティルダーム帝国の成立に係る一連の闘争。ヴァンディーンス家は常に帝室に味方して戦った。


▼生徒助教

 本来は成績不振な生徒を救済する制度であったが、女生徒を扱いかねる教官達が主人公を防波堤とするために任命。射撃や格闘技、外国語以外にも様々な面倒を押し付ける口実。


▼レンタル屋敷

 コントラート・ヴァンアドラー大伯爵からの士官学校合格祝い。学校にも近く、ボート遊び用の池と動物園まで付属している。維持費稼ぎに貴族体験をしたい富裕層に貸し出している。

 婚約祝いでは、別荘をプレゼントしようとした。


▼黒鷲獅子砦など

 ジャムフィン、ラーンカーン、星竜洞窟冒険旅行記、ウロージャ、タキーヴ、鉄森の魔女、太陽と月の娘。

 いずれも子供に人気の御伽噺の出演者や作品。


▼ヴォルフシャンツェ企業体

 ヴァンディーンス男爵家が所有するコングロマリット。主要な配下企業にはヴォルフの名が付く。


▼ハンカチ

 アンブローシアが送ってきた、主人公とコティ嬢のイニシャルが絡まった蔦文字で刺繍が施されている。

 無言のプレッシャーをニュータイプ並に感じさせる。


▼ネジウナギ

 帝都の名物料理だが、主人公は嫌っている。


▼「北天に輝け!、07号室団セブン・スターズ」

 主人公達が所属する寮室団のかけ声。団旗は、柄杓を模した七つ星。由来は不明。不明と言ったら、不明。


▼長い銃剣

 軍の支給品が30センチ足らずのなか、刃渡り40センチ超。実家の屋根裏に転がっていた前装銃用。主人公の愛用品。多様な生物の血を吸っている。


▼折り畳みスコップ

 特注のステンレス製サバイバルグッズ。もちろん、主人公が振るえば凶器。


▼花弁豆

 スープの具材。


▼ケープ

 鎧熊の脇から分泌される油分から抽出精製した撥水成分が塗布されている。しなやかさは保たれ、遮水性も高いが、お値段も機能に比例して高い。


▼コンパス

 風雷の魔導師が施した高電圧による磁力を持たせた指針が、オイルに浮いている。高性能な特注品。


▼「六翼の護りあれ」

 国家徽章の黒竜にちなんだ、護印と共に唱えるおまじない。


▼ハカホリ熊や森林狼、笹雀、飛尾猿、雷狐

 森の獣。


▼ホシアケビ

 森の食材。


▼白地で赤い菱形に青色で染め抜かれた六光星の腕章

 医療関係者の証。


▼房桃のパイ

 アンブローシアの好物。


▼瓢箪梨

 シロップ漬けでバウムクーヘン生地で包んだモノがお見舞いの品だった。


▼特殊な銃

 狩猟用の鹿撃ち弾を拳銃サイズで発射可能、二組のシリンダー弾倉と銃身を持っているなど銃器フェチとのレッテルが貼られて、誕生日の度にプレゼントされた。


▼青松、十字松

 多分、六兄弟な関係。


▼赤心勲章

 軍事行動中に僚友を救うために示した勇敢な行為に伴う負傷に対して贈られる。


▼下賜された軍刀

 黒光りする漆塗りの鞘と柄は銀彫で華麗に装飾され、帝国成立以前の古い騎兵用サーベルを今様に誂え直した。

 ミスリル製の刀身を持った国護の宝剣。由緒があり、主人公の家系とも因縁がある。

 クレーフェ侯爵(後に騎士爵へ降格)の持ち物だった。


▼天路教徒

 礼節と健康を日々の暮らしのなかで希求して、来世でのより良い暮らしを実現させる宗教。

 発祥はボーデン帝国よりも東の地だが、発展の場となった聖地の一つが帝国の旧支配地内に在ったことから、同国には信者が多い。


▼アンドン豆

 赤鼻鯨の脳油と並んで、炎は明るく煤の出が少ない高品質な灯油の原材料。

 ヴァンシェーエフ子爵領の特産品。


▼岩イタチ、コバン亀

 それぞれ、田舎者、オジャマ虫を意味する悪口。


▼砂欅の柄のナイフ

 悪党から手に入れた戦利品。高質の鋼でお気に入りだったが、ヤンチャが過ぎて失った。


▼投げナイフ

 次兄からの11歳祝いで11本組だったが、戦いの中で残りは6本になった。

 大抵は腰回りに隠している。袖口には別途、細身で小型のモノを忍ばせている。


▼戦鎚

 誘拐組織壊滅で手に入れた戦利品。

 握柄が無垢の銀製。潰して売っても3万タラットは堅い。

 再登場は、もう少し先。


▼帝国貴族

 貴族名簿に載る800家程ある貴族のうち、領主貴族は約120家しか存在しない。貴族が土地を所有していても、統治権のある領地ではないため。

 失権したり分家したりで、貴族を自称する家系は2万を超えるが、公式な特権はなく庶民扱い。


▼グレーダー貿易

 ホフマン商会に手形詐欺を働いたグループと敵対する組織の隠れ蓑。元締めはディール家。

 帝都の3割以上を縄張りにする大組織。


▼ブルーム家

 ディール家と帝都の覇権を競い合っている。


▼ブルズデール種

 農耕馬の品種。のうちゃんも同種。


▼ガラスビーズ

 内職用の材料。田舎では貴重な現金収入源。


▼ゾンネベルク88小銃

 帝国陸軍正式採用。少数生産品で、弾薬も希少な高級品。主人公の所持品は改良型で、スコープは30ミリの4倍固定。




【大まかな時間経過】

▼6歳

 初夏:祖父の戦死、葬式。露天風呂整備、内政チート開始。

 初等学校登校、聖殿での訓練開始。

 スクーター完成、光輝ガラス販売開始。


▼8歳

 夏:アンナ(25歳)とアンブローシア(4歳)の母娘に出会う。

 冬:ドーミー山で大雪崩~ノルダーシュでの宝探し。


▼9歳

 春:幼年学校受験に向けたアンナによる個人授業が開始。

 夏:ランナーによる3人同時妊娠騒動。

 秋:メリッサ出産。

 晩冬:エレーヌ達の出産。


▼10歳

 クライスに異世界出身だと打ち明け、ステンレス開発を進める。


▼11歳

 初秋:密猟者と間違われる。内海沿岸にある保養地へ家族旅行。

 翌年3月:帝国陸軍幼年学校での入学試験。合格により、帝都に旅立つ。


▼12歳

 4月:幼年学校入学。ホフマンとの出会いとなるイジメの現場に遭遇。

 盛夏:帝国創立記念広場を縄張りとして手に入れるなど大暴れ。


▼14歳

 4月:士官学校入学。

 夏頃:カルナップ&ロイスの悩み事解決。

 晩夏:コンスタンツェ・ヴァンシェーエフ子爵と婚約。

 9月末:行軍オリエンテーリングでセリーナ皇女と共に遭難。


挿絵(By みてみん)


 帝国内の都市間距離は曖昧。将来変更される可能性があります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ